2016年度の教育改革によって開設された学士課程1年目の全学生を対象とする「東工大立志プロジェクト」から学生プロジェクトが発足し、その活動を広げています。
本プロジェクトは、学生が教員とともにリベラルアーツ教育の創造に参加すべく、かつてリベラルアーツセンターに設けられていた学生プロジェクトがベースとなっています。2016年に新設されたリベラルアーツ研究教育院にその枠組みが引き継がれました。
現在は、「東工大立志プロジェクト」の講堂授業の際に、リベラルアーツ研究教育院の教員から受講者に対して、学生プロジェクトの発足を呼びかけています。それに賛同した学生たちが企画書を提出し、教員による審査を受け認定が得られた場合にそれぞれの活動を行います。
認定された学生プロジェクトのテーマは「東工大立志プロジェクト」の内容から発展・スピンアウトしたものが多く、これまで、学生自身の夢や問題意識のもとに定めた目標を達成するプロセスの中で、授業やサークル、年齢や専門分野の枠に捉われない、自発的で自由な学びや、その深化とコミュニティづくりなどが実現しています。
2016年度からこれまで10件が設立されました。今回は、2018年度に認定された3つのプロジェクトのうち「立志会」をご紹介します。
立志会(立志会を通してファシリテーションを学ぶプロジェクト)
メンバー
学士課程8名、修士課程3名、その他不定期参加者30名程度、2018年10月現在
活動内容
立志会は有志の東工大生により今年の7月に設立された団体で、各分野で活躍する東工大生に議論の場を提供することを目的としています。学年も専門分野も違うメンバーが集まって語り合えば、いつもと異なる視点で物事を捉え、何か新しくおもしろい発見に出会えるかもしれません。「議論」と一口に言ってもさまざまありますが、立志会が目指しているのは、いろいろな意見の多様性を認めながら、議題から離れてどんどん発散していく議論です。また、長期的な目標としては、これらの議論の中で出てきたユニークなアイディアを大切にし、実現に向けていきたいと思っています。そのため、現在行っている議論の会の他にも、アイディア実現会議など、さまざまなイベントを企画しています。学生プロジェクトとしては、このようなイベントの企画等を通して、ファシリテーションの在り方など多くのことを学んでいます。
代表の清原明加さん(第4類 学士課程1年)のコメント
こんにちは。立志会では、学年や分野を越えた参加者による自由でクリエイティブな議論を通し、なにかおもしろいことを実現したい!という目標のもと、さまざまなイベントを企画しています。まずは議論を思いきり楽しんで互いに刺激しあい、その上でなにか社会に貢献できるような、おもしろいものが生み出せたら良いなと考えています。今までに行った議論の会では、学士課程1年から博士後期課程の学生まで、実に多様な意見が集まり、会の始めに行われるプレゼンの内容に縛られない自由な議論で大いに盛り上がりました。私は4類に所属していて今はポンポン蒸気船を作ったり、心理学の授業を受けたりと幅広く学んでいるのですが、私自身毎回知らないことに出会える議論をとても楽しんでいます。会の様子は東京工業大学立志会サイトから見ることができますので、ぜひご覧ください。皆さんも自分のアイディアやバックグラウンドを生かして、一緒に議論しませんか?立志会では、東工大生の皆さんのご参加を楽しみにお待ちしています。