2016年4月1日付で就任した、芝田政之 理事・副学長(総務・財務担当)・事務局長からの挨拶をご紹介します。
芝田政之 理事・副学長(総務・財務担当)・事務局長
4月1日付で着任しました。実践は難しいのですが、仕事を進める上で2点大切にしたいと思っています。
1点目は、私心を持たないことです。私利私欲のために仕事をしないのは国立大学法人の役員として当然のことですが、人の好き嫌いや仕事の好き嫌いといった広い意味での私心を持たないように努めます。
2点目は、できるだけ次元を高めて問題の解決を図るということです。具体的に言えば、例えばAさんは「Xが良い」と主張し、Bさんは「Yが良い」と主張し対立したとしましょう。そんな時、次元を上げてZ軸から問題を眺めて解を探すように努めます。
今日の国立大学には、イノベーションの創出とグローバル社会に対応できる人材の養成が期待されています。しかし、そのことは研究者の探求心に基づく地道で長期的にしか成果の出ない研究をおろそかにしていいということではないと考えます。国立大学は、オープンイノベーションを推進すると同時に、幅広い分野でじっくり研究に専念できる環境を維持していく必要があります。また、グローバル社会に対応できる人材養成のためには、専門分野の教育に加えて、外国語を含むコミュニケーション能力、自国文化や異文化理解の能力、広い視野で課題を発見し解を見つける能力を涵養する教育環境を整備しなければなりません。こうした考え方は、現在東京工業大学が進めようとしている教育研究改革の理念と合致していると理解しています。私の職掌の立場からこれらの環境整備に貢献できるように努めます。
最後に事務局長としては、教職協働の実現のために、事務職員が教員の良きパートナーとなれるように人材養成に努めてまいります。事務職員が自信と誇りをもって積極的に企画立案を行い、必要な時にはコンプライアンスのための砦となるくらいの志を持てるような環境の醸成に努めてまいります。
皆様方のご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。