5月9日、東京工業大学大岡山キャンパス西9号館ディジタル多目的ホールで、東工大コンサートシリーズ2019年春「クラシックとジャズにおける即興の精神~北村英治&平塚太一」を開催しました。約450人の聴衆が素晴らしい演奏に聴き入っていました。このコンサートシリーズは、2015年に当時の大学院理工学研究科(工学系)(現在は工学院 物質理工学院 環境・社会理工学院が主催)が開始した芸術系イヴェントの1つであり、一般にも開放されています。
このシリーズは、科学者を触発し続けてきた芸術を愉しむ会であり、実際に研究開発を行っている理工系の教員が企画・運営を行っているところに特徴があります。通常は、若いアーティストを紹介する場ですが、今回は、ジャズのレジェンド北村英治さん(クラリネット)にお越しいただきました。
前半は、クラシックにおける即興の精神。クラシック音楽は楽譜どおりに演奏しないといけない厳格なものと思われがちですが、モーツァルトが活躍した時代には、センスのよい即興が行われていました。栗原壱成さん(ヴァイオリン)と平塚太一さん(ピアノ)の2人の若い音楽家が、トークを交えながらバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ドビュッシー、ラヴェル、クライスラー、パガニーニの作品を即興の要素を入れながら演奏しました。
後半はジャズの名曲集(「メモリーズ・オブ・ユー」「ムーンライトセレナーデ」「世界は日の出を待っている」など)。北村さんと高浜和英さん(ピアノ)の名コンビによる演奏に会場が沸きました。最後は、若い2人と北村さんによるクライスラーの「愛の喜び」でした。
次回はウィーンフィル首席フルート奏者を迎えて
次回は、9月12日(木)に、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者ワルター・アウアーさんをお迎えして、東工大生と卒業生への公開レッスン(マスタークラス)とコンサートを行います。音楽大学でもないのになぜ?と思われるかもしれません。しかし、ワルツ王のヨハン(2世)&ヨゼフ・シュトラウス兄弟や音楽の帝王と呼ばれたカラヤンがウィーン工科大で学んでいたことを考えれば、ウィーンフィルのメンバーにとって、東工大で教えるのはごく自然なことなのです。
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