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学院長、研究教育院長、研究院長、就任あいさつ

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4月1日付で就任した学院長、リベラルアーツ研究教育院長、科学技術創成研究院長からのあいさつをご紹介します。

理学院長 久世正弘

理学院長 久世正弘

「科学」を表す英語"science"はラテン語の「知る」という意味の動詞"scire"に由来します。ギリシャ哲学の時代より、「この世界の成り立ちを知りたい」という人類の欲求に導かれて科学が進歩してきました。科学は技術につながり、様々な問題を解決して人類の幸福に役立ってきましたが、理学院の4つの系の科学者は役立つ・立たないよりも前に、まずひたすら「人類がまだ知らないことを初めて知りたい」という情熱で研究をしていると思います。このような理学院の仲間に入りたいあなたを歓迎します!

工学院長 井上光太郎

工学院長 井上光太郎

工学は、全ての人が活躍する幸せで持続可能な社会の実現に、科学技術の力で貢献する学問です。工学院は、機械系、システム制御系、電気電子系、情報通信系、経営工学系の5つの系からなり、この幅広い工学領域における基礎研究から、社会課題解決のための応用技術の社会実装、社会デザインまでを学べる魅力あふれる学院です。自由な発想によって浮かぶアイデアを実現することがものつくりの本質であり、そのための技術を体系化し、次世代に教授することが工学院のミッションです。工学院で磨かれる学生たちの工学的発想、開発力と提案力は、未来社会に大きく貢献します。

物質理工学院長 関口秀俊

物質理工学院長 関口秀俊

物質理工学院は、その名の通り「物質」を研究・教育の対象とする学院です。その物質に対する取り組み方の違いが、本学院にある2つの系の特色です。材料系では、素材固有の特性の最適化を通して、求められる性質を持つ材料を創出します。応用化学系では、原料の特性を活かした化学反応やプロセスを通して、物質を創り出します。共に扱う対象は、原子・電子からデバイス・プラントまでと、ミクロからマクロのスケールにわたります。また最近では、情報科学と融合させた研究も数多く進められています。そして、本学院で行われている最先端の研究を通して、将来の物質・材料開発を主導できる研究者・技術者の育成を行っています。人類は物質に囲まれて生きています。言い換えると物質と共生しなければなりません。物質には、有益なもの、無害なもの、そして有害なものと様々です。そのため、物質を創り出す際には、その特性をしっかり把握し、確固たる倫理観をもって扱わなくてはなりません。この姿勢をもとに『材料と化学の力で未来社会を創造する』、これが物質理工学院のコンセプトです。

情報理工学院長 増原英彦

情報理工学院長 増原英彦

情報理工学院は情報や計算の原理に関する基礎的な研究から、ソフトウェア・ハードウェア・ネットワーク技術の研究、様々な分野へ情報技術を応用する研究までを幅広く扱っています。こうした「情報」に関する研究が1つの学院に結集している強みを活かして、産業・社会・科学の発展と変革に貢献してゆきます。

生命理工学院長 梶原将

生命理工学院長 梶原将

人類の一人ひとりが健康で豊かな持続的社会(well-being)の実現を目指す21世紀は、人間や生物を中心に据えた生命理工学の重要性が益々増大しています。また近年、国連SDGs、地球温暖化、新興感染症など、多数のグローバルな社会課題に直面しており、これらの大規模な課題を解決する上でも生命理工学は不可欠な学問です。生命理工学院では、70を超える研究領域で世界最高レベルの研究開発を実施するとともに、生命理工学に関する広範な専門分野の知識を備え、将来グローバルな社会で活躍し、新たな研究領域の開拓や新規事業の創出などを担える生命理工系専門人材を育成しています。

生命理工学系

環境・社会理工学院長 高田潤一

環境・社会理工学院長 高田潤一

環境・社会理工学院では、個々の建物から、地域、国土、地球に至る持続的な環境を構築するための学術と技術を追求しています。地球環境問題への対応、巨大化する自然災害への備え、生物多様性の確保、グローバルな経済・交流とローカルな歴史・伝統・文化の両立など、現代社会を取り巻く環境に関わる課題は、いずれも1つの分野だけでは解決できず、さまざまな分野を横断する複合的な課題です。そのため、環境・社会理工学院は、建築学系、土木・環境工学系、融合理工学系に加えて、大学院課程に社会・人間科学系、イノベーション科学系ならびに技術経営専門職学位課程を設置し、ハードのみならずソフトな技術、モノづくりからコトづくりまで、そして文と理が共創する広範な学術領域をカバーする学院として、私たちの社会が直面する課題解決に取り組んでいます。志溢れる若い皆さんとともに、人類と社会の持続的な発展への貢献を目指したいと思います。

