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大岡山キャンパスに、東工大生のためのコワーキング・スペース「Attic Lab」が誕生

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4月19日、東工大大岡山キャンパス第一食堂2階に、本学学生が主体的に企画・プロデュースをしたコワーキング・スペース「Attic Lab(アティックラボ)」(以下、Attic Lab)が誕生しました。

Attic Labの様子

Attic Labの様子

Attic Labは本学学生のためのコワーキング・スペースで、スタートアップを創業したい、これから何か新しいことを始めたい、自分のアイデアを実現したい、さまざまなイベントを通じてネットワークを広げたい、といった目的を持つ東工大生が集まる場です。

学生設計メンバー 笹田知里さん(環境・社会理工学院 建築学系 修士課程2年)のコメント

学生による自主施工の様子 壁塗り
学生による自主施工の様子 壁塗り

空間をデザインするにあたって、まず今回の場所のコンセプトである、東工大生にとっての「秘密基地」を具体化し、「それぞれの専門の知識を持ち寄り『集合知』、最初は隠れた場所でこっそり、しかし着実に『オタク感』、試行錯誤を繰り返し『実験室』、時が来たら天井を突き破って世に出ていく『屋根裏部屋』」といった空間コンセプトのキーワードを導き出しました。「オタク感・実験室・屋根裏部屋」というキーワードからは「色や素材感の持つ荒さ、タフさ、堅実さ、不器用さ」を持つ空間をイメージし、それを「木・コンクリート・金属・モノクロなどの異なる色や素材感の組合せ」によって構成することで「集合知」を表現しました。また、構成材毎のデザインは「集合知」を生かすことに重点を置きました。

1)「集合知」の活動をドライブさせる天井デザイン

アルミホイルで仕上げられた天井中央部分が光を反射し、既存の天井形状も相まってより明るくなることで、空間の中心に視線や活動が集中するようにしました。

2)「集合知」を共有するコミュニケーションツール

キャンバスのような白い壁は、付箋やメモなどを貼ってアウトプットを可視化させるツールとしました。また、木の可動棚は学生の活動成果を展示・発信するツールとして、木板のステーショナリーウォールは利用者の偶発的な会話を生み出すツールとして、それぞれデザインしました。

3)「集合知」が増殖するコレクティブアート

この空間は、学生の使い方によって改修・更新されることを推奨しています。個々の活動によって多様に彩られていく、コレクティブアートのベースとなるデザインとしました。

学生による自主施工の様子 天井仕上け
学生による自主施工の様子 天井仕上け

学生による自主施工の様子 床施工
学生による自主施工の様子 床施工

学生による自主施工の様子 家具つくり
学生による自主施工の様子 家具つくり

今回の自主改修に当たっては、研究・産学連携本部の方々、東工大卒業生の方々、地域の内装業者・工務店の方々など、多くの方々からアドバイスやサポートをいただいたおかげで、施工を実現させることができました。そして自主施工の作業には、建築学系の学生だけでなく、様々な系・コースの学生に集まってもらえ、完成させることができました。ほぼ全員が初めての施工作業という中、自ら状況を理解し、考え、互いに意見を交わしながら、積極的に進めていく姿に、ものつくり大学の学生としての飲み込みの早さや技術力の高さを改めて実感しました。空間デザインや企画運営といった形で場づくりに参加し、起業やスタートアップの道を目指す学生たちをサポートすることで、この大学の学生の持つ潜在能力を、より多様な形で生かしていきたいと強く思いました。Attic Labでは、私のように、それぞれに合った関わり方で、場づくりへの参加を歓迎しています。一緒に楽しく場を盛り上げましょう!

学生運営メンバー 野村彩乃さん(工学院機械系学士課程2年)のコメント

私達はこれまで、東工大に必要なコワーキング・スペースとはどのような形なのか議論を重ねてきました。また、第一食堂2階のレセプションルームをリフォームする過程も学生に手伝ってもらいながら行ってきました。私たちは「オープン時の姿は完成形ではない」と考えています。それはこの場所が、屋根裏部屋(Attic)の実験場(Lab)であり、自分たちでこっそりと、しかし自由に、場の改修・更新を繰り返していく、「秘密基地」のような空間にしたいと考えているからです。

Attic Labを実際に、スタートアップや起業をしている学生やビジネスコンテストに出場している学生に使っていただきたいのはもちろんなのですが、学内にはスタートアップや起業に興味のある学生や学内で開かれているビジネスコンテストの存在を知っている学生が少ないと感じています。そのためAttic Labでは、スタートアップを身近に感じられるような講演会を行ったり、アイデア出しからプロトタイプまで行うアイデアソンのようなイベントも行っていきたいと考えています。学生自らが企画、設計、施工に携わり、今後も学生主体の企画・運営で進めていきます。

Attic Labの利用やイベント情報については、随時Facebook(フェイスブック)に掲載します。Be more creative!(思うがままに作ろう!)を合言葉にAttic Labファミリーとして東工大を盛り上げて行きましょう!

Attic Lab設立までの経緯

研究・産学連携本部ベンチャー育成・地域連携部門では、学生のアントレプレナー精神を涵養する環境を整備するため、学生が活動できる「場」の提供や、ビジネスアイディアコンテストの企画・開催、その後のメンタリングなどの支援を行っています。

Attic Labプロジェクトは、このような支援の一環として、主として学生のアントレプレナー・マインドの育成や在学生と卒業生・実業家とのネットワーク作りの場を形成する目的で発案されました。

このプロジェクトを実施するにあたっては、学生の自主性を重んじ、学生自らが企画・設計・施工に携わりこの場を完成させ、完成後も学生主体で、企画・運営を行っていくこととしています。

また、企画・運営を担当する学生へのメンター支援を株式会社みらい創造機構在職の卒業生が、デザイン・建築を担当する学生へのメンター支援を株式会社ツクルバ在職の卒業生が協力しました。

開所式テープカット

開所式テープカット

Attic Labは、その誕生まで学生の自主性を重んじ、本学卒業生とのネットワークを大切にした活動をしてきました。

これからも「東工大生が新しいことを始める場」として当初の理念を大切にして発展させていきます。

お問い合わせ先

研究・産学連携本部 ベンチャー育成・地域育成部門

E-mail : venture@sangaku.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-2479


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