新しい半導体物質「硫化ホウ素シート」の生成に成功
概要 硫化ホウ素シートは、ホウ素と硫黄から構成される原子4層の厚みの二次元状に広がった物質で、優れた熱電特性や水素吸蔵特性を示すことが理論的に予測されていました。しかしながら、これまでに実際に合成あるいは観測された報告はありませんでした。本研究では菱面体硫化ホウ素という層状の物質の表面を剥離することにより、硫化ホウ素シートの生成に成功しました。...
View Articleトポロジカル絶縁体と磁気トンネル接合を集積した次世代不揮発性メモリSOT-MRAMの実証に成功 超低消費電力SOT-MRAMの実用化へ加速
要点 トポロジカル絶縁体と磁気トンネル接合を集積したSOT-MRAM素子を作製。 比較的高いトンネル磁気抵抗効果による読み出しと、トポロジカル絶縁体による低電流密度の書き込みを実証。 電子回路の待機電力を大幅に削減できる次世代不揮発性メモリとして、実用化の加速に期待。 概要 東京工業大学 工学院...
View Article飯山市STEAM親子実験教室「micro:bitではじめるプログラミング」を開催
東京工業大学は、皆さまから寄附をいただいた東京工業大学基金を活用し、小中高校生の知的創造性をはぐくむ「理科教育振興支援(ものつくり人材の裾野拡大支援プロジェクト)」に取り組んでいます。 東工大附属科学技術高校は、10月16日、飯山市・株式会社Tスポットとの共催で「飯山市STEAM親子実験教室」を開催しました。...
View Article世界初 DNAを用いた自己修復可能な単分子素子を開発 柔よく剛を制す
要点 DNA単一分子を電極に接続した電子素子を開発 素子が破断してもDNAによって自己修復する特性を実現 従来の単分子素子の脆弱性を根本的に解決し、実用化を加速 概要 東京工業大学 理学院 化学系の原島崇徳大学院生(博士後期課程3年)、西野智昭准教授、豊橋技術科学大学 情報・知能工学系の栗田典之准教授らの研究グループは、DNA[用語1]を用いた新たな単分子素子を開発した。...
View Articleたくさんの小惑星の衝突が地球の大気と海水の量を決定づけた 地球の炭素・窒素・水の量を再現する形成モデルを構築
要点 多数の小惑星の衝突によって地球大気の大部分が宇宙空間へと失われたとする仮説を理論モデルで実証 水や有機物の起源とされる小惑星と地球では、炭素・窒素・水の存在比が異なる謎を解明 今後の小惑星リュウグウ試料の分析結果の価値をさらに高める研究成果 概要 東京工業大学 理学院...
View Article星野歩子准教授が全米医学アカデミーのカタリスト・アワードを受賞
東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の星野歩子准教授が全米医学アカデミー(National Academy of Medicine : NAM)のカタリスト・アワード(Catalyst Award)を受賞しました。 カタリスト・アワードとは、全米医学アカデミーが提唱する「健康長寿に向けた課題解決(Healthy Longevity Grand Challenge :...
View Article三原久和教授が2021年度日本ペプチド学会賞を受賞
東京工業大学生命理工学院生命理工学系の三原久和教授が、2021年度日本ペプチド学会賞を受賞しました。授賞式は、10月21日に2021年度日本ペプチド学会総会においてオンラインで行われました。 賞について 日本ペプチド学会賞は、日本におけるペプチド研究の進歩、発展に貢献した会員の功績を顕彰するため制定されました。2年に1回、ペプチド研究において卓抜な功績を挙げた研究者に授与されます。 受賞テーマ...
View Article東工大の学生AR開発チームが全国大学ビジネスプランコンテストで最優秀賞受賞
東京工業大学の学生AR※1開発チーム「CoilSite」(コイルサイト)が10月1日、「Financial DX/SUM全国大学ビジネスプランコンテスト2021」で最優秀賞を受賞しました。CoilSiteのメンバーは、工学院 機械系の細井椋太さん(修士課程1年)と、工学院 電気電子系の水野夏来さん(学士課程2年)の2人です。 CoilSite の細井さん(左)と水野さん(右)...
View Articleタンパク質の連続的な合成を保証するリボソーム「トンネル」の役割を発見 新しく作られたタンパク質の長さや大きさで、合成の不安定性を制御する
要点 負電荷アミノ酸が連続する配列をもつタンパク質は、合成が途中で中断するリスクがある。 リボソームの内部の「トンネル」では、新しく作られたタンパク質の長さや大きさによって、タンパク質合成の不安定性を制御していることを発見。 負電荷アミノ酸に先行して合成された新生タンパク質とリボソーム内部の相互作用が、合成中断リスクを抑制することを見出した。 概要 東京工業大学...
View Article「新たな未来」の実現に必要な技術とは―広域塾、DLab共催オンラインワークショップ―
研究者たちが描く「新たな未来」を実現するためにはどんな科学技術が必要でしょうか? 東京工業大学は10月25日、未来社会DESIGN機構(以下、DLab)と科学技術創成研究院基礎研究機構...
View Articleシアワセモは強い光から逃げずに防御する 4細胞緑藻シアワセモの、近縁藻類とは異なる生存戦略を発見
要点 強い光は、光合成生物にとって生存に関わる脅威となる。緑藻類の多くは、強い光を感じると泳ぐ方向を変えて逃げる。今回、「4細胞で1個体」の世界最小細胞数の多細胞生物・緑藻テトラバエナ(和名:シアワセモ)は、この泳ぐ方向を変える機能が低いかわりに、強い光エネルギーを熱として捨てる光防御能力が高いことが分かった。...
View Article「夏の電脳甲子園」第27回スーパーコンピューティングコンテスト開催報告
「夏の電脳甲子園」として、高校生・高専生が4日間をかけて難題を解くプログラムを作成し、その性能を競う「スーパーコンピューティングコンテストSuperCon(スーパーコン)2021」(以下、スーパーコン)の本選が、8月23日から8月27日にかけて開催されました。...
View Articleナノスケールにおける有機分子の熱伝導特性の可視化に成功 光・電子デバイス等の高寿命化・高機能化への寄与に期待
要点 有機分子の熱伝導特性を非破壊的かつ高精度で可視化する新規手法を開発 熱伝導特性が分子構造に依存することを実証し、熱伝導の本質的な理解を促進 電子機器開発等において求められる熱マネージメント制御技術の発展に期待 概要 東京工業大学 理学院...
View Article環境省ぐぐるプロジェクト ラジエーションカレッジセミナー特別講義を附属高校にて開催
東京工業大学附属科学技術高等学校は、10月26日に環境省主催の「ぐぐるプロジェクト ラジエーションカレッジセミナー」を附属高校の生徒を対象に開催しました。 参加者の集合写真(撮影のときのみマスクを外しています) 「ぐぐるプロジェクト...
View ArticleDNA複製へのスイッチ、鍵は何? 細胞増殖へ進むか止まるか、正常な細胞とがん細胞の違いを発見
要点 DNA複製開始に必要な複製開始複合体[用語1]、MCM(ミニクロモソーム・メンテナンス)[用語2]のダブル六量体形成にヒストン修飾[用語3]が関与 ヒト細胞では細胞周期[用語4]G1期[用語5]の進行に伴いMCM六量体がシングルからダブルの状態に変化 正常細胞ではMCMのシングル六量体の時間が長いが、ダブル六量体になると一定時間を経てDNA複製へ進行...
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