東京工業大学の平成31年度入学式が4月2日、大岡山キャンパス体育館で行われました。入学者数は学士課程1,131名(うち留学生60名)、大学院課程1,895名(修士課程1,608名(うち留学生134名)、専門職学位課程32名(うち留学生2名)、博士後期課程255名(うち留学生78名))の計3,026名(うち留学生274名)です。
学士課程入学式は10時30分から、大学院課程入学式は14時から行われました。末永隆一氏が指揮する本学管弦楽団が演奏する中、アカデミックガウンを身にまとった益一哉学長を先頭に来賓の方々、役員、各学院長、リベラルアーツ研究教育院長、科学技術創成研究院長、大学院イノベーションマネジメント研究科長、附属図書館長の入場で始まりました。最初に、本学混声合唱団コール・クライネスとともに列席者一同で大学歌を斉唱しました。
益学長による式辞では、「おめでとうございます」というお祝いの言葉を日本語だけでなく中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語など11の言語で伝え、世界各国から集まった新入生を歓迎しました。続いて東工大の138年の歴史に触れ、「みなさんのポケットにはスマートフォンや携帯電話が入っているでしょう。そこに組み込まれている温度に依存しない水晶振動子は、本学の古賀逸策教授(1899~1982年)が発見したものです。みなさんが今日、ここに到着する前から東工大の技術がすでにポケットに入っていたのです」と紹介しました。また「昨年、社会を未来に導く唯一の理工系総合大学として、東工大は指定国立大学法人に指定されました。東工大は新しい挑戦に大胆に取り組みます」と述べ、学士課程新入生には「東工大の旅をはじめよう。気概を持ち、切り拓こう。挑戦し続けよう」、大学院課程入学者には「協調と挑戦でいこう」と激励しました。
続いて、来賓を代表し、本学同窓会である一般社団法人蔵前工業会理事長の石田義雄氏(1967年理工学部機械工学科卒、東日本旅客鉄道株式会社監査役)と株式会社安川電機代表取締役会長の津田純嗣氏(1976年工学部機械工学科卒)から祝辞をいただきました。
その後、新入生総代よりこれから始まる東工大生活での抱負が力強く宣誓されました。
学士課程入学式に続いて入学記念ピアノ演奏会も開かれました。毎年、新入生の門出を祝うため、ピアニストを招いています。今年のピアニスト中山瞳さんは、東京藝術大学を卒業後、ウィーン国立音楽大学室内楽科で研鑽を積み、東京藝術大学大学院修士課程を修了しました。アジア国際音楽コンクール大学生部門第1位、第29回飯塚新人音楽コンクールピアノ部門第1位、渡欧後は第21回ヨハネス・ブラームス国際音楽コンクールピアノ部門第2位、またオーストリア国内にて行われる国際夏季アカデミーでは2年連続となるピアニスト賞など多くの賞を受賞されています。
桜が満開の大岡山キャンパスでは、新入生やご家族の喜びであふれました。
入学おめでとうございます。
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