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学修コンシェルジュが新入生・編入生のためのガイダンスをオンラインで実施

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東京工業大学は2021年4月、学士課程に1,151名、大学院課程に3,051名の新入生を迎え、新しい環境や仕組みを知ってもらう新入生ガイダンスをオンラインで行いました。ガイダンスは学士課程、東工大以外の大学から進学した大学院課程、高等専門学校からの編入生の3グループに分かれて行いました。東工大では、東工大生が履修や大学生活にスムーズに適応するように相談やガイダンスを行う役割を「学修コンシェルジュ」と呼びます。学修コンシェルジュによる新入生ガイダンスの模様を紹介します。

学修コンシェルジュは、学生支援センター未来人材育成部門の教職員3名と、東工大の同窓会組織である一般社団法人蔵前工業会に所属する卒業生6名の合計9名で構成されています。窓口は大岡山キャンパスのTaki Plazaにあり、学生からの対面での相談やメールの問い合わせに答えています。

1 : 学士課程新入生ガイダンス

学士課程新入生ガイダンスは、4月7日から9日の3日間、各回約1時間半にわたって行われました。学士課程の新入生は、全員、必修科目のクラス分けのため「ユニット」に所属学院をまたいで属します。ガイダンスは、4ユニットを1クラスとし、計20クラスで行いました。ガイダンスは必修でないものの、約7割から8割の新入生が出席しました。

OBと在学生がペアを組んで講師に

講師は、卒業生の学修コンシェルジュと先輩学生(在学生)の学修コンシェルジュ・ジュニアがペアで担当しました。益一哉学長もスペシャルゲストとしてすべての回に参加しました。学長からの歓迎のメッセージに続くQ&Aセッションでは、新入生から「東工大生として持つべき心構え」から「学長の東工大お勧めスポット」まで様々な質問が出ました。続いて、学修コンシェルジュが東工大の歴史や学生支援の体制、卒業生から新入生へのアドバイスを紹介しました。先輩在学生の学修コンシェルジュ・ジュニアは、大学生活を充実させるために学内外でできる課外活動の紹介や、自身の経験も踏まえた大学生活を送るコツなどを紹介しました。

各クラスを担当する学修コンシェルジュは違いますが、共通の教材とスライドを使用し、どのクラスも同じ内容を案内するようにしました。高校生から大学生へ移行するこの時期には、時間割を自分で作ることから始まり、授業だけでなく学生生活全体をデザインしながら、受け身ではなく自律的な学びへと「学びのモード」の転換が求められます。その大事な時期に、新入生は、先輩学生から実体験を踏まえた学生生活のポイントや課外活動について知る一方、卒業生からは、長期的な視点で、大学に入学した時点で知っておき、意識しておくべきことを学ぶ機会となりました。

ガイダンスの最後に、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使い、ユニット別に分かれて約30分の交流会も開きました。ユニット単位で必修授業を受講するため、ユニット内で友人関係を作ることが授業内外での学び合いの機会につながります。交流会では、新入生同士が自己紹介を行い、これから1年間、必修の授業を共に受ける仲間として交流を深めました。

自分が1年生だった時の1日のスケジュールを紹介する学修コンシェルジュ・ジュニア

自分が1年生だった時の1日のスケジュールを紹介する学修コンシェルジュ・ジュニア

東工大の歴史を紹介する学修コンシェルジュ(卒業生)

東工大の歴史を紹介する学修コンシェルジュ(卒業生)

「脈々と続いた道に立っている自覚」新入生のアンケート

ガイダンス後のアンケートでは、縦のつながり(卒業生・先輩学生)と横のつながり(同じユニットの学生同士)が得られたことを評価する感想がありました。

  • 益学長やOB、先輩の話を聞き、東工大の歴史も学んだことで、脈々と続いてきた道の上に立っているのだという自覚が生まれました。今後の学生生活を一瞬も無駄にしないよう、日々励んで有意義な時間にしようと思います。
  • 内容の再確認や分からなかったことの説明があって、不安が解消されました。
  • 同じユニットの方と連絡先が交換できて良かった。
  • 先輩の一日を見ると、忙しく充実しているので、大学生活が楽しみです。
  • 充実した大学生活を送るためには主体性が必要不可欠だと分かった。主体性を持って色々活動していこうと、やる気が出た。

2 : 大学院課程新入生ガイダンス(主に他大学からの進学者対象)

東工大の大学院課程新入生のうち、他大学から入学する学生は約5割強を占めています。他大学からの新入生を対象としたガイダンスは3月31日と4月3日、日本語と英語で2回ずつ、計4回、オンラインで行いました。日本語には600名以上、英語には60名以上の新入生が参加しました。

大学院課程のガイダンスでも、益学長の歓迎メッセージとQ&Aセッションが行われ、「研究者としての心構え」や「研究者の資質」などの質問がありました。英語のガイダンスでは、大学院の先輩留学生が新入生に対して日本、特に東工大で大学院生活を送るうえで必要となる学修と生活のアドバイスを幅広く紹介しました。

オンラインで行ったため、まだ来日していない留学生や社会人大学院生なども参加できました。新入生からは、東工大の魅力や履修の仕組みに対する理解が深まったという感想が、アンケートで寄せられました。

「予想していたより、できることが多い」アンケート

  • 学生に対する支援が整った環境が備わっていると感じ、多くの教育・研究を学びたいと感じた。
  • 東工大でできることが予想よりもはるかに多いことが分かり、非常に興味が持てた。
  • 外部からの進学ということで不安でしたが、施設の案内や就活など将来の説明があり、少し安心できました。
  • 手厚いサポートがあり不安が改善された。外部からの進学のため、自分で情報を一つひとつ集めるのはとても大変だが、一度に多くの情報が得られまた相談先も明確なため、とても有意義な時間だった。

留学生向けに学修コンシェルジュ・ジュニアが相談窓口を紹介するガイダンス

留学生向けに学修コンシェルジュ・ジュニアが相談窓口を紹介するガイダンス

3 : 学士課程編入生ガイダンス

学士課程には高等専門学校を卒業し、3年次に入学する編入生もいます。4月3日に開いたガイダンスには約30名が参加しました。

編入生の場合、出身の高専で取得した単位が、東工大で履修単位としてどの程度、認定されるかにより各自の学修計画が異なります。東工大での学修にキャッチアップするために多忙になりがちな編入生特有の事情に配慮し、研究室所属(特定課題研究)や卒業に向けてスムーズにスタートできることを目指しています。

益学長と編入生のQ&Aセッションでは、高専からの編入生であった大先輩の学長に質問が尽きず、学長が多くの時間を費やして一つひとつ丁寧に回答しました。続く学修コンシェルジュによるガイダンスでは、東工大の教育の仕組みやサポート体制、編入生が特に履修の上で注意すべきことなどを紹介しました。ガイダンスの後は、東工大に在学する編入生の団体「編入生会」の先輩たちによる説明もありました。

編入生からの質問に答える益学長

編入生からの質問に答える益学長

学修コンシェルジュの支援

学生支援センター未来人材育成部門の学修コンシェルジュは、各種ガイダンスやTaki Plazaでの相談窓口を運営しています。さらに、公式アカウントでの修学関連の情報発信(現在は学士対象)や、イブニングセミナーの開催、理工系教養科目チュータリングの提供など、東工大生に対する様々な支援を提供しています。

関連情報

お問い合わせ先

学生支援センター未来人材育成部門学修コンシェルジュ窓口

E-mail : concierge.info@jim.titech.ac.jp


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