4月16日、アニヤ・カルリチェク・ドイツ連邦教育研究大臣(以下、カルリチェク大臣)一行が東工大を訪れ、益一哉学長、渡辺治理事・副学長(研究担当)、高田潤一副学長(国際連携担当)、工学院 電気電子系の波多野睦子教授と懇談を行いました。今回の来訪には、4名の連邦議会議員のほか、マティアス・クライナー・ライプニッツ協会会長、ライムント・ノイゲーバウアー・フラウンホーファー協会会長、ペーター・シュトローシュナイダー・ドイツ研究振興協会会長、オトマー・ヴィーストラー・ヘルムホルツ協会会長や、ズザンネ・ブルガー連邦教育研究省欧州・国際協力局長なども同行しました。
懇談は、益学長によるドイツ語の歓迎の挨拶で和やかに始まり、東工大の概要説明、本学とドイツの研究機関との国際共同研究、またアーヘン工科大学との連携のもとに欧州拠点として新設された「Tokyo Tech ANNEX Aachen」(アネックス アーヘン)について説明がありました。続いて、波多野教授による固体量子センサの研究についての説明及び意見交換の後、一行は波多野研究室の見学を行い、ダイヤモンド薄膜成長技術の説明を受けるともに、ダイヤモンドを用いた磁場センサのデモを実際に体験しました。
波多野教授は固体量子センサの研究に関して、ドイツのシュトゥットガルト大学、ウルム大学、フランホーファー研究所などとも国際共同研究を実施しており、生命・医療、パワーエレトロニクス等様々な分野での研究成果の社会貢献が期待されています。懇談の最後に、カルリチェク大臣は今回の東工大への訪問の受け入れに感謝を述べ、日独両国が共通の課題を抱えているAI や量子技術分野で、今後もドイツと日本の連携強化を引き続き進めていきたいと話し、益学長と記念品の交換を行いました。