大岡山蔵前ゼミは、東工大の全学同窓会である蔵前工業会の東京支部が主催する、卒業生と学生の交流の場です。日本社会や経済をリードしている先輩を講師に迎え、これから社会に出る大学生・大学院生に、講演会・懇親会をとおして、様々な情報提供、意見交換を行っています。
10月31日、東工大蔵前会館 くらまえホールにて、第22回大岡山蔵前ゼミが開催されました。今回は「社会資本について」と題して、元国土交通省事務次官 佐藤直良氏(本学卒業生)よりお話を伺いました。学生約145名、社会人55名が参加しました。
佐藤氏は高3になって理系への進学を志し、東工大に入学しました。そして、現象を見て物事を考えることを学びました。国土交通省に拘わらず、社会のあらゆる場面でこの姿勢が重要である、と実感されたそうです。そのため、佐藤氏の講演では、様々な具体的データにより、実際に社会で起きている災害などの例が示されました。
内容は、社会インフラ(社会生活を支えるために整備された公共的な仕組み、基盤)の整備の重要性を訴えるものでした。日頃我々が安全に生活できている空間が、如何に社会インフラによって守られているかが良くわかりました。さらに、イギリスのキャメロン首相による「われわれの社会資本が二流になれば、われわれの国も二流になる」との言葉を引用しつつ、インフラを長年かけて蓄積し、整備する事の重要性を指摘していました。
最後は、「2位でなく1位を目指してもらいたい」と、現役学生に対する熱いメッセージをいただきました。講演の後は積極的な質疑がなされ、学生にとっても大変興味深いお話であった事が伺われました。
講演会に引き続き、学生と先輩方の懇親会がロイアルブルーホールにて開催され、活発な交流が行われました。
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