社会人教育院では、2010年度より蔵前工業会と共催で講演会シリーズを開催しています。
2014年度は8月下旬から10月上旬にかけて、第1回講演会「未来(あした)をつかもう! ~健康長寿への自助努力と環境整備~」を5回シリーズで開催しました。
- 8月25日「スポーツ用義足の歴史と機能~義足スプリンターは人類最速になりうるか?~」
産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター研究員 保原浩明氏 - 9月1日「こどもの健康と体力 ~これからの日本人を健康に育てるために~」
順天堂大学 大学院スポーツ健康科学研究科 科長 内藤久士教授 - 9月8日「歩きやすい町と健康」
東京医科大学 公衆衛生学分野 井上茂主任教授 - 9月29日「健康のための"錬筋術"」
東北大学 大学院医工学研究科 永富良一教授 - 10月6日「運動と食事のエネルギー収支 ~運動と食事の正しい理解~」
東京工業大学 大学院社会理工学研究科 林直亨教授
5名の講師が登壇、それぞれ異なる専門的見地から、日本の"未来(あした)"の健康長寿社会実現に向けた新たな視点をご紹介しました。
この中で、本学の林直亨教授の講演会(10月6日)では、運動をした際・しない際の危険についての説明の後、運動してもやせることを実感できない理由について、計測誤差の観点や、運動・食事に伴うエネルギー収支の面から、具体的な計算例を挙げて説明されました。一方で、運動は、生活習慣病(メタボリックシンドロームやロコモーティブシンドローム)予防に有効であり、メンタルヘルスやガン予防にも好ましい効果があることについて、最近の研究成果を交えて強調されました。講演後の質疑応答は大変活発で、参加者の健康や運動・食事に対する関心の高さが伺えました。
5回の講演会の参加者数はのべ141名でした。
講演会参加者アンケートでは、「大変面白い・役に立つ」、「面白い」、「普通」、「あまり面白くない」の4段階評価のうち、上2つの高評価が約95パーセントを占め、おおむね参加者の満足を得ることができたようです。また、2009年度から社会人教育院で開催している講演会へ2回以上参加した、と答えた方が70パーセントを超え、リピーターの多さも伺えます。
社会人教育院では、今後も蔵前工業会と共催での講演会を予定しています。2014年度第2回の講演会は、2015年2月上旬から3月中旬にかけての5回シリーズで、「リベラルアーツ ~輝く未来へ~」を開講致します。ぜひご期待ください。
社会人教育院主催/蔵前工業会共催講演会 これまでの講演会
- 2010年度 「技術者のためのマネジメント・スキルアップ」
- 2011年度 「日本再生:科学と技術で未来を創造する ~震災後の復興から新たな社会構築まで~」
- 2012年度 「"ひと、テクノロジー、社会"の今」
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