東京工業大学留学生交流課は、2月16日に、海外に留学した学生が自身の体験と現地の情報をほかの学生に伝える「2月留学座談会」を開催しました。2021年度は9、10、12、1月そして今回の2月と合計5回留学座談会を開催し、参加者はのべ120名を超えました。コロナ禍で渡航が以前よりも容易ではないですが、海外留学に興味のある学生が、この座談会で実際に留学をした先輩の話を聞き、東工大の留学プログラムを知ることにより、英語学習など具体的な今からでもできる準備に向けて考え始める足掛かりとなりました。
2021年度最後の開催となった今回の座談会では、東工大の短期留学プログラムとして人気の「協定校シーズンプログラム」と、長期留学プログラムの代表格である「派遣交換留学プログラム」の紹介、そして、双方のプログラムに参加した学生からの発表がありました。
協定校シーズンプログラム
協定校シーズンプログラムでは、東工大の協定校が開催する夏季・冬季プログラムに参加する学生を奨学金や単位付与の面から支援します。プログラムの内容は大きく分けて2つ、授業を英語で行うものと、研究プロジェクトに参加するものがあります。また、現地学生との交流イベントや企業訪問をする等のアクティビティが含まれます。プログラム担当の留学生交流課の北島職員が、「短期間ではありますが大変濃い体験ができるプログラムです」と説明しました。
派遣交換留学プログラム
東工大への授業料を納めることで海外の協定校に1セメスター(2学期生のうちの1学期)以上2セメスター以内で留学することができる派遣交換留学プログラムは、留学先での授業履修や研究指導を通して、語学力向上や異文化体験だけではなく、各自の専門分野を中心に学修することが求められます。
現在、派遣交換留学プログラムでスイス連邦工科大学チューリッヒ校に留学中の環境・社会理工学院 建築学系の邑田龍成さん(学士課程3年)は、8時間の時差がある中で現地からオンラインで発表を行いました。邑田さんは、比較的短期間で参加することができる協定校シーズンプログラムで2019年にベルリン工科大学に留学しました。ここで、「自分も海外でやっていけるかもしれない」という自信をつけ、より長期間の留学ができる派遣交換留学プログラムへの参加を決めました。「あらかじめ短期留学を経験していたため、大きなカルチャーショックや、語学力の不足を感じることなくスムーズに長期留学を開始することができた」と語りました。
参加者の声
- プログラム担当者から、プログラムに関する情報が十分に提供されている。プログラム参加者の学生が、(協定校シーズンプログラム・派遣交換留学プログラム)両方のプログラムに参加しているため、2つのプログラムを活用して、長期的な視点から、どのように留学を計画したか経験を聞くことができた
- 実際に留学に行かれている先輩のお話をお伺いすることができ、大変勉強になりました
- 海外での経験は日本では絶対に得られないもので、留学に挑戦することは様々な面での成長につながると思い、これまでよりも留学に挑戦したいという気持ちが強くなった