Quantcast
Channel: 更新情報 --- 東工大ニュース | 東京工業大学
Viewing all 4086 articles
Browse latest View live

Art at Tokyo Tech 2014 Autumn 開催報告

$
0
0

大学院社会理工学研究科では、芸術と科学の融合教育を目的としたArt at Tokyo Techという一般向けのイベントを年に2回行っています。今回は2014年第二弾となるArt at Tokyo Tech 2014 Autumnを開催しました。

4月に学生などを対象としたオーディションを行い、その上位2名による「プロムナードコンサート」を開催しました。演奏者である学生が自らそれぞれの曲についてわかりやすく解説し、昨年製造後90年を迎えたベヒシュタインピアノの演奏で、80名ほどの聴衆を魅了しました。

  • 10月22日
    竹森那由多(ピアノ)、川村弥(ピアノ)
プロムナードコンサート 竹森さん

プロムナードコンサート 竹森さん

プロムナードコンサート 川村さん

プロムナードコンサート 川村さん

プロムナードコンサート 演奏を終えて
プロムナードコンサート 演奏を終えて

また、同じくオーディションに合格した学生等による「お昼のエントランスホールコンサート」を以下の日程で行い、芸術の秋にふさわしいお昼のひと時となりました。

10月9日 エントランスコンサート

10月9日 エントランスコンサート

  • 10月9日
    三木優足(ヴィオラ)、石津真樹(ピアノ)、糸矢航(クラリネット)
  • 10月20日
    三宅雅也(フルート)、遠藤直輝(ピアノ)
  • 11月5日
    増田祐佳子(ピアノ)、中村純子(ピアノ)
10月20日 エントランスコンサート

10月20日 エントランスコンサート

11月5日 エントランスコンサート

11月5日 エントランスコンサート

お問い合わせ先

大岡山第二事務区 社会理工等グループ
TEL:03-5734-2107
Email : art.jim@jim.titech.ac.jp


TiROP先進理工系大学体験型短期派遣プログラム成果報告会

$
0
0

TiROPによる先進理工系大学体験型短期派遣プログラムの成果報告会が、10月23日、HUB-ICS(大岡山キャンパス西9号館)にて開催されました。

TiROPとは

文部科学省の公募事業「大学の世界展開力強化事業(タイプB-I)」の採択を受け、平成23年度より「グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク(TiROP: Tokyo Institute of Technology International Research Opportunities Program)」として運営されている留学プログラムです。東京工業大学では、世界的に活躍できる研究者、技術者、企業人、国際機関職員等グローバルエリート人材の養成を目指しています。

先進理工系大学体験型短期派遣プログラムの概要

今年は9月16日から26日までの11日間にわたり、米国ジョージア工科大学・マサチューセッツ工科大学(MIT)の講義への参加、先端的な研究室の見学、現地学生たちとの交流などを体験しました。

日次
月日(曜日)
スケジュール
6月25日(水)
事前説明会
(プログラム概要・手続き・準備・日程の説明、派遣学生自己紹介)
7月15日(火)
第1回オリエンテーション
(TiROPサマープログラム学生との交流会)
9月1日(月)
第2回オリエンテーション
(アメリカ概要講義、"Think Aloud!"特別版)
9月2日(火)
9月9日(火)
事前英会話講座
(自己紹介の仕方、レストランでの注文の仕方)
Day 1
9月16日(火)
成田→アトランタ
Day 2
9月17日(水)
ジョージア工科大学での活動
(キャンパスツアー、講義聴講、日本語クラス参観、研究室訪問)
Day 3
9月18日(木)
ストーンマウンテン観光
KMA(クボタ・マニュファクチュアリング・オブ・アメリカ)工場見学
ジョージア工科大学での活動(寮見学)
Day 4
9月19日(金)
ジョージア工科大学での活動
(講義聴講・TiROPサマープログラム学生との昼食会)
アトランタ半日自主行動
Day 5
9月20日(土)
アトランタ→ボストン
Day 6
9月21日(日)
ボストン自主行動
Day 7
9月22日(月)
MITでの活動
(作業所見学、研究室訪問・キャンパスツアー)
Day 8
9月23日(火)
MITでの活動
(現地学生との交流会、作業所見学、研究室訪問)
Day 9
9月24日(水)
MITでの活動
(日本語クラス参観、研究室訪問)
Day 10-11
9月25日-26日(木・金)
ボストン→デトロイト→成田

成果報告会について

このたび、プログラムを無事終了し、帰国した学生たちによる成果報告会が開催され、派遣学生たちが、率直な感想と留学後の展望について発表しました。海外での体験を通じ、日本や東工大の良さを見直したり、勉学・研究への志を新たにする好機にもなった、などの感想がありました。

