3月14日、東工大チーム志向越境型アントレプレナー育成プログラム(CBEC、シーベック。以下「東工大CBEC」)が東京藝術大学 美術学部とタッグを組み、渋谷100BANCH(ヒャクバンチ)で「技藝フェス」(Tech×Art Festival)を開催しました。2019年秋に開業する渋谷駅直結の47階建て複合施設、渋谷スクランブルスクエアに誕生するSHIBUYA QWS(シブヤ キューズ)との共催です。
第1部は、展示とプレゼンテーションを行いました。東工大CBECの「エンジニアリングデザインプロジェクト(EDP)」受講生らが提案した作品と東京藝大 美術学部の卒業制作の一部を展示し、それぞれ取組み過程や作品への想いを紹介しました。
第2部は、「技術と藝術とその先へ~交差する想像力~」をテーマにクロストークを行いました。登壇したのは、株式会社スマイルズの遠山正道代表取締役、パフォーミングアーツプロデューサーの中村茜氏、東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科の八谷和彦准教授と東工大 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の長谷川晶一准教授の計4名です。モデレーターは東工大 環境・社会理工学院 建築学系の藤井晴行教授が務めました。
技藝フェスには、総勢100名を超える方々が意見交流の場に参加しました。参加者からは、「展示もセッションも刺激的で面白く、多様性を感じた」「新しいこと・ものが生まれる可能性を感じた」などの感想をいただきました。東工大CBECは、今後も技と藝のコラボによる価値創出に取り組んでいきます。
東工大CBECとは
東工大の特別専門学修プログラムである東工大CBECは、文部科学省EDGE(エッジ)プログラムの一環として2014年に発足しました。英語名Cross Border Entrepreneur Cultivatingの頭文字を取って CBEC(シーベック)と呼ばれています。
東工大CBECは東工大を起点として、学士課程・大学院課程学生、社会人に対して、あらゆる境界を超えてチームとして世の中に新しい価値を生む力を育成し、その価値を実現する機会を持続的に提供します。起業家教育の拠点づくりという初期段階を卒業し、自立と成長の第2段階である「CBEC2.0」に突入しています。
あらゆる境界を超えてチームとして
このプログラムは、イノベーション創出人材の育成を目指しています。世の中に新しい価値を生み出すためには、様々なステークホルダーとの間の自律的な協力関係を保ちながら、専門の違い、文化の違い、性別の違いなどの境界を乗り越えなくてはなりません。プログラム受講者は、多様な価値観を許容し、互いに協力しながらチームとして活動する体験を通じて、アントレプレナー(起業家)の中核能力である「新しい価値を生む力」を育んでいくのです。
価値を実現する機会を持続的に提供する
新たに生み出された価値は、機会をとらえて大きく成長していきます。誰かの「夢」が、「ことば」や「かたち」を得て、そのアイデアが新技術と結びつき、従来のビジネスモデルを刷新し、世界を変えていくのです。このプログラムでは、起業体験イベント、海外派遣、創業支援などの価値実現につながる様々な機会を提供するために、国内外の諸組織との協力関係を結び、これを持続的にするためのイノベーション・エコシステムを構築しています。
- 東京工業大学 CBECプログラム
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