2024年10月1日に国立大学法人東京科学大学が設立されることを受け、国立大学法人東京工業大学および国立大学法人東京医科歯科大学は、国立大学法人東京科学大学の長の合同選考会議(以下「選考会議」という。)を設置し、2024年2月22日開催の選考会議において、初代国立大学法人東京科学大学の長(以下「法人の長」という。)候補者の選考について、選考基準や任期、選考の方法などについて決定しましたので、公示します。
法人の長候補者には、選考会議が定めた「初代国立大学法人東京科学大学の長の選考基準について」(後述)に記載された資質、能力などを満たすことが求められます。
法人の長の任期は、2024年10月1日から2028年3月31日までとし、自薦・他薦を問わず、2024年2月26日(月)から2024年3月21日(木)まで、法人の長候補者の推薦を受け付けます。
その他、選考にかかる詳細ならびに「初代国立大学法人東京科学大学の長の選考基準について」は以下をご覧ください。
選考会議規程等
初代国立大学法人東京科学大学の長の選考基準について
2024年2月22日
国立大学法人東京科学大学の長の合同選考会議
国立大学法人東京科学大学の長の合同選考会議は、初代の法人の長となるべき候補者の選考を行うに当たって、別添のとおり選考基準を定めました。
選考会議が、推薦を受け付けるに当たっては、規模の大小を問わず大学等における組織経営を行った経験があるなど、選考基準に示す資質や能力のある多様な人材を、両大学の構成員の皆様から、自薦・他薦を問わず広く募ることとしました。その中から最も適した方を、最終責任者にふさわしい新たな法人の長として選び、従来の日本の大学が陥りがちであった閉鎖的な組織文化を完全に払拭し、本来アカデミアが持つべき「自由でフラットな人間関係」のもと、多様性に富んだ構成員による広く社会に開かれた組織文化を持つ新しい大学「東京科学大学」を率いてもらうことが我々の総意です。
(別添)
初代国立大学法人東京科学大学の長の選考基準
2024年2月22日
国立大学法人東京科学大学の長の合同選考会議決定
新たに発足する東京科学大学は、統合によって「これまでどの大学も為しえなかった新しい大学のあり方を創出する」という目的を持ち、国際的に卓越した教育研究拠点として活力ある未来を切り拓くため、(1)理工学や医歯学を学術的に深化させ、研究者自身の興味に根差した研究が行える自由闊達な教育・研究環境を構築しつつ、(2)分野・部局等を超えた連携協働を行い、「コンバージェンス・サイエンス」を展開することを通じて、新たに得られた総合知をもとに、豊かで持続可能な成長を遂げる社会の実現に貢献すること、(3)教養教育と専門教育を有機的に関連させた教育体系のもとに未来を切り拓く高度専門人材の育成、(4)あらゆる構成員に対する高度な多様性、包摂性と公平性の実現など、「法人統合及び大学統合に関する基本合意書」の内容及び精神を具現化していくことを目指している。そのために、東京科学大学においては、「自由でフラットな人間関係」のもと、専門性や役割の多様性の尊重、失敗を恐れない挑戦、構成員のウェルビーイングを基盤とした組織文化の構築を目指している。
このような東京科学大学の発足を担う初代の法人の長には、以下の資質・能力が求められる。
- 1.
- 人格が高潔で、学識が優れ、大学の教育・研究等について高い見識があること。
- 2.
- 統合の目的に適った先駆的なガバナンスを確立し、新法人を総理するために必要な指導力と組織経営の経験及び手腕を有すること。
- 3.
- 国内外の状況や時代の動向を的確に捉え、大学の将来を見据えつつ、教職員や学生を導くことができる先見性や指導力を備えていること。
- 4.
- 多様かつ異なる文化を持つ組織を包摂し、「自由でフラットな人間関係」の構築を牽引する高い倫理観と高度なコミュニケーション力を有すること。
- 5.
- 国際的に卓越した教育研究拠点としての環境を充実させるため、広く社会との連携を通じた財政基盤の確立と最適な資源配分を実現できる能力を有すること。
- 6.
- 国際的な競争環境の中で世界最高水準の教育研究活動を展開するに相応しい国際性と強い発信力を兼ね備え、学内外から厚い信望を得ることができること。