東京工業大学端艇部(ボート部)が、4月30日に戸田ボートコース(埼玉県戸田市)で開催された「第65回五大学レガッタ」に出場し、「男子エイト」で優勝しました。また、「男子ダブルスカル」は2位、「男子シングルスカル」は3位の戦績を残しました。
「五大学レガッタ」は、1919(大正8)年の東京高等工業学校(現・東京工業大学)と東京外国語学校(現・東京外国語大学)との対校レースを起源とした大会で、1958年から毎年開催されている伝統戦です。第63(2020年)、64回(2021年)大会は新型コロナウイルス蔓延により中止となったため、今大会は3年ぶりの開催となりました。参加校は、東京工業大学、東京外国語大学、東京海洋大学、筑波大学、防衛大学校の5大学です。
東工大ボート部は、今大会で、ボート競技の花形である男子エイトで4連覇、男子ダブルスカルは2位、男子シングルスカルでは3位という成果を得て、幸先の良い今シーズンのスタートを切りました。当日、たくさんのOB、OGが応援に駆けつけ、部員とともに勝利の喜びを分かち合いました。
「男子エイト」優勝
エイトは、両手で1本のオールを持って漕ぐスウィープタイプの種目で、8人の漕手(ローワー)が二手のサイドに分かれ、それとは別に舵手(コックス)が1人乗り、1チーム9人により構成される競技です。
男子エイト優勝チーム
- 廣瀬巧実さん(物質理工学院 応用化学系 学士課程2年)
- 清水光之介さん(理学院 地球惑星科学系 学士課程4年)
- 大前陸央さん(環境・社会理工学院 土木・環境工学系 学士課程4年)
- 秋元侑さん(工学院 電気電子系 学士課程4年)
- 尾川郁之さん(理学院 地球惑星科学系 学士課程4年)
- 吉田考太郎さん(生命理工学院 生命理工系 学士課程2年)
- 田中丸凛太郎さん(工学院 電気電子系 学士課程4年)
- 河合隼人さん(工学院 機械系 学士課程4年)
- 玉井大鷹さん(工学院 機械系 学士課程4年)
クルーチーフの河合さんのコメント
優勝することができとても嬉しいです。準備期間は短かったですが、1回1回の練習で着実に漕ぎの精度を上げていくことができました。
「男子ダブルスカル」2位
ダブルスカルは、1人が2本のオールを持つスカルタイプの種目で、漕手2人で漕ぐ競技です。
男子ダブルスカル2位入賞チーム
- 吉野裕介さん(物質理工学院 材料系 学士課程2年)
- 高橋将生さん(物質理工学院 応用化学系 学士課程3年)
クルーチーフの吉野さんのコメント
クルーのどちらも初めての2,000mレースだったので、不安もありながらの試合になりました。目標だった海洋大が本番は棄権だったので、格上のクルー相手でしたが、半分地点までなんとか食らいつくことができ、2人にとって自信がついたり、目指すべき目標を再確認できたりするレースとなりました。来年再来年の5大レガッタで優勝できるよう頑張ります。
「男子シングルスカル」3位
シングルスカルは、ダブルスカルと同じくスカルタイプの種目で、漕手1人で漕ぐ、ボート競技唯一の個人種目です。
男子シングルスカル3位入賞漕手
- 森永健太郎さん(工学院 経営工学系 修士課程1年)
森永さんのコメント
優勝を目指してのレースでしたが、ミスを連発してしまい3位という悔しい結果に終わりました。技術不足を実感したので、全日本大学選手権大会ではいい結果を出せるように練習を重ねていこうと思います。
ボート部主将・岡野雄大さん(理学院 数学系 学士課程4年)のコメント
応援ありがとうございました、無事五大学レガッタエイト優勝を勝ち取ることができました。引き続き9月のインカレに向けて精進します。私自身が所属している4年セミナーでは、問題をただ解くだけでなく、問題を自分で探すことが必要とされています。これは必ず残りのボート生活にも活きるものだと思います。これからも頑張ります。
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