2019年9月、一橋大学の渡邊真由さんが晴れて本学のグローバルリーダー教育課程(AGL)を修了しました。AGLは一橋大学と連携して広く産学官政会を牽引し社会に新しい価値を創造できる人材の養成を目指した学位プログラム型の教育を実施しています。これまで一橋大学の学生も数多く科目を履修し本学学生と切磋琢磨してきましたが、所定の単位をすべて修得し修了審査に合格した上で博士の学位を取得してAGLを修了した一橋大学生は、渡邊さんが第一号となります。
10月15日、学長室に於いてAGL修了証授与式が執り行われました。授与式には益一哉学長のほか、佐藤勲理事・副学長(企画担当)、AGLプログラム主査である中村聡副学長(国際広報担当)、リーダーシップ教育院の山田圭介特任教授(元AGL特任教授)、一橋大学大学院法学研究科の布井千博教授が出席しました。はじめに益学長より、東京工業大学、一橋大学の両学長名が入ったAGL修了証が授与され、「一橋大学の学生がAGLを修了するのは初めてのことで、大変すばらしいと思います。一橋大学の博士課程も修了されて在学中は大変だったかと思いますが、東工大のプログラムも修了できたことを誇りに思って、これからの活動に励んでください」との祝辞が述べられました。続いて佐藤理事・副学長(企画担当)より「東工大と一橋大の連携プログラムでありますAGLにおいて、一橋大学の修了生を輩出できたことを非常に嬉しく思っています。これからも頑張って世の中を変えていってください」との励ましと期待が寄せられました。式後には渡邊さんを囲んでの歓談の時間が設けられ、出席者一同で和やかな雰囲気の中、渡邊さんの新たな門出を祝いました。
渡邊さんがAGLの第3期生として参加したのは2013年の秋。社会人生活を経てから一橋大学大学院国際企業戦略研究科の博士課程に進学した渡邊さんは、社会人経験で培った教養と幅広い視野や身に付けつつある専門的知識をもって本学学生たちと良い刺激を与え合ってきました。政策・ビジネス・科学技術の「三位一体」の連携が鍵を握るこれからの時代に、文理・分野の壁を越え「共鳴」しあうことで時代を拓くリーダーを育てようとするAGLの教育理念を体現しました。
渡邊さんはAGLでスタンフォ―ド大学研修やハーバード大学研修に参加するなど、多くの出会いに恵まれ、多様なリーダー哲学を学びながら研究の成果を社会へ還元することについて意識を高めてきました。今後、ICT技術を活⽤して紛争を予防、管理、解決するための仕組みであるODR(Online Dispute Resolution、オンライン紛争解決)の領域でTechとDesign(科学技術とデザイン)の発想を取りこみながらリーダーシップを発揮してくれることと期待しています。
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