東京工業大学教育革新センター(CITL)内のオンライン教育開発室(OEDO)は、東工大生・教職員向けに音声編集と映像制作技術を習得するための2つのZoomを使用したオンライン・ワークショップを開催しました。
2月16日午後、映画・CMディレクターの大澤広暉氏をゲスト講師に迎え、4時間にわたり音声編集オンライン・ワークショップが開催されました。このワークショップは、アドビ・プレミア・プロ(Adobe Premiere Pro)というソフトを使った音声編集の基礎をトレーニングすることを目的とし、16名の参加者は、事前に用意した音声ファイルで実際にソフトを使用して編集し、短い自己紹介ビデオを制作しました。参加者からは、「オンラインで開催できて便利だった」「実践的で応用しやすい内容だった」という声が寄せられました。
音声編集ワークショップに続き、2月18日から20日にかけて、映像制作オンライン・ワークショップが開催されました。このプログラムは、プリプロダクション(撮影前の準備作業)、プロダクション(撮影・制作)、ポストプロダクション(撮影後の編集作業)、映像配信など、映像制作のあらゆる側面を網羅するトレーニングを目的とした2日半のイベントです。全日を通し、15名の参加者が小グループに分かれ、東工大の紹介や教育関連のテーマで1~3分のショートビデオを作成しました。ゲスト講師の大澤広輝氏に加え、2日目にロサンゼルス在住の映画監督のケネス・ブルガーヴィダル(Kenneth Pulgar-Vidal)氏、3日目に女優・声優・映画監督の星埜李奈氏を特別講師として招きました。
初日は、プリプロダクションの段階を説明し、その後、グループビデオ用の絵コンテを作成するグループ活動を実施しました。2日目は、3人の講師のうち1人が大岡山キャンパスの教室から、2人が自宅からという異なる環境で、照明、映像撮影、音声録音などのレクチャーとデモンストレーションを行いました。午後からは、各グループが大岡山キャンパス内の異なる場所で映像撮影に取り組みました。
最終日には、講師の密接なサポートのもとアドビ・プレミア・プロを使い、各グループが独自の映像編集に取り組みました。完成後は、各グループが制作した映像を発表し、講師が講評をしました。最優秀映像賞は、The Journey to the East(東への旅)というタイトルの映像を制作したグループに贈られました。この映像は、東工大への留学志願者が、東工大にたどり着くまでの旅の話です。多くの留学生にとっての日本が東の果てにあることが映像でよく説明されていました。
ワークショップ後のアンケートやクロージングインタビューでは、何名もの参加者たちが、「この映像制作ワークショップは、通常コースワークや論文研究において経験することのない、創造的なプロジェクトに取り組むための素晴らしい方法であった」と述べています。また、大学院生だけでなく、スタッフ数名も参加し、学生たちと一緒に映像制作をする機会を得たことを喜んでいました。
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