東京工業大学は2022年度「東工大学生リーダーシップ賞」を5人の学生に授与しました。
本賞は、学生の国際的リーダーシップの育成を目的として、知力・創造力・人間力・活力などのリーダーシップの素養に溢れる学生を表彰しています。本学学士課程の2年目から4年目の学生を対象とし、2002年度から実施しています。
授与式は10月25日、Taki Plazaにて行われ、海外での活動のため出席できなかった1人を除く受賞者4人に対して、益一哉学長から賞状を授与し、副賞を贈呈しました。授与式終了後は、学長と受賞者で懇談を行いました。
2022年度「東工大学生リーダーシップ賞」受賞者
藤山優太さん(工学院 システム制御系 学士課程3年)
主な受賞理由
- 2021年6月に開催された自立型ロボットの世界競技大会「ロボカップ2021世界大会(RoboCup2021 WORLDWIDE)」に本人と高校生2人で立ち上げたチーム「レパード(Leopard)」を率いて日本代表として出場
- コロナ禍の下、対面での活動を制限されながらも、ジュニアサッカーリーグのオープンカテゴリで優勝した
藤山さんのコメント
このたび、東工大学生リーダーシップ賞に選出していただき、大変光栄に思います。私はこれまで幼少期からの目標である「ロボカップ世界大会」優勝を達成するために、ただひたすら自分の技術力向上に努めてきました。当然、工学的な技術に焦点を当てて試行錯誤を重ねてきましたが、それと同時にリーダーとしてチームを目標達成に導く技術も知らず知らずのうちに身につけていたことを、今回リーダーシップ賞に選出していただくことで気付かされました。集団を率いるのはなかなかうまくいかず自信を失うこともありますが、今回の受賞を通して少し勇気づけられました。今後も世界で活躍できるよう自信を持って活動を続けたいと思います。
池田憲哉さん(物質理工学院 材料系 学士課程4年)
主な受賞理由
- 新型コロナ感染症対策によりほぼ全ての大会が中止または棄権となる中で、弓道部主将として「次の代につながるチーム作り」を目標とし、チームの土台作りに専念し部活動の運営に携わった
- その地道な指導が実を結び、本人の1つ下の代が東京地区国公立大学体育大会で準優勝をした
池田さんのコメント
このたびは大変名誉ある賞を賜り、誠にありがとうございます。受賞するにあたり、様々な面で支えてくださった関係者の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。今回の受賞を期に、私が主将を務めた1年間を反省し、コロナ禍における弓道部の活動を通して得た課題解決に向けたチームのまとめ方や臨機応変な対応力を今後の活動、研究に生かしていきたいと考えております。頂いた賞に恥じぬよう精進してまいります。また、今後とも東工大弓道部を何卒よろしくお願いいたします。
岩重日奈子さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程3年)
主な受賞理由
- iGEM Tokyo Tech(アイジェム・トーキョーテック)という公認サークルのリーダーとして、チーム全体を見たこと
- 外部との連携やメンバーへの厳しい指摘を意識して、チームをまとめ上げ、パリにて久しぶりに対面で開催されたiGEM※に出場した
- ※
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iGEM(International Genetically Engineered Machine Competition)
2004年にアメリカのボストンで始まった合成生物学の国際大会
岩重さんのコメント
このたびは名誉ある賞を頂き、誠にありがとうございます。この賞を頂くことができたのは、支えてくださったチームの仲間、先生方、スタッフの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。入学した当初は自分に自信がなく、消極的な面が多かったです。しかし、さまざまなグループワークでのリーダーの活動を通して成長することができました。特にiGEMの活動ではきついことや上手くいかないことが多くありましたが、その分得るものも多かったです。今後は自分の研究活動に今まで学んだことを生かせるよう努力します。今後ともよろしくお願いいたします。
松村慶さん(環境・社会理工学院 土木・環境工学系 学士課程4年)
- コロナ禍における不安定な状況の中、公認サークル混声合唱団コール・クライネスの一員として、学生支援課との連絡役と練習場係、合宿チーフを担当
- 練習場所の確保・キャンセル・調整と、感染症対策に奔走し、第72回全日本合唱コンクール大学ユース部門(2019年)における銀賞の受賞に貢献した
松村さんのコメント
このたびはこのような名誉ある賞をいただき、大変うれしく思っております。また、私の活動を支えてくださった仲間や先生方、職員の皆様に心から感謝申し上げます。コロナ禍のなか、私たちはどうやって活動を存続させていくか、ということを考えながら活動してまいりました。対面活動ができないという先人も経験したことのない環境で、団体を引継ぎ、結果まで残せたことを私自身誇りに思っております。来年度からフランスに留学する予定ですが、これまでの活動を通して得た学びを生かし、今後の活動や研究に励んでいこうと思います。
柳瀬梨紗子さん(環境・社会理工学院 融合理工学系 学士課程3年)
主な受賞理由
- Taki Plaza Gardener(タキプラザ・ガーデナー)というTaki Plazaの学生運営団体の代表を務め、自由な雰囲気と入会後すぐに活躍できる環境を提供してきた
- 70人以上の多国籍の所属学生をまとめ、様々な制約がある中、国際交流イベントなどの企画・開催を行ってきた
柳瀬さんのコメント
このたびは東工大学生リーダーシップ賞受賞者へのご選出ありがとうございました。私は強いリーダーではありませんでしたが、周囲の方々に支えられたおかげで数々の貴重な経験ができた上、その集大成として賞をいただけたことを大変嬉しく思います。このような光栄な賞は周囲の方々の支えがあって初めていただけたものです。この場をお借りしてお礼申し上げます。
私はこれまで主にTaki Plazaを拠点とした活動をしていましたが、今後は井の中の蛙にならないようさらに視野を広げた活動をしてまいりますので、引き続きご助力いただけますと幸いです。