1月22日に国際原子力機関(IAEA)のマリー・アリス・ヘイワード事務次長による講演が、東工大の大岡山キャンパス西9号館コラボレーションルームで行われました。
講演は「IAEAの紹介と可能性 そして、原子力の展望」と題し、原子力をとりまく情勢や将来の展望に触れつつ、IAEAの概要や主要な事業、またIAEAでの勤務について紹介がありました。ヘイワード事務次長は、仏アレバ社(現オラノ社)の戦略・行政・アドボカシー担当副社長、米国務省核不拡散政策・交渉局や米国家安全保障関連の要職を経て、2017年1月より現職を務めており、これらの国際機関で働く豊富な経験が語られました。
水本哲也理事・副学長(教育担当)の歓迎の挨拶に続いて行われた講演は、全国19大学が協調して原子力基礎教育を実施するために構築しているTVネットワークを使用して、福井大学、早稲田大学、八戸工業大学、長岡技術科学大学、大阪産業大学の5大学にも中継され、IAEAを含め国際機関で働くことに関心の高い学生を中心に、全国で70名を超える参加がありました。質疑応答では50分を超えて活発な議論が行われ、女性の国際機関での働き方やIAEAでの7年間の就業制限についてなど多くの質問が出されました。
講演終了後には、ヘイワード事務次長をお招きして益一哉学長主催の昼食会が開催されました。
お問い合わせ先
東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所
グローバル原子力人材育成ネットワークによる戦略的原子力教育モデル事業(大学連合ATOM)
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