- 東工大の国際協働推進拠点を日本学術振興会サンフランシスコ研究連絡センター内に開設
- 基礎から応用に至る共同研究、東工大発ベンチャーの米国展開支援を通じたイノベーション創出、新たな連携教育プログラム構築を推進
- 融合領域での大型共同研究、オープンイノベーションを促進
東京工業大学は、米国カリフォルニア州バークレーに、国際協働を推進する海外拠点「東工大 ANNEX バークレー」を10月1日に開設しました。東工大は2018年に新たな海外拠点「東工大 ANNEX バンコク」(タイ)を、2019年には「東工大 ANNEX アーヘン」(ドイツ)を設置し、リサーチショーケース・ワークショップを通じた協働機会の発掘や共同研究テーマ創出を推進しています。「東工大 ANNEX バークレー」は3番目の設置となります。
この新拠点は、東工大の教育・研究システム強化の一環であり、世界の最先端企業や大学・研究機関が集結するサンフランシスコ・ベイエリアに開設することにより、現地の研究者・ラボとの距離が近くなるだけでなく、これまでに構築してきた研究者同士の関係やネットワーク等の資産を最大限に活用し、これまで以上に多様で創発的な交流を推進できます。最先端の研究コミュニティーとの連携に重点を置いた基礎から応用に至る共同研究の推進、および東工大発ベンチャーの米国展開支援を通じたイノベーション創出を加速させると共に、日米間学生交流を促進し新たな連携教育プログラムに発展させることが可能になります。
新拠点開設にあたってのコメント
水本哲弥理事・副学長(教育担当)
東工大は、今年、創立140周年を迎え、『世界最高の理工系総合大学の実現』に向けてさらなる飛躍を目指しています。米国は創造性と多様性の強みを活かしながら世界の科学技術イノベーションを牽引しています。米国の協定校をはじめとした多くのパートナーとの連携は、長年にわたり、東工大の高度な教育研究活動に不可欠な要素となっています。最先端の知とイノベーションを創出するこの地域に拠点を持つことは戦略上、重要だと考えています。パートナーと共に相互の強みを活かしたWin-Winシチュエーションを創り出し、新たな知の共創を推進していきます。
上田啓雄 東工大 ANNEX バークレー ディレクター
バークレーのあるサンフランシスコ・ベイエリアは、グローバルなイノベーションのハブであり、世界的な研究者や起業家が活躍しています。この地に東工大が拠点を開設し、エコシステムの中で情報交流や共同研究を推進していくことは自然の流れであると考えています。特に融合領域での卓越した知の創出とオープンイノベーションの促進と共に、東工大の知の米国展開を念頭に世界的な研究成果のさらなる価値拡大に取り組んでいきます。
東工大 ANNEX バークレー 概要
名称
東工大 ANNEX バークレー
所在地
c/o JSPS San Francisco, 2001 Addison Street, Suite 260, Berkeley, CA 94704, USA
業務内容
教育
- 多様で優秀な学生の獲得・交流の推進
- 米国の大学・研究機関との新たな連携構築、および企業インターンシップの推進
- 本学の教育を行う際のタッチダウンオフィスの提供
研究・産学連携
- 多様な分野における研究交流の推進
- 米国の大学・研究機関・企業等との共同研究の促進
情報
- 東工大情報の米国への発信(教育研究の最新の成果・取組・設備等)
- 東工大発ベンチャーの米国展開支援
- 本学オープンイノベーション活動の米国展開支援