10月14日、米国エネルギー省のエリザベス シャーウッド・ランドール副長官とスタッフ10名が本学を訪問しました。
一行はまず、東工大蔵前会館2階の大会議室において、安藤真理事・副学長(研究担当)、丸山俊夫理事・副学長(教育・国際担当)、岸本喜久雄工学系長等と懇談を行いました。安藤理事の挨拶にはじまり、工学基礎科学講座のクロス・ジェフリー・スコット教授が本学のエネルギー・環境分野の取り組み等を、環境エネルギー協創教育院(ACEEES)教育院長である波多野睦子教授がACEEESでの教育活動状況を紹介し、質疑を行いました。
その後、1階のロイアルブルーホールに移動し、シャーウッド・ランドール副長官から「気候変動の枠組みと低炭素社会への移行」という演題でご講演をいただきました。本学からは、教員24名、学生85名、職員10名余、計約120名が聴講しました。副長官は、低炭素社会の構築に向けては、研究面でも政策面でも日米の連携が重要であると強調しました。
続いて、ACEEES教育プログラムを通じてエネルギー・環境分野の国際的課題に関しても幅広い見識を身につけた以下の博士課程学生4名が、副長官と膝を付き合わせて質疑を行いました。
- 石尾淳一郎さん(大学院理工学研究科国際開発工学専攻 博士課程3年)
- 三原麻未さん(大学院理工学研究科材料工学専攻 博士課程2年)
- 久澤大夢さん(大学院総合理工学研究科材料物理科学専攻 博士課程2年)
- 中田明伸さん(大学院理工学研究科化学専攻 博士課程2年)
市民のエネルギー節約意識を高めるための情報通信技術の活用、2011年の福島第一原発事故が米国の社会・政策に与えた影響、太陽光発電等の再生可能エネルギーの長期的展望等に関する学生からの質問に対して、副長官は明快に回答くださいました。
また、副長官から会場の学生に向けて、「世界で何を変えたいか、夢を語ってほしい」と質問が投げかけられました。挙手した3名の学生が、それぞれの専門分野を活かして発展途上国や国際社会の経済発展と環境保全に貢献したいと熱く語りました。
最後に、丸山俊夫理事・副学長(教育・国際担当)が閉会の挨拶をしました。その中で、来年度の教育改革において、エネルギーコースや環境・社会理工学院を設立し、エネルギー・環境分野の教育・研究をさらに強化していくので、米国エネルギー省やその傘下の国立研究所との緊密な連携をお願いしたいと述べました。
なお、翌日には講演会の様子が、シャーウッド・ランドール副長官及び在日米国大使館の公式ツイッターに掲載されました。
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