リベラルアーツ研究教育院長 山崎太郎

リベラルアーツ研究教育院長 山崎太郎

感染症や自然災害をはじめ、今日、この地球上に山積する問題に人類が立ち向かうために、自然科学の専門知が重要不可欠であることは言うまでもありません。理工学系諸学問の振興と発展がますます求められる所以ですが、しかし一方、科学技術の力だけで、これらの問題に最終的な解決がもたらされるわけではないこともまたたしかです。情報と技術が高度に発達した現代文明のなかでも未だ消えることのない格差と貧困、差別と虐待、さらには自然環境の破壊と戦争――これらは何よりも人間自身によって引き起こされる現象であり、であるとすれば、何よりも問われるのは私たち一人一人の「心」の在り方と、私たちが築き上げる「社会」の方向性にほかなりません。
いかに自然と共存しつつ地球の恵みを手にできるか、異なる言語や文化を背景とする人々とどうしたら理解しあえるか、モノや情報があふれた世界のその先にどのような未来がありうるか、そもそも人が幸せに生きるために何が必要か……みずから考え、人と意見を交わし、ときには古い書物を紐解いて、歴史の地層に堆積した人類の叡智と教訓を掘り起こしながら、ひとつとして明確な解があるわけではないこれらの問いに粘り強く思いをめぐらす――そのような姿勢を軸に、理工系諸学問の最先端をゆく本校各学院とも手をたずさえながら、広い見識をそなえた東工大生の育成と、自然科学の知見とも相高め合うような人文・社会諸分野の研究・発展に力を注ぐことこそ、私たちリベラルアーツ研究教育院の使命と心得ています。

科学技術創成研究院長 大竹尚登

科学技術創成研究院長 大竹尚登

不安定な国際情勢、そしてCOVID-19が依然猛威を振るう中で、2022年度の始まりを迎えました。こうした危機の脱却に対して科学・技術はどう貢献したのか。その評価は後の歴史が決めるとすれば、今は多くの関連研究者にとって正念場と言えましょう。こうした時に科学技術創成研究院長を拝命したことを重く受け止め、179名の常勤教員、11名の常勤事務職員(所属は学院等事務部)、154名の非常勤教員、185名の非常勤職員、1,155名の指導学生(いずれも2021年4月1日現在)とともに、世界と向き合って基礎研究、応用研究、開発研究を推進する研究院の運営に尽力して参ります。運営にあたって、3つのことを大切にしていきます。まず自由です。研究の原点は研究者の自由な発想にあります。一人の研究者の持つ興味から生まれた研究成果が歴史を動かしてきた例は枚挙に暇がありません。研究所等の組織自体でさえ,向かう方向は自由に選択することができます。第二に挙げるのは自律です。自由に研究を行い、同時に息の長い基礎研究を守り育てるには組織として自律している必要がありましょう。将来的は研究に係る部分について、財務的に自立した研究組織として運営することが理想です。そして最後に、研究院は笑顔を届ける組織でありたいと願います。実験失敗の連続の先に新事実を発見したときの笑顔、プロジェクトが採択になった時、無事に終わった時、大学発ベンチャーを作り上げた時の笑顔、異分野交流で新たな気づきを得た時の笑顔、教職員と学生が皆で語らう時の笑顔(今はできませんが)、そうした笑顔の総和が、研究成果だけではなく、幸せを社会に届けることに繋がると信じます。2022年度も研究院の活動にご期待頂ければ幸いです。Freedom, Autonomy and Smiles @IIR.

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院

世界トップクラスの教育システムで学ぶ
2016年4月に発足した学院、系及びリベラルアーツ研究教育院について紹介します。

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院outer

お問い合わせ先

総務部 広報課

E-mail : media@jim.titech.ac.jp


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