6月6日から8月1日までの土曜日7回にわたり、公開講座「ゴム・プラスチックの安全、安心 ―身の回りから先端科学まで―」が開催されました。会場は東工大蔵前会館ロイアルブルーホールで、学内外の10名の著名な講師による、合計14の講義が行われました。
「ゴム・プラスチックの安全、安心」前期開講にあたって (高田 十志和)
事故から学ぶゴム・プラスチックの安全、安心(大武 義人)
ゴム材料の劣化現象と寿命(仲山 和海)
ゴム材料の最新評価手法(仲山 和海)
高分子材料と化学物質規制(窪田 清宏)
炭素繊維強化複合材料の科学(塩谷 正俊)
プラスチックはどれだけ強いか ―超高強度高分子材料― (柿本 雅明)
宇宙で使えるプラスチック・ポリイミドを拓く ―ソーラーセイルIKAROS― (横田 力男)
ゴムの基本と免震ゴム(西 敏夫)
ゴムの基本とタイヤの安全・安心(西 敏夫)
材料の物性って何だろう?熱と材料の熱的性質とその計り方の話(森川 淳子)
熱伝導測定から見た材料の精密設計(森川 淳子)
化学物質と正しく付き合う方法(北野 大)
化学物質の安全性評価と法的規制(北野 大)
各講義の概要は、パンフレットに掲載されています。
近年モノやシステムの安全・安心が社会の重要なテーマであり、様々な製品とそのもととなる材料においても、安全・安心が求められる時代です。本講座では、広く社会に浸透し、私たちの身の回りにある、化学品を含むプラスチックやゴムと、その関連製品の安全・安心を取上げました。それらに関する情報と、やさしい科学を紹介し、正しい知識を広く一般の方に持ってもらうことを目的としています。さらに、最先端の安全性評価技術、劣化と寿命予測技術、耐性向上技術、高性能・高強度化技術・材料に関する科学を紹介しました。学生を含む専門家が、将来の安心・安全な材料の設計の基礎を学べることを目的として、各講義が組まれました。
75名の募集人員に対し、一般企業の方、自営業の方、高校生など、多数の学外者を含む111名の受講者があり、各講義平均約50名が受講するという、大変盛況な結果となりました。また、それぞれの講義後の質疑応答時間には、多くの方から質問が寄せられ、講師の先生方から丁寧な回答をいただきました。
また、14講義中12回以上受講された11名の方に対し、本講座のコーディネーターを務める高田教授より修了証が授与されました。
![塩谷正俊准教授(東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻)](http://www.titech.ac.jp//news/img/n000987_pic1.jpg)
塩谷正俊准教授
(東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻)
![横田力男共同研究員(国立研究法人宇宙航空研究開発機構航空本部飛行場分室複合材センター)](http://www.titech.ac.jp//news/img/n000987_pic2.jpg)
横田力男共同研究員
(国立研究法人宇宙航空研究開発機構航空本部飛行場分室複合材センター)
![森川淳子教授(東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻)](http://www.titech.ac.jp//news/img/n000987_pic3.jpg)
森川淳子教授
(東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻)
![北野大教授(淑徳大学人文学部表現学科)](http://www.titech.ac.jp//news/img/n000987_pic4.jpg)
北野大教授
(淑徳大学人文学部表現学科)
なお、この講座は、一般財団法人 化学物質評価研究機構(CERI)の全面的な支援の下、本学の大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻とCERIが共催で実施しています。後期の講座は10月31日に開始し、2016年2月6日までの8回全16講義を予定しています。非常に役だったとのご意見が多い講座で、参加費も無料ですので、ぜひご参加ください。募集を開始する際は、東工大webサイト新着イベント情報でお知らせします。