東京工業大学が中心となり申請したプログラム「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」が8月28日、文部科学省の2020年度(令和2年度)卓越大学院プログラムに採択されました。
卓越大学院プログラムとは
博士課程を設置する日本の国公私立大学を対象として2018年度(平成30年度)から始まった事業です。
新たな知の創造と活用を主導し、次代をけん引する価値を創造するとともに、社会的課題の解決に挑戦して、社会にイノベーションをもたらすことができる博士人材(高度な「知のプロフェッショナル」)を育成することを目的とする事業です。
2020年度は27大学42件の申請があり、うち4大学4件が採択され、本学からは1件が採択されました。
2019年度(令和元年度)は29大学44件の申請があり、うち9大学11件が採択され、本学からは「最先端量子科学に基づく超スマート社会エンジニアリング教育プログラム」の1件が採択されています。
2018年度(平成30年度)は38大学54件の申請があり、うち13大学15件が採択され、本学からは「『物質×情報=複素人材』育成を通じた持続可能社会の創造」の1件が採択されています。
プログラム概要
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名称
マルチスコープ・エネルギー卓越人材
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プログラム責任者
中井検裕教授(環境・社会理工学院長)
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プログラムコーディネーター
伊原学教授(物質理工学院 応用化学系)
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内容
本プログラムでは、エネルギーの多元的学理を極め、ビックデータサイエンスと社会構想力をもって、新しいエネルギー社会を変革・デザインする人材である「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」を育成します。
当人材の育成にあたっては、本プログラムに賛同した企業等と本学教員で構成される「InfoSyEnergy(インフォシナジー)研究/教育コンソーシアム」との協業により、大学院教育の実質化を図るとともに、エネルギーコースを発展させ、さらに全学横断となる教育課程構築を通じて実施します。
また、指定国立大学法人構想における3つの重点分野のうち「統合エネルギー科学」と連動したプログラムであり、当分野における卓越人材輩出と研究の深化によって、エネルギーをビックデータのAI解析などによって賢く利用し、エネルギーコストやCO2排出などのエネルギー利用の制約から解放された人間中心の持続可能なエネルギー社会への変革を実現します。 -
連携先機関
一橋大学、産業技術総合研究所、国際協力機構、川崎市、川崎重工業株式会社、千代田化工建設株式会社、株式会社東芝・東芝エネルギーシステムズ株式会社、昭和電工株式会社、ブラザー工業株式会社、東京電力ホールディングス株式会社、岩谷産業株式会社、JXTGエネルギー株式会社、JFEエンジニアリング株式会社、株式会社IHI、積水化学株式会社、パナソニック株式会社、ソニー株式会社、株式会社NTTファシリティーズ、NTTデータカスタマサービス株式会社、株式会社NTTデータビジネスシステムズ、デロイトトーマツ コンサルティング合同会社、アズビル株式会社、住友商事株式会社、三菱商事株式会社、株式会社トクヤマ、鹿島建設株式会社、みずほ情報総研株式会社、三菱電機株式会社、マサチューセッツ工科大学(アメリカ)、プリンストン大学(アメリカ)、ジョージア工科大学(アメリカ)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(アメリカ)、ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール(イギリス)、インペリアル・カレッジ・ロンドン(イギリス)、フランス国立応用科学院リヨン校(フランス)、アーヘン工科大学(ドイツ)、シュトゥットガルト大学(ドイツ)、ウプサラ大学(スウェーデン)、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(スイス)、ニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)、南洋理工大学(シンガポール)、清華大学(中国)、KAIST/韓国科学技術院(韓国)、タイ国立科学技術開発庁(タイ)、CEA-Liten(フランス)
- InfoSyEnergy研究/教育コンソーシアム
- 令和2年度「卓越大学院プログラム」の選定結果|文部科学省
- 卓越大学院プログラム(WISE Program(Doctoral Program for World-leading Innovative & Smart Education))|文部科学省
- 文部科学省 令和元年度卓越大学院プログラムに採択|東工大ニュース
- 文部科学省 平成30年度卓越大学院プログラムに採択|東工大ニュース
- 東京工業大学の指定国立大学法人構想|東工大の方針|東工大について
- エネルギーコース|コース(大学院課程)一覧|大学院で学びたい方
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- 物質理工学院 応用化学系
- 環境・社会理工学院