10月16~17日、東工大蔵前会館において、繊維工学科創立60周年記念シンポジウム、ならびに記念祝賀会が開催されました。
有機材料工学科の前身である繊維工学科は、東工大建学時の諸学科にその源流をもち、日本の主要産業であった繊維工業の発展に大きく寄与するとともに、その後の材料研究への道を切り開いてまいりました。1972年に現在の有機材料工学科と改称し、現在では繊維にとどまらず、全産業分野を視野に入れた研究と教育を担っています。
2015年は繊維工学科設立60周年の記念の年にあたり、記念シンポジウムと記念式典が企画されました。記念シンポジウムでは、繊維工学科、有機材料工学科の卒業生や元研究生が国外から7名、国内から7名招待され、最新の研究成果等に関する講演を行うとともに、現役の有機材料工学科大学院生によるポスター発表も行なわれました。記念式典は、多数の卒業生、新旧教職員が集い、再会し、旧交を温める機会となりました。
国内外から総勢400名を越える参加者が集まり、その隆盛をたたえるとともに、変革の時代にあってなお、新たな意気込みと結束を、旧知の仲間や、恩師、後輩と分かち合いました。三島学長も出席のもと、スタインウェイのピアノ演奏を堪能し、博物館収蔵の織機を見学する機会にも恵まれ、伝統と革新の融合する本学の歴史に思いを馳せるひとときともなりました。