東京工業大学硬式野球部は東都大学野球連盟2021年秋季4部リーグ戦において5勝3敗の成績で優勝し、2009年春以来の優勝杯を主将の高橋知希さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程3年)が受け取りました。また、最高殊勲選手に森合雄也さん(環境・社会理工学院 土木・環境工学系 学士課程3年)が、最優秀投手に稲垣慧さん(工学院 機械系 学士課程4年)が、最優秀防御率(1.61)に長健介さん(工学院 学士課程1年)がそれぞれ選出されました。
主将 高橋知希さんのコメント
昨季まではずっと最下位で悔しい思いをしてきたので、優勝が決まったときはとても嬉しかったです。今季で5人の4年生が引退し、選手14人とマネージャー3人という少ない人数での新チームとなりましたが、来季優勝、3部昇格に向けて日々精進して参ります。これまでに我々を支えて下さった保護者やOBの皆様、そして球場確保などにご尽力頂いた連盟関係者の皆様にはとても感謝しております。現在、近藤徹講師のもとで1分子分光法を用いた光合成の研究を行っております。野球と研究どちらにも力を入れて精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。
最高殊勲選手 森合雄也さんのコメント
入学してからなかなか勝ち星に恵まれず、私が正捕手になってからは僅差で敗れる試合が多く、悔しい思いを何度もしてきました。新チームの副主将を任されて、捕手としても責任を重く感じていました。今回、打者としても捕手としても勝利に貢献できたことで個人としても成長を感じることができました。これを機に勝てるチームへとステップアップし、私はその先頭に立ちたいと思います。土木工学について学んでおり、土質やコンクリートなどの地盤工学を専門にしていきたいと考えております。野球とも関連深い分野なのでいずれは土質に関する職につきたいです。これからも応援のほど、よろしくお願いします。
最優秀投手 稲垣慧さんのコメント
体調不良でなかなかチームに貢献できない時期もあり、チームメイトには多くの負担をかけてしまったと思うのですが、様々な方々に支えていただき、4年間部活を続けることができました。最後のシーズンをこのような形で締めくくることができ、とても嬉しいです。この経験を少しでも今後の野球部の発展に還元できればと思います。
特定課題研究で石田忠准教授のもとin vitro研究に役立つマイクロ流路デバイス開発に取り組んでおります。情報収集を行い、先生や先輩方、同期と相談しながら試行錯誤を繰り返す部分など、研究と部活動で共通する部分を日々感じております。部活動で経験したことや学んだことを研究に活かせるように、精進して行きたいと思います。これまで支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
最優秀防御率 長健介さんのコメント
1年目からこのような名誉ある賞をいただけて非常に光栄です。来シーズン以降これ以上の活躍をできるようこれからも努力していきたいと思います。現在、工学院所属の1年時で教養科目の様々な分野の勉強をしています。興味深い分野が多いため今はまだ進路など決められておりませんが、文武両道を成し遂げられるよう今後の大学生活を過ごしていこうと思います。次シーズン以降も応援よろしくお願いします。
東工大硬式野球部について
記録によると、本学に野球部が設置されたのは1922年で、戦前は東京商科大学(現・一橋大学)、東京文理科大学(現・筑波大学)、千葉医科大学(現・千葉大学医学部)などと対抗戦を行っていました。1946年春から東都大学リーグに加盟し今日に至っております。授業や実験の合間、早朝の練習を工夫するなどして技術とチーム力の向上に日々励んでいます。創部以来もうすぐ100年を迎え、卒業生は450名を数えます。先輩方の応援のもと、東工大らしい野球を追究して3部昇格を目指します。