2024年10月1日の新大学発足にあたり、東京工業大学と東京医科歯科大学(以下、医科歯科大)は1月16日、両大学の教育について互いに理解を深め、より良い教育の実現に向けて協力をしていくための第一歩として、合同ファカルティ・デベロップメント(以下、FD)となる「教育交流ワークショップ(以下、ワークショップ)」を東工大蔵前会館で実施しました。このワークショップには東工大から24人、医科歯科大から25人の教員が参加しました。
当日はワークショップに先だち、医科歯科大からの参加者に向けた東工大キャンパスツアーも行いました。ツアーには医科歯科大から19人が参加し、東工大の益一哉学長と共に大岡山キャンパスの百年記念館(博物館)、附属図書館、Hisao & Hiroko Taki Plaza等を見学しました。参加者からは「東工大を理解するのにいい機会になった。“百聞は一見に如かず”を実感した」という声も聞かれました。
ワークショップは、東工大 教育革新センター(以下、CITL)の畠山久准教授による司会の下、益学長の開会あいさつで開始しました。益学長はあいさつの中で、会場の「東工大蔵前会館」の名称は、東工大の前身である東京職工学校が当時の浅草蔵前に開校したことに由来するなど、東工大の歴史を紹介しました。また医科歯科大の若林則幸理事・副学長(教育担当)が、田中雄二郎学長の開会に向けたメッセージを代読しました。
続いて、CITL副センター長の加藤由香里教授からワークショップの趣旨と進行方法についての説明がありました。グループワークは両大学の教員が5人1組となって、日頃実施している教育方法や指導内容を紹介し合い、両大学の学生の特性やカリキュラムの相違を理解する機会となりました。さらにメンバーを変えて同じテーマでグループワークを行い、より多くの教員が膝を交えて教育について語り合いました。
次に、参加者それぞれが、「現行の授業をどう改善するか(短期目標)」と「新大学でどのような教育を行いたいか(長期目標)」について自分の考えをまとめ、グループ内で発表し合いました。その後、医科歯科大 統合教育機構の金子英司准教授と山口久美子准教授の司会で全体発表会が行われ、各グループ代表の10人のプレゼンターが、新大学での「短期目標」と「長期目標」を披露しました。
ワークショップのクロージングとして、医科歯科大 若林理事と東工大 井村順一理事・副学長(教育担当)らが、グループワークと全体発表会での参加者の取り組みに対しコメントをしました。また、医科歯科大の田中学長は、「新大学の教育では、専門に分化する前のネットワーキングが重要」と述べ、さらにハーバード・メディカル・スクールから学んだ良い教育のための3つの秘訣(1.学生中心の教育 2.教育技術を高めるFD 3.教育を“システム”として考えて質保証する)を紹介しました。
最後は、CITLセンター長である神田学副学長(教育運営担当)から閉会のあいさつがあり、参加者全員で記念撮影を行いました。ワークショップ閉会後には、西5号館のつばめテラスで懇親会が行われ、所属や専門分野といった垣根を超えた活発な交流が続きました。
プログラム終了後の参加者へのアンケートでは、「とても満足」と「やや満足」を合わせて100%で満足度が非常に高く、特にグループワークが有益だったことが分かりました。また、自由記述欄には、「両大学の先生方との良い交流の機会になりました」「東工大の講義の内容や方法などを知る機会となり、大変勉強になりました」「懇親会では医科歯科の先生方のお人柄をよく感じることができたので、ぜひ、継続を願います」などの意見が寄せられました。
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