東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の日本語セクションは、7月7日、短冊に願い事を書いたり笹飾りを作る七夕イベントをオンラインと対面のハイブリッドで行いました。日本語セクションで日本語を学んでいる留学生やティーチングアシスタント(TA)の日本人学生、教職員ら計26名が参加し、笹を囲んで日本の伝統行事と国際交流を楽しみました。
会場の大岡山キャンパス西1号館の留学生ラウンジへは、4名の留学生が訪れました。日本語のオンライン授業で画面で知るだけだった先生とは初対面です。日本語で話しながら、それぞれの願い事を短冊に書きました。3つ4つと短冊に書く留学生もいました。笹飾りづくりでは、色とりどりの折り紙を使って、網や蝶を作りました。折り紙を折っているときは、とても集中している様子で、真剣に手元で作業をしていました。中には即興で切り絵を作成した留学生もいました。作品が完成するとお互いに見せあい、楽しみました。
オンラインの活動としては、オンライン上でバーチャル短冊に願い事を書き、笹の木に七夕飾りのアイコンとともに飾りました。短冊を飾りながら、それぞれの書いた願い事を読みあいました。そこから、それぞれの近況や趣味へと話題が広がり、楽しいひと時を過ごしました。
オンラインで飾られた短冊は、留学生ラウンジにいる日本人学生と日本語教員が代わりに書き写し、留学生ラウンジの笹に飾りました。オンライン参加の学生は、自分の願い事が、実際に短冊に書かれて飾られる様子を見て、喜んでいました。
イベント後のアンケートでは、参加者から「折り紙をしながら会話をするのが楽しかったです」「子供に戻った気持ちになってほっこりしました」という感想が寄せられました。
留学生ラウンジでは、6月14日から七夕飾り月間が始まり、短冊を笹に飾ってきました。大岡山キャンパスだけでなく、すずかけ台キャンパスの留学生から寄せられた短冊も一緒に飾られました。
短冊には、大学生活や就職がうまくいくことを願うもの、母国の家族を思いやる内容、コロナ禍の終息を祈るもの、と一人一人の大切な願い事が書かれていました。
教員のコメント
リベラルアーツ研究教育院 榎原実香講師
TAの学生さんの協力で、七夕飾りや折り紙を通して、ラウンジ参加の方もオンライン参加の方もともに七夕の雰囲気を感じながら交流できるイベントになりました。今後も、対面であっても、オンラインであっても参加者が一体となって楽しめるイベントを企画します。
- 留学生と交流する第2回オンライン写真コンテスト|東工大ニュース
- 新入留学生歓迎イベント「コーヒーアワーズ」を開催|東工大ニュース
- 春休みも「にほんご相談室」のオープンスペースを開催|東工大ニュース
- 「ヒナマツリ・パーティー!」で留学生と交流|東工大ニュース
- 留学生の日本語学習をサポート ―学生パートナーも参加する「にほんご相談室」活動報告―|東工大ニュース
- 東京工業大学 日本語セクション
- 日本語・日本文化科目|リベラルアーツ研究教育院
リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。