3月23日、タイのキングモンクット工科大学ラカバン校(KMITL)のスシャシャウィー・スワンサワット学長を団長とした視察団が東工大を訪問し、三島良直学長と懇談を行いました。懇談には、岡田清理事・副学長(企画・人事・広報担当)、丸山俊夫理事・副学長(教育・国際担当)、大学マネジメントセンターの友石正彦教授らが同席しました。
1992年に全学協定を締結以来、KMITLと東工大は研究者や学生の交流を長年にわたって行っています。また、KMITLは、東工大がタイ王国科学技術開発機構(NSTDA※1)及びタイの各大学と連携して2007年に設立した国際連携大学院TAIST-Tokyo Tech※2の連携大学の1つで、設立当初より自動車工学プログラムを開講しています。
三島学長の歓迎の挨拶の後、スワンサワット学長によるKMITLと日本との連携の歴史、KMITLの概要及び将来構想について説明がありました。
1960年に国際協力機構(JICA)の訓練センターとして設立されたKMITLは、タイ最大の理工系大学です。現在約24,800人の学生(うち4,600人は修士課程)がバンコクとチュムポーンにあるキャンパスで、工学、建築学、科学、産業教育、情報技術、農業技術、農産業、経営学といった分野で学んでいます。今後も革新センターやメディカルセンターの設立等が計画されており、さらなる発展が期待されています。
- ※1
- National Science and Technology Development Agency
- ※2
- Thailand Advanced Institute of Science and Technology-Tokyo Institute of Technology
今回の来日では、日本の大学の学内情報ネットワークの構築と運用や人材育成に関する意見交換を目的の1つとしており、懇談の後半は東工大の情報ネットワークの構築と運用、人材育成システムについて、それぞれ、友石教授、岡田理事・副学長が説明を行い、KMITLの担当者と熱心に意見を交わしました。
懇談の最後には、両学長が両学の連携関係をさらに強化するために協力することを確認しました。