報告会終了後、本プログラムに関心をもつ学生が、今回の派遣学生に直接質問する場面も見られ、留学や研究に対する意識の高さが感じられました。

MITでの活動を発表する 生命科学科 中村敏弘さん MITでの活動を発表する
生命科学科 中村敏弘さん
ジョージア工科大学での活動を発表する機械知能システム学科 間瀬大幾さん ジョージア工科大学での活動を発表する
機械知能システム学科 間瀬大幾さん

今回の派遣に参加した学生と教職員
今回の派遣に参加した学生と教職員

プログラムに参加した学生の中から、2名の体験談を紹介します。

クナーヌソン ナッタナイさん(工学部化学工学科 下山研究室4年)

今回、ジョージア工科大学とMITという、米国の先進理工系大学を約10日間訪問した。本プログラムに参加しようと思ったのは、英語能力を発展させることが出来るとともに、米国の文化や大学生活などを体験することが、将来米国への長期間留学に役に立つことだと考えたからだ。

最初に訪問したのは、ジョージア工科大学であった。キャンパスツアーで、敷地面積がかなり広いことが分かった。また、1996年のオリンピック開催場所なので、スポーツ設備が非常に素晴らしいと感動した。大学寮の見学では、米国の寮生活がイメージできるようになった。多くの学生は寮に住んでいて1部屋4人の暮らしをしているそうだ。大学に近く設備も良いので、いい生活を送れそうだと思った。熱力学などの講義に参加する機会もあった。学生は理解できないところがあればきちんと質問しているので、真面目な印象を持った。授業の冒頭では、学生が授業内容の発表をしていた。普通の授業の他に、日本語クラスにも参加した。自分はタイ人で、日本語を勉強したので、少なからずアドバイスできると思った。ジョージアでの活動は、大学だけでなく、ストーンマウンテン観光とクボタ工場見学もあり、特にクボタ工場では、日本企業の活動を知ることができ、環境への負担が少ない工場を目指していることが分かった。工場のスタッフに質問する機会があったので、米国の就職に関して質問した。アトランタ最終日の自由行動では、ワールド・オブ・コカコーラとCNNを観光した。

MITの研究室にて 1
MITの研究室にて 1

次に、MITを訪問した。MITの面積は東工大とほぼ同じとのことである。場所はボストンなので、ハーバード大学などの様々な大学が他にも沢山あった。大学には、自分の興味やプロジェクトによって物を作ることが出来るホビーショップがあった。機械工学の授業にも参加した。このクラスはグループで三つのアイディアを出し、実際に製品を作る授業で、非常に面白いクラスだと思った。大学の博物館も見学した。博物館にはMITの有名な研究が紹介されているので、いろいろ勉強になった。また、本プログラムには自分の専攻に近い分野の教授にアポを取り、その研究室を訪問する時間も設けてあり、自分は化学工学科のMartin Z. Bazant教授を訪問することができた。その研究室は物質移動現象の数学モデルを基にして、電気化学、特にリチウム電池などを研究する研究室である。その機会により、自分の興味がある分野の勉強だけでなく、研究室の学生と話す機会もあり、大学生活などに関して色々な話ができて、将来長期間留学する場合に役に立つと思った。

本プログラムに参加し、米国に関して色々なことを理解できた。その一つは、米国は自由な国であるということである。それは、米国人は自分の考えで自分の行動を決める主体的な国民だからだと思った。また、人間関係も重要であり、人間同士が理解し合うために適切なコミュニケーションが非常に必要である。自分は現在日本に留学しているが、世界をもっと知りたいと思っている。将来チャンスがあればアメリカにも長期間留学したいので、本プログラムがその一歩になり、非常に役に立つ経験になると思った。

MITの研究室にて 2 MITの研究室にて 2
MITのホビーショップにて MITのホビーショップにて

中村敏弘さん(生命理工学部生命科学科 徳永・十川研究室4年)

MIT本館前にて
MIT本館前にて

ジョージア工科大で日本人の先生の研究室を訪問したとき、アメリカの学生は社会人を経験してから研究室に来る人も多く、研究内容が社会にどう役立つかをしっかり説明しないと研究に着手してくれないという話を聞いた。アメリカは軍隊を持っているため、精神疾患、義手、義足などの研究は国から多大なサポートを受けているという。アメリカでは全体的に実用性というものを強く意識して研究が行われることが多いようだ。一方で、私が個別にアポをとって見学した研究室では、研究内容がどのように社会に役立つかを聞くと、応用のためにやっているのではなく科学の知をより広げるためにやっているのだということを強調して言われた。また、派遣メンバー全員で見学したところでは、この研究でどうやって研究費がもらえるのだろうと思うような、あまり実用性の感じられない研究もあった。このように単純に新たなことを知りたい、面白いものを作りたいという方針の研究室もあるので、実用性を意識して研究する傾向があると言っても実際はさまざまであることが分かった。

