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超スマート社会卓越教育院キックオフ記念式典を開催

東京工業大学は、超スマート社会を牽引する博士人材を育成する超スマート社会卓越教育院の発足を記念して9月8日、キックオフ記念式典をオンラインで開きました。超スマート社会卓越教育院は、文部科学省卓越大学院プログラム「最先端量子科学に基づく超スマート社会エンジニアリング教育プログラム」に採択され、2019年12月に設立しました。キックオフ記念式典は日本語と英語の同時通訳で行い、日本と国外から計約300名が参加しました。

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開会の挨拶を行う益一哉学長

開会の挨拶を行う益一哉学長

式典の冒頭では、益一哉学長が挨拶し、本学の卓越大学院プログラムに関する取り組みを紹介しました。続いて、来賓の森晃憲・文部科学省大臣官房審議官と萩原崇弘・経済産業省大臣官房審議官より、本教育課程に期待するメッセージをいただきました。

超スマート社会推進事業

初めに、超スマート社会推進コンソーシアム運営委員長を務める岩附信行教授(工学院 機械系)より、本教育課程の連携基盤となる超スマート社会関連の国立研究開発法人、民間企業および自治体から成る超スマート社会推進コンソーシアムの事業についての紹介がありました。続いて、本卓越大学院プログラム責任者を務める植松友彦工学院長より「最先端量子科学に基づく超スマート社会エンジニアリング教育プログラム」の申請背景や採択までの経緯についての説明がありました。そして、学士課程から博士後期課程に至る一貫したリベラルアーツ教育(文理融合教育)を推進している本学のリベラルアーツ研究教育院長の上田紀行教授より、Society 5.0(ソサエティ5.0)における人材教育に関する提言がありました。

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各所をオンラインで結び配信

各所をオンラインで結び配信

超スマート社会に向けた各界の取り組みと本プログラムへの期待

本教育課程の構成員である各界のプログラム担当者代表が、超スマート社会の実現に向けて進行中の取組や本教育課程への期待を述べました。

初めに統括アドバイザーを代表して、本学科学技術創成研究院 先進エネルギーソリューション研究センター長を務める柏木孝夫特命教授より、低炭素社会の実現に向けた次世代エネルギー戦略や人材育成に関する提言がありました。特別アドバイザー代表の国立高等専門学校機構顧問の安藤真氏は、持続可能な開発のためのアジェンダ2030(SDGs)に向けた学術・科学技術の動向について紹介し、本教育課程を含む本学の今後の方向性について助言しました。

自治体アドバイザー代表の川崎市の佐藤一憲氏からは、川崎市の超スマート社会に向けた取組についての紹介と、本学との研究教育交流に期待するメッセージがありました。研究アドバイザー代表の国立研究開発法人情報通信研究機構の児島史秀氏は、デジタルトランスフォーメーション社会に向けた研究を紹介し、本教育課程における人材育成へ期待を寄せました。また、株式会社デンソーの川原伸章氏は、2030年モビリティ社会像や会社での取組を紹介し、卓越教育院で育成する人材の活躍への期待を述べました。

最後に、本教育課程の海外アドバイザーを代表して、ドイツにある欧州最大の応用研究機関、フラウンホーファー研究機構のハインリッヒ・ヘルツ通信研究所(Fraunhofer HHI)のトマス・ハウシュタイン(Thomas Haustein)氏がドイツよりライブ参加し、世界から注目を集める超スマート社会へ向けた研究教育活動の紹介と、国際的な観点から超スマート社会を牽引するクローバルリーダーシップ人材輩出への期待を述べました。

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ドイツからライブ参加したトマス・ハウシュタイン氏

ドイツからライブ参加したトマス・ハウシュタイン氏

超スマート社会卓越教育課程の紹介

卓越大学院プログラムコーディネーターを務める超スマート社会卓越教育院長の阪口啓教授より、教育プログラムの特色についての説明が行われました。本教育プログラムは超スマート社会推進コンソーシアムを介して産業界と緊密に連携することで、オープンエデュケーションやオープンイノベーションによる「専門知」と高い「志」を持ち、来たる超スマート社会において産官学の各セクターを牽引する"知のプロフェッショナル「スーパードクター」"の輩出を目指していることを中心に説明しました。

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教育課程の紹介を行う阪口啓教育院長

教育課程の紹介を行う阪口啓教育院長

超スマート社会教育研究フィールドの紹介

超スマート社会教育研究フィールドのうち4つのフィールド(量子コンピューター、スマートロボティクス、スマートモビリティ、TSUBAME+AI)について、研究現場からライブ配信を行い、各フィールドの代表者が教育研究設備の紹介を行いました。TSUBAME+AIについては学術国際情報センター先端研究部門の遠藤敏夫教授が説明を行いました。

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量子コンピューティング教育研究フィールドの説明をする工学院 電気電子系の小寺哲夫准教授

量子コンピューティング教育研究フィールドの説明をする工学院 電気電子系の小寺哲夫准教授

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スマートロボティクス(スカイ)教育研究フィールドの説明をする工学院 システム制御系の畑中健志准教授

スマートロボティクス(スカイ)教育研究フィールドの説明をする工学院 システム制御系の畑中健志准教授

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スマートモビリティ教育研究フィールドの説明をする超スマート社会卓越教育院の丸田一輝特任准教授

スマートモビリティ教育研究フィールドの説明をする超スマート社会卓越教育院の丸田一輝特任准教授

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TSUBAME+AIの説明をする学術国際情報センターの遠藤敏夫教授

TSUBAME+AIの説明をする学術国際情報センターの遠藤敏夫教授

最後に参加者との質疑応答を行いました。本学の水本哲弥理事・副学長(教育担当)が閉会の挨拶で、参加者へのお礼とともに、本学の今後に向けての抱負を述べ、終了しました。

超スマート社会卓越教育院について

近代以降の社会革命(熱力学+熱機関=産業革命、情報科学+計算機=情報革命など)では、先端の科学(物理学・情報科学など)と革新的な工学(機械・電気電子工学など)によって、我々の社会に変革が起こりました。第5の社会的革命とも言われる超スマート社会の実現には、産業革命以降の機械・電気・建設などのフィジカル空間の技術と情報革命以降のサイバー空間の技術の統合に留まらず、量子科学や人工知能などの最先端の科学技術の融合が必須です。本教育課程は、修士・博士後期課程を一貫した学位プログラムにより、量子科学に基づく超スマート社会の実現に向けてリーダーシップのある知のプロフェッショナル「スーパードクター」を養成することを目的とします。

お問い合わせ先

東京工業大学超スマート社会卓越教育院

E-mail : wise-sss@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-3766


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