4月28日に開催されたグーグルプレイ インディーゲームス フェスティバル2018(Google Play Indie Games Festival、以下IGF2018)で東京工業大学デジタル創作同好会traP(トラップ)が制作したスマートフォン向けアクションゲーム、「Ninja Flicker(ニンジャフリッカー)」がトップ10入りを果たしました。
IGF2018は、2017年までにグーグルプレイで公開されたインディーゲームのうち審査員が選出した20作品を展示・審査するイベントで、今年は4月に東京都港区で開催されました。
インディーゲームとは、個人や小規模な企業・サークルによって制作されたゲームのことを指します。
traPから応募したNinja Flickerは、背景をスクロールする感覚で忍者を操作し、ゴールまで導くアクションゲームです。手裏剣や刀を使った攻撃や鉤縄によるロープアクション、印を描いて発動する忍術を活用してステージを攻略していきます。
Ninja Flickerは学生サークルでは唯一選出され、Ninja Flicker制作班のリーダーの後藤司さん(工学部 情報工学科 学士課程4年)とプログラマーの大森淳貴さん(工学部 情報工学科 学士課程4年)がファイナルイベントに参加しました。
ファイナルイベントでは選出された20作品それぞれにブースが用意され、一般参加者と審査員が自由に見て回ることが出来ます。展示の後には審査員と来場者の投票によりトップ10が選出されます。
そしてトップ10に選出されたゲームの製作者は5分間のプレゼンテーションを行い、その内容から審査員によってトップ3が選ばれます。
Ninja Flickerは惜しくもトップ3入りは逃しましたが、見事トップ10に選出される快挙を成し遂げました。
Ninja Flicker制作班リーダー 後藤さんのコメント
グーグルという有名な企業のコンテストで入賞することができてとても嬉しいです。
ゲームを制作している当時について、リーダーの私が大体方向性を決めていましたが、改善するべき点などはみんなで意見を出し合い、より良いゲームになるように軌道修正して今のゲームができました。
traPは競技プログラミングやセキュリティの分野では多くの賞を取っていますが、ゲームで受賞できたのはこれが初めてであり、サークルに貢献できたかなと思います。
トップ20の選出では、Fun(楽しさ)・Innovation(革新性)・Design(デザイン)・Technical & Production quality(技術力と品質)の4つの点が審査ポイントとなりました。Ninja Flickerの制作においては、UI(ユーザー インターフェイス)コントローラーに頼らない斬新な操作性、そして全てのグラフィック・サウンド素材を自作することにこだわった点が評価され、トップ20に選出していただけたと自負しています。
東京工業大学デジタル創作同好会traPとは
traPは2015年にゲーム制作サークルとして設立されました。2016年にはデジタル創作同好会traPと改名し、ゲーム制作に限らない活動を行うサークルとなりました。
活動内容はゲーム制作、アプリ制作、イラスト制作、サウンド制作、競技プログラミング、CTF(キャプチャー ザ フラッグ)など多岐にわたります。2018年には公認サークルとなり、現在では250名を超えるメンバーが活動しています。
- Ninja Flicker Trailer|traP TokyoTech|Youtube
- 東京工業大学デジタル創作同好会traP
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- デジタル創作同好会traP|サークル活動|在学生の方
- Indie Games Festival 2018公式サイト
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