東京工業大学は9月30日、大岡山キャンパス東工大蔵前会館で、2020年度(令和2年度)9月入学式を執り行いました。
2020年4月の入学式が新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったことを受け、今回の入学式は4月と9月入学生の全員を対象として行いました。なお、昨今の感染状況を踏まえやむを得ず、規模を縮小して挙行しました。式典の様子はYouTube本学公式チャンネルでライブ配信しました。
入学式には、学長、理事・副学長、監事、来賓のほか、4月と9月入学者の各学院代表等33名が出席しました。
4月入学の新入生総数は3,075名(学士課程(編入含む)1,181名、修士課程1,598名、専門職学位課程33名、博士後期課程263名)、9月入学の新入生総数は502名(学士課程2名、修士課程316名、専門職学位課程9名、博士後期課程175名)です。
2020年4月入学
- 学士課程 計1181名
日本 |
1,107名 |
留学 |
74名(15か国・地域、全体の6%) |
- 修士課程(専門職学位課程含む) 計1631名
日本 |
1,434名 |
留学 |
197名(20か国・地域、全体の12%) |
- 博士後期課程 計263名
日本 |
197名 |
留学 |
66名(16か国・地域、全体の25%) |
2020年9月入学
- 学士課程 計2名
留学 |
2名(1か国・地域、全体の100%) |
- 修士課程(専門職学位課程含む) 計325名
日本 |
83名 |
留学 |
242名(32か国・地域、全体の74%) |
- 博士後期課程 計175名
日本 |
42名 |
留学 |
133名(27か国・地域、全体の76%) |
東工大が掲げる多様性を反映し、多彩なルーツを持つ新入生が「Team東工大」のメンバーに加わりました。
式辞に立った益一哉学長は、まず、4月に入学した学生に対し、入学してから6カ月の間、オンライン授業に前向きに取り組んでくれていることに対して、ねぎらいの言葉をかけました。続いて、9月入学生に対しても、不安定な情勢の中、無事に入学できたことをねぎらいました。
また、東工大設立当初に活躍したゴットフリード・ワグネル教授を例に挙げ、東工大の多様性に富んだ環境を享受し、画期的な発見や発明などで世界にインパクトを与えてきた先達のように、新入生も現在直面している困難に打ち勝ち、強靭で持続可能かつ包括的な世界を目指すよう呼びかけました。
つぎに、本学同窓会の「一般社団法人蔵前工業会」を代表して、井戸清人理事長(1973年理学部数学科卒)が祝辞を述べました。 井戸理事長は東工大で最先端の知識と技術を学び、ポストコロナ社会での技術革新や発展に貢献するよう、新入生を激励しました。
最後に、新入生総代答辞として、4月入学生を代表し情報理工学院 学士課程の綿祐貴(わた・ゆうき)さん、9月入学生を代表し環境・社会理工学院 融合理工学系 博士後期課程のナザルアハリ・モハマド・アミンさんが答辞を述べました。
綿さんは、東工大の優れた教育環境で、科学技術の知識を学ぶだけでなくあるべき姿を考察し、リベラルアーツ教育を通じて柔軟な思考力を身につけ、将来日本だけではなく世界でも活躍できるよう、誠心誠意学問に励むことを誓いました。「多角的な視点から物事を観察して、その本質を鋭く認識する目を養いたい」と述べました。
ナザルアハリさんは、東工大の優れた研究環境の中で、単に学位を取得するだけでなく、トップクラスの環境で知識を高め、社会に貢献できるような自分自身の能力を見つけ、夢を実現させていきたいと抱負を話しました。「私たちの地球、私たちの世代とこれからの世代を守る者となるため、惜しみなく努力する」と語りました。
新入生のみなさん、ようこそ東工大へ。ご入学おめでとうございます。
なお、益学長が述べた式辞は下記のページからご覧いただけます。