ジョージア工科大学日本語クラスにて 1
ジョージア工科大学日本語クラスにて 1

MITで私が個別にアポをとって訪問した研究室の一つでは、英語で専門内容を話すのが難しく、質問したいことを伝えるのに苦労した。また、それと同時に自分の専門性がまだ不十分であるために、用意していた質問はなんとか聞けたが、研究室を見学したうえでさらに研究内容について掘り下げて話をすることができなかったので、意外とあっさり研究室訪問が終わってしまった。このような場で深く話を進めていくには英語と専門性の両方の面でさらなる向上が必要であることを身に染みて感じた。もう一つのアポをとった研究室では、東工大出身の日本人の方が対応してくださったので質問をするのが楽であり、はじめに行った研究室のように慣れない言語で専門分野を話すということがなかった。この点でやや今回のプログラムの目的から外れる部分もあったが、私と同じような環境にいた人がどのようにMITで研究生活をしているかということを聞くことができた点で非常に有意義であった。 日本語クラスの学生と話した時、アメリカの最高峰の大学で勉強するために高校からアメリカに留学してMITに入学したという学生がいた。大学からいきなり留学すると倍率などが厳しいので高校から留学して準備していたのだ。また、現地で話したどの学生も授業期間は勉強が忙しくてクラブ活動、アルバイトなどをする時間がないと言っていて、長期休みには自分の専門に合ったインターシップをやってきたという学生も多かった。このような点で日本の学生との大学時代の過ごし方がだいぶ違うと感じた。このように、学問に対して早いうちから高い志を持っていた学生と交流できたのはいい刺激になった。

ジョージア工科大学日本語クラスにて 2
ジョージア工科大学日本語クラスにて 2

日本語クラスの学生と話して日本人が間違って使っている英語について教わり驚いたことがいくつかあった。また、現地の学生が使っている日本語の教科書にはやや変な表現がありおもしろかった。外国語を学ぶときに、やはり現地の人がどのようにしゃべっているかを知らないとあまり使われない表現を覚えてしまったり、間違って覚えてしまったりすることが多いのだろうと感じた。英語を使って何がしたいかにもよるが、英語能力を高めたいならやはり、英語圏で生活するのがいいのだろうと感じた。

私は海外に行くのは今回が2回目で、前回行ったときも長期滞在はしていないので、今回の派遣は海外経験という意味でも新鮮であった。アメリカでは公共交通機関がやや使いにくいという印象を受けた。また、夜間は治安の点から公共交通機関を日本と同じ感覚で使ってはいけないということを何度も言われた。一方日本と比べてタクシーの料金があまり高くないので夜はタクシーを何度か利用した。今回は自由行動も含めて派遣のメンバー全員で行動することが多かったが、実際に留学するとなると海外で、一人で行動することが増えるので、より用心しなければいけないことが増えるだろう。しかし、そういった面も含め、一人で海外生活をしてみることは自分の成長のきっかけになると思うので今度は一人でアメリカに行ってみたいと感じた。

お問い合わせ先

東京工業大学国際部留学生交流課「大学の世界展開力強化事業」
グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク事務局
Email: tirop@jim.titech.ac.jp
TEL: 03-5734-2984

東工大CBEC第1回シンポジウム開催報告

$
0
0

東京工業大学CBEC(チーム思考越境型アントレプレナー)プログラムが活動を開始し、11月1日に東工大蔵前会館くらまえホールにおいて東工大CBEC第1回シンポジウムを開催しました。

東工大CBEC第1回シンポジウム開会

東工大CBEC第1回シンポジウム開会

会場の様子

会場の様子

CBEC(シーベック)プログラムとは

様々なステークホルダーとの間の自律的な協力関係を保ちながら、専門・文化・性別の違いなどの境界を乗り越え、多様な価値観を許容し、互いに協力しながらチームとして活動することにより、イノベーションを起こすことのできる人材を育成するプログラムです。

文部科学省グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム)の採択を受けています。

EDGEプログラムとは

専門性を持った大学院生や若手研究者を中心とした受講者が起業家マインド、事業化ノウハウ、課題発見・解決能力及び広い視野等を身につけることを目指し、受講者の主体性を活かした実践的な人材育成の取組みへの支援を行うプログラムです。

