キャンパス環境整備基金に寄附いただいた寄附者のお名前・メッセージを入れた記念ファニチャー(以下、ネーミングファニチャー)の第1号が、4月に東工大大岡山キャンパスに設置されました。本館前のウッドデッキ脇に木製のベンチが置かれ、広々としたスロープを前にくつろいでいただけます。
寄附者の大保勇人氏からのメッセージ
東工大の大岡山キャンパスには、修士・博士後期課程を含めて5年間お世話になりました。私は元々都立の高等専門学校で電気工学を学び、東工大の大学院に編入しました。本学大学院の入試制度は学生の多様性を尊重しており、高い専門性を志す多くの学生が国内外から集まっていました。そのため東京の住宅街にありながら四季折々の景色をのぞかせる大岡山キャンパスは、私の専門性をより高めてくれる学びの場であり、また、妻との出会いの場にもなりました。
記念プレートのメッセージには、専門性を追求するためには徹底した基礎教育が重要であるとの想いを込めて「When The Roots Are Deep There Is No Reason To Fear The Wind(根を深くすれば、風を恐れる理由はない)」と刻みました。これからも学生が心地よく過ごせる美しいキャンパスで、多様性と専門性あふれる教育研究活動が行われることを願いつつ、緑あふれるキャンパスの整備に少しでも貢献できれば幸いです。
キャンパス環境整備基金とは
キャンパス環境整備基金は、世界に誇れる豊かで魅力的なキャンパス環境の整備充実を目的として東京工業大学基金の中に設置された基金です。本基金の趣旨に賛同いただける個人及び企業等からいただいたご寄附は、キャンパスの緑化、広場整備、その他の環境整備に活用されています。ご寄附への感謝として、100万円(法人は500万円)以上をご寄附いただいた方にはネーミングファニチャーをキャンパスの広場等に設置します。その他、大学施設内への芳名刻印レンガの設置、感謝状の贈呈、学長主催の感謝の集いへのご招待などを行っています。