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TAIST-Tokyo Tech 学生交流プログラム2019 ~TAIST学生の受入れ~

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9月17日から11月28日までの73日間にわたり、12名のTAIST学生が東京工業大学に滞在しました。

TAIST (Thailand Advanced Institute of Science and Technology)-Tokyo Tech(タイスト-トーキョーテック、以下、TAIST)は、タイ政府からの要望により、タイにおける理工系分野での高度な「ものつくり人材」の育成と研究開発のハブ作りを目指して、2007年に設立された国際連携大学院プログラムです。本学の教員は、TAIST協力教員として、タイのパートナー大学の教員と連携しながら講義を実施し、TAIST学生の修士論文研究における副指導教員となって指導を行っています。

2015年度より、このTAISTを活用した派遣・受入プログラム「TAIST-Tokyo Tech学生交流プログラム」を実施しています。受入プログラムでは、TAIST学生を本学に受け入れ、修士論文研究における副指導教員の研究室で修士論文研究を進めます。

本受入プログラムは、本学の優れた研究環境のもと、本学学生と協働しながら研究活動に取り組むことにより、修士論文研究を飛躍的に発展させることを主目的としています。各TAIST学生は所属研究室で温かく迎え入れられ、研究室のゼミやイベント等にも参加しながら、修士論文研究に取り組みました。その他、TAIST協力教員の研究室訪問、キャンパスツアー、日本企業見学、本学学生との交流等のアクティビティにも参加し、希望者は本学の授業科目も履修するなど、短いながらも充実した滞在期間を満喫しました。

キャンパスツアーでスーパーコンピューターTSUBAMEを見学
キャンパスツアーでスーパーコンピューターTSUBAMEを見学

本学学生との休日アクティビティでお台場を観光
本学学生との休日アクティビティでお台場を観光

TAIST協力教員の研究室訪問では、教員から研究内容や実験設備についての説明を受け、TAIST学生たちは熱心に質問をしていました。また、訪問を受けた研究室に所属するTAIST学生も自ら積極的に英語で説明を行うなど、自身あるいは他の研究室の研究内容について、理解を深めることができました。また、本学学生が熱心に研究に取り組む姿にも、TAIST学生たちは、大いに刺激を受けていました。

日本企業見学では、TAIST賛助会員企業である三菱電機株式会社の東部研究所地区(神奈川県鎌倉市)を訪問し、最新のスマートハウスや、安全で安心なインフラを実現する革新的な情報通信技術、あらゆるユーザーが使いやすいユニバーサルデザインによる製品等を間近で見学することができました。実際に機器や製品を手に取って体験した際には驚きの声や楽しそうな歓声が上がっていました。

科学技術創成研究院 長谷川研究室にて説明を行うTAIST学生(左奥)
科学技術創成研究院 長谷川研究室にて
説明を行うTAIST学生(左奥)

三菱電機株式会社を訪問
三菱電機株式会社を訪問

プログラムの最後には帰国前報告会(研究成果発表会)が開催され、受入教員、TAIST協力教員、研究室のメンバー、TAIST賛助会員企業の方等が参加する中で研究成果の発表を行いました。各TAIST学生は、質問にも英語で的確に対応し、また、TAIST学生同士で質問や議論を行う場面も見られました。質疑応答の中で今後の研究の課題が明らかになり、学生たちは帰国後の研究への意欲がさらに高まったようでした。参加した本学教員からは、「TAIST学生が堂々と自信を持って英語でプレゼンテーションを行う姿に、今回の受入プログラムの成果を感じた」といった評価があり、また、TAIST賛助会員企業の方からも、「TAIST学生が皆優秀で、発表もレベルが高いこと、また、意識の高さが強く印象に残った」等の感想をいただきました。

帰国前報告会にて関連教職員、TAIST賛助会員企業の方々と

帰国前報告会にて関連教職員、TAIST賛助会員企業の方々と

懇親会にて水本理事を囲んで
懇親会にて水本理事を囲んで

報告会の最後にはTAIST運営委員会の花村克悟委員長(工学院 機械系・教授)により、プログラム修了証書が授与されました。続いて行われた懇親会では、水本哲弥理事・副学長(教育担当)より乾杯の挨拶があり、この2ヵ月半の滞在を振り返るとともに、TAIST学生に向けて、今後の活躍へのエールが送られました。

参加学生の声

  • 受入教員から多くのアドバイスをいただき、タイとは異なる日本の研究の進め方を体験できたことで、今後の自分の研究に役立つ多くの知見が得られました。研究室の仲間たちの一生懸命前向きに頑張る姿にも刺激を受けました。
  • 帰国前報告会で多くの聴衆を前にプレゼンテーションを行ったことは、今後の国際学会等での発表に向けた良い訓練になりました。英語で話すことにも自信が付きました。
  • 自分が今まで慣れ親しんできた居心地の良い環境を抜け出して、海外で留学生活を送るということは大きな試練でしたが、おかげで困難を乗り越える力や、柔軟性、異なる文化を持つ人々の多様な視点を理解し受け入れる力などを身に付けることができ、素晴らしい経験になりました。

今回本学を訪れた学生たちは、タイへ戻り、引き続きTAISTプログラムにおいて、修士論文研究の完成を目指します。TAISTを修了後は、本学をはじめとする国内外の大学の博士後期課程への進学や、グローバル企業への就職等、本学滞在で得た経験を活かし、世界を舞台に活躍することが期待されます。

派遣プログラムでは、本学の学生がタイにおいてTAIST学生と共に講義を受講し、タイの先端研究機関であるタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)におけるインターンシップに参加します。

お問い合わせ先

国際部国際事業課 TAIST事務室

E-mail : taist@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-7607


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