高校生が4日間をかけて難題を解くプログラムを作成し、その性能を競う「スーパーコンピューティングコンテスト(SUPERCON)」。本年度は20回目の開催を記念して、予選を勝ち抜いた21チームが東京工業大学に集結し、8月18~21日に本選、8月22日に成果発表会と表彰式が行われました。
本年度の課題は「テトリス風パズルゲーム」です。テトリスよりも複雑なピースセットが100~200個与えられ、最終的に積み重なったピースの高さがなるべく低くなるように、ピースの順番、位置、回転角度を解答するという内容でした。
競技結果の発表に先立ち、優れたプログラムを作成したチームに贈られる学会奨励賞が発表されました。
学会奨励賞(電子情報通信学会、情報処理学会)
チーム MamaGoto (大阪府立大学工業高等専門学校)
(受賞理由は「MPIを用いた並列化アルゴリズムの工夫」です。)
チーム MamaGoto の解答による出力(問題3)
競技結果
本選審査ではピースが積み重なった高さをスコアとしました。順位は3つの審査例題に対する、そのスコアの合計の小さい順で決めました。
チーム名
|
スコア(高さ) |
学校名 |
|
---|---|---|---|
1位 |
MamaGoto |
1, 1, 5 合計 7 |
大阪府立大学工業高等専門学校 |
2位 |
nicotoum |
5, 5, 10 合計 20 |
渋谷教育学園渋谷高等学校 |
3位 |
sontaku |
6, 1, 16 合計 23 |
香川県立高松高等学校 |
1位から3位までのチームには東京工業大学 大谷清 理事・副学長より賞状、盾、メダル、記念品が授与されました。
1位 MamaGoto (大阪府立大学工業高等専門学校)
2位 nicotoum (渋谷教育学園渋谷高等学校)
3位 sontaku (香川県立高松高等学校)
なお、以下のサイトで優勝チームの出力結果によるゲームの可視化版を閲覧できます。次に落とされたピースが赤く表示されています。また、本選問題と同じ問題で実際にプレイすることも出来ます。
SUPERCON2014の本選問題と優勝チームMamaGotoの解答
では来年もまた「夏の電脳甲子園」、スーパーコンピューティングコンテストでお会いしましょう。
第20回 スーパーコンピューティングコンテスト (SUPERCON 2014) 全体記念写真