東京工業大学は、海外の大学、研究機関、企業等と連携して行う国際的な教育活動、広報活動及び研究活動を戦略的に推進、実施し、本学の教育研究の発展に寄与することを目的とした、新たな海外拠点「Tokyo Tech ANNEX」(以下、アネックス)の設置を進めています。
本学初の欧州拠点として、ドイツのアーヘン工科大学との連携のもと、「Tokyo Tech ANNEX Aachen」(以下、アネックス アーヘン)を同大学内に開設し、3月22日に開所式を行いました。タイ・バンコク(2018年3月開設)に続き2つ目のアネックスです。
アーヘン工科大学は、2007年以来ドイツ内でエクセレント大学の認定を受けている欧州を代表する理工系総合大学です。東工大は、2007年にアーヘン工科大学と全学協定を締結し、研究者交流や学生交流の他、共同ワークショップや国際産学連携共同シンポジウムを開催してきました。今回のアネックス開設により、両大学連携関係の一層の強化が期待されます。
開所式には、益一哉本学学長とルーディガーアーヘン工科大学学長ら両大学幹部や、アーヘン工科大学の地元であるノルトライン・ヴェストファーレン州局長、アーヘン市長、在デュッセルドルフ日本国総領事をはじめとする多数の関係者が参加し、アネックス アーヘンの開所を祝うとともにこれからの両大学の教育・研究活動における連携強化に対する期待が多く述べられました。
また、両大学の協力関係の具体的なかたちとして、アーヘン工科大学が企業と共同開発したカーボン素材の弦楽器による両大学学生合同の弦楽四重奏演奏があり、式に花を添えました。
開所式に先立ち、「インテリジェントな機能を持つ物質とその表面」をテーマとするジョイントワークショップが開催され、両大学から当該分野を代表する研究者が発表を行い、熱心な議論が展開されました。同分野でのこれからの研究交流が期待されます。
今後、アネックス アーヘンにおいては、学生交流プログラムを通じて学生の相互交流を深めるとともに、これまで培ったネットワークを活用し、東工大の教員・研究者が現地の企業や大学・研究機関とのトライアングル連携を構築し、リサーチ・アドミニストレーターと協力しながらニーズとシーズのマッチングを図ることで、共同研究を推進していきます。
また、最先端分野を議論するためのジョイントワークショップを毎年開催し研究者交流を深め、ドイツだけでなくアーヘンの立地を生かして近隣の諸国(ベルギー、オランダ、フランス等)との連携も視野に入れた活動を行っていく予定です。
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