9月29、30日、大岡山キャンパスの体育館にて、東工大リベラルアーツ研究教育院と株式会社みらい創造機構、株式会社イースリーとの共催で、小学校低学年向けマルチスポーツキャンプ「スポキャン(SPOCAM)」を開催しました。小学校1~3年生30名とその保護者の方々が参加しました。
「スポキャン」は失敗を自信に変えることを目標に、チャレンジをテーマにしたスポーツプログラムです。「チャレンジする力」につながる5つの力「探究心」「考える力」「表現力」「自己認識」「やりぬく力」を指標化したライフスキルプログラムを導入しています。非日常空間で行われる遊びを通して、安心して失敗できる場と、失敗を自信に変えられる場を経験することで、子どもたちが主体的に成長していくことを期待する内容です。子たちを補助するために、参加した大学生たちは予め研修を受けての参加となりました。
初日11時のプログラム開始と同時に、子どもたちは保護者とは別行動になります。子どもたちが説明を受けて準備体操をしている間に、リベラルアーツ研究教育院の林直亨教授から保護者に対し、東工大とリベラルアーツ研究教育院の教育内容を紹介しました。続いて、今回のプログラムのような体験と学習とがどのようにつながるのか、リベラルアーツと専門教育との関連からの30分間の説明を受けました。
プログラムは2時間程度のものを、お昼休憩を挟んで2回行いました。いきなり両親と別行動で、知らない人ばかりの場に移された子どもたちは不安を感じたかもしれませんが、すぐに馴染みのない大型の体操道具に興味深々となり、早く使いたいという表情が見て取れました。道具の使い方を学んだ後、「順番に使っていいよ」と言われると夢中で遊び始めました。
東工大生を含む9名の大学生が補助に来てくれました。最初のうちは、大きなお兄さん、お姉さんに慣れない子どももいましたが、徐々に安心し、一緒に走り回っていました。
2日目は台風の影響もあり、2時間のプログラムを2回から1回に短縮しました。前日の疲れも見せず、子どもたちは大変元気に動き回っていました。当たっても痛くないボールをチームで当て合うときには、大学生にも遠慮なく投げている姿が印象的でした。
活動の最後には、プログラムを通してどのようなことが学べたのか、できるようになったのか、できなかったのか、自信がついたのか、態度が変わったのか、などについて自己評価をします。同時に、担当の大学生が子どもたちを評価してプログラムは終了しました。大型の体操道具の片付けも、大勢の子どもたちが手伝ってくれて、名残惜しい様子でした。
大型の遊具の貸し出しとプログラム開発のアドバイザーとして株式会社ボーネルンドのご協力と、本プログラムの実施にあたって株式会社スポイクと株式会社学びのご協力がありました。
参加した子どもたちが、このプログラムでチャレンジしたことを通して自信をつけ、将来よりよい世の中づくりに貢献することを願っています。