東京工業大学は、8部局において各1名の教授または准教授採用ポストを増設し、女性限定の教員公募を行います。これは、男女雇用機会均等法第8条に基づくポジティブアクションとして、女性教員の割合が低い本学の現状を積極的に改善するための措置となります。公募の詳細は教員公募ページをご覧ください。
東工大は「科学技術の新たな可能性を掘り起こし、社会との対話の中で新時代を切り拓く」ことを目指し、多様な人材がそれぞれの能力を活かして活躍できる環境の構築に取り組んでいます。これによる様々な個性や価値観の尊重と交流は、グローバル社会の課題に関心を持ち、その解決に貢献できる能力を育むことは、個人と組織の創造性や教育研究の多様性を高め、新たな知と価値の創出と社会とのつながりを深めていきます。
学長メッセージ
本学のダイバーシティ&インクルージョン強化に向けて
学長 益一哉
人々の志向が多様化するにつれ、科学技術や学術に求められるものもその幅を広げつつあります。大学としてこれに応えるためには、大学に集う学生、教職員・研究者の多様性を促進し、それぞれの特長を活かして活躍する環境と他者を尊重する雰囲気を整えていく必要があります。東京工業大学では、われわれの「ありたい未来像」を実現するための戦略をまとめた「アクションパッケージ」において、こうしたダイバーシティ&インクルージョンの強化を最重要施策の一つとして位置づけ、積極的に取り組んでいく決意を社会の皆様に向けて発信しているところです。
本学のダイバーシティの状況を見てみると、特に外国人・女性教員割合が低い状況にあります。これは多様性を活かし新しい学知を創造する環境や仕組みを構築していく「大学運営の好循環」を推進するには心もとない状況であると言わざるを得ません。
そこで、こうした状況を打破する第一歩として、教員選考が学長の下の人事委員会で全学管理されているという本学の特色を活かし、8部局(理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院、リベラルアーツ研究教育院、科学技術創成研究院)において、それぞれ1名の教授または准教授のポストを増設し、女性限定の教員公募を行うこととしました。採用者は、今後の東京工業大学を担い、領域・分野にとらわれずに異分野を横断した研究・教育での活躍が期待されます。この取り組みは、本学のインクルージョンの議論が安定的に実施できる様になるまで、継続して実施していくつもりです。全国・世界の優秀な研究者の皆様の積極的なご応募を期待します。
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