9月1日付で就任した、小倉康嗣(おぐら やすつぐ) 監事からの挨拶をご紹介します。
小倉康嗣 監事
2020年9月1日に東京工業大学の監事に就任いたしました小倉康嗣です。企業の経営に長らく携わっていましたが、東工大の非常勤講師10年、同窓会組織であります一般社団法人蔵前工業会理事を6年と、大学との関係も多く持って参りました。このたび母校の発展に役員として尽力できること、大変有意義なものと思っております。
東京工業大学は大きな改革を進めており、現在はそれを具現化する大切な時期となります。国は国立大学が世界のトップレベルとなるための施策を打ち出しており、その一つが指定国立大学制度です。本学もこの指定を受け更なる議論を進めているところです。また、国からは新しい社会における大学の新しい姿を示すことや文理横断的・異分野融合的な知を備えた人材の育成などをはじめ多くのことが求められています。それらの指針に従い学長のリーダーシップの下で、強靱なガバナンスが構築されつつあります。
私は大学の使命は、社会人として世の中に役立つ人材を育てること及び、基礎研究を含む様々な研究を行うことによって世界に貢献できることの2点だと考えています。それを実現するための手段として斬新なアイデアを出し、納得性を持った改革を推進していくことが大切だと考えています。
監事は、財務会計だけではなく、法人の経営全体が適切かつ効率的に機能しているかについて監査することが求められています。更には研究・教育の活性化支援や大学の質の維持・向上にも勤めることとなっています。これらの視点を携え監事の役割をしっかり果たしていくべく、皆さんと共に大学改革に挑戦していく所存です。