東京工業大学の学生AR※1開発チーム「CoilSite」(コイルサイト)が10月1日、「Financial DX/SUM全国大学ビジネスプランコンテスト2021」で最優秀賞を受賞しました。CoilSiteのメンバーは、工学院 機械系の細井椋太さん(修士課程1年)と、工学院 電気電子系の水野夏来さん(学士課程2年)の2人です。
全国大学ビジネスプランコンテストは、日本のイノベーションを支える重要な柱として、大学や大学発スタートアップのチャレンジの促進を目的とし、2019年より開催されています。2021年は東京大学と日本経済新聞社が主催し、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会をはじめとした団体が後援しました。5G、AI、IoT※2、xR※3などの先端技術によって新たに生み出された概念「Share X」をテーマとした事業プランについて全国の大学生から募集し、優れたものに対してビジネス化を支援し、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)への実装を応援するコンテストです。
全国から13の大学生チームが応募し、予選を通過した6チームが本戦に出場しました。本戦は東京都中央区の日本橋三井ホールで開かれ、ファイナリストと審査員が集まりました。発表の様子はライブ配信されました。
審査は解決したい問題の明確な定義+事業の新規性・独創性、市場性・社会インパクト、実現性・全体の整合性、コミュニケーション力・プレゼンテーション力の4つの基準で行われました。
CoilSiteが発表した事業計画案は「スマホARで世界中、街中をCG作品のミュージアムにする」です。明確なビジョン、プロトタイプによって示された実現可能性の高さ、チームの熱意、2025年大阪・関西万博をより良いものにする可能性が評価され、最優秀賞を受賞しました。
CoilSite代表 細井椋太さんのコメント
学内のコワーキングスペースAttic Lab(アティックラボ)で私たちは出会い、Attic Labのチャットグループ内での東工大ベンチャー部門の方からの情報をきっかけにこのビジネスコンテストを知りました。東工大で生まれた出会いからアイデアを形にして最優秀賞という結果までアウトプットすることができました。出会いや挑戦の機会、イノベーションが生まれるこの環境に感謝しております。また、今年受けた「仮想世界システム」という授業の中で行われたワークでもアイデアがブラッシュアップされました。今後も学校の授業でアカデミックな知見を取り入れながら事業を立ち上げていきたいと思います。
私たちは来年、スマホARサービス「CoilSite」を東工大生限定でリリースしようとしています。リリースされた時にはぜひ東工大の学生のみなさんに使ってもらって楽しんでもらいたいです。
Augmented Reality(拡張現実)、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を仮想的に拡張する機能
Internet of Things(モノのインターネット)、インターネットに接続されていなかった様々なもの(センサー、建物、車、家電製品など)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組み
クロスリアリティ、現実世界と仮想世界を融合することで、現実にはないものを知覚できる技術