大岡山蔵前ゼミは、東工大の全学同窓会である蔵前工業会の東京支部が主催する、卒業生と学生の交流の場です。日本社会や経済をリードしている先輩を講師に迎え、これから社会に出る大学生・大学院生に、講演会・懇親会をとおして、様々な情報提供、意見交換を行っています。
12月5日、東工大蔵前会館くらまえホールにて第23回大岡山蔵前ゼミが開催されました。今回は「日本ゼオンのエナジー用材料開発の取り組み」と題して日本ゼオン株式会社 代表取締役社長の田中公章氏よりお話を伺いました。学生66名、社会人44名、計110名が参加しました。
日本ゼオンは原油よりナフサを生産し様々な化学素材を製造し、塩化ビニールや合成ゴムの量産を始めて実現化した企業です。その技術開発の最先端で高機能材料の研究開発を陣頭指揮してこられた経験をお話いただきました。
田中氏が強調したのは、研究開発において成果を出すためには仲間との信頼関係を構築する事が何より重要という点で、これを社是としているとの事です。また、自動車をはじめとする蓄電池の利用分野が広がる中、数々の技術的ブレークスルーについて紹介いただくと共に、技術開発の難しさと開発スピードの重要性についてお話をいただきました。
現役の学生に対しては、研究者として信頼される事の大切さ、コミュニケーション手段としての英語力を身に着けることの大切さなど熱いメッセージをいただきました。さらに、「できる人は活き活きと仕事をしている」と人事を担当してこられたご経験からも気になる一言がありました。講演の後、積極的な質疑がなされ、学生にとっても大変興味深いお話であった事が伺われました。
講演会に引き続き、学生と先輩方の懇親会がロイアルブルーホールにて開催され、交流が行われました。
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