特に、短期的な人材育成プログラムへの支援を行うのみではなく、ベンチャー関係機関、海外機関、民間企業との連携を行うことで関係者間の人的・組織的ネットワークを構築する取組みを重点的に支援し、持続的なイノベーション・エコシステムの形成を目指します。

第1回シンポジウム

第1回シンポジウムでは、デザイン思考に基づいて教育研究活動を行っている国内外の著名な研究者や起業家による講演と、パネルディスカッションが行われました。

まず、本学大学院社会理工学研究科経営工学専攻の飯島淳一教授(CBEC代表)から本学のプログラム内容の紹介が行われました。

岸本工学系長による挨拶

岸本工学系長による挨拶

本学経営工学専攻の飯島教授による東工大CBECの紹介

本学経営工学専攻の飯島教授による東工大CBECの紹介

続いて、以下の講演が行われました。

  • 「ENPCのd-schoolの紹介」Veronique Hillen教授(ENPC(フランス国立土木学校))
  • 「フィンランドの起業ブーミング」Antti Sonninen氏(Beatrobo:ビートロボ)
  • 「慶応義塾大学におけるプログラム」前野隆司教授(慶應義塾大学システム・デザインマネジメント研究科)
  • 「デザイン思考と教育改革」Sandy Speicher氏(IDEO:アイデオ)
ENPCのVeronique Hillen教授によるd-schoolの紹介(ビデオ講演)

ENPCのVeronique Hillen教授による
d-schoolの紹介(ビデオ講演)

BeatroboのAntti Sonninen氏によるフィンランドの起業ブーミングの説明

BeatroboのAntti Sonninen氏による
フィンランドの起業ブーミングの説明

本学同窓会 蔵前工業会の滝理事長(株式会社ぐるなび 代表取締役会長)からの質問

本学同窓会 蔵前工業会の滝理事長
(株式会社ぐるなび 代表取締役会長)からの質問

慶應義塾大学の前野教授による慶應義塾大学EDGEプログラムの紹介

慶應義塾大学の前野教授による
慶應義塾大学EDGEプログラムの紹介

IDEOのSandy Speicher氏によるインドでのデザイン思考教育事例の紹介

IDEOのSandy Speicher氏による
インドでのデザイン思考教育事例の紹介

IDEOのSandy Speicher氏によるアメリカでのデザイン思考教育事例の紹介

IDEOのSandy Speicher氏による
アメリカでのデザイン思考教育事例の紹介

最後は、パネルディスカッションにおいて、本学のCBECが目指すべき目標や課題についての活発な議論が行われました。

講演者らによるパネルディスカッション
講演者らによるパネルディスカッション

お問い合わせ先

東京工業大学EDGEプログラム(CBEC)
Email : query@cbec.titech.ac.jp

経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援事業 シンポジウム2014 -理工人の未来設計:躍進するインドと日本-

$
0
0

平成24年に採択された文部科学省「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援事業」の一環として、本学がテーマとする「新興国への科学技術協力」をとりあげ、発展目覚ましい新興国インドの科学技術や人材育成、日本との関係をテーマとしたシンポジウムを開催します。

インドと日本の両国で活躍されている方々より具体的事例を紹介し、高校生・大学生がグローバル社会において自分の将来の夢を描き、選択肢を考える上で大切なヒントを提供します。

概要

日時
2014年12月9日(火)16:50~19:20
会場
大岡山キャンパス 70周年記念講堂 (目黒線・大井町線 大岡山駅)

キャンパスマップ

対象
高校生/大学生/教育・企業関係者/
インドの科学技術と人材育成に関心ある方
お申し込み
理工人の未来設計 躍進するインドと日本outerの入力フォームよりお申し込みください。

理工人の未来設計 躍進するインドと日本

お問い合わせ先
東京工業大学 グローバル人材育成推進支援室
Tel: 03-5734-3520
Email: ghrd.info@jim.titech.ac.jp

東工大基金「感謝の集い」開催報告

$
0
0

東京工業大学では、東工大基金への寄附等、本学へご支援いただいた個人、企業の方々をお招きし、感謝の意を表する「感謝の集い」を例年開催しています。今年は、11月5日に東工大蔵前会館で開催されました。

東工大基金とは

東工大基金(東京工業大学基金)は、「世界最高の理工系総合大学の実現」を目指し、「教育・研究・貢献」という3つの核になるテーマにおいて、ふさわしい大学運営の財政基盤強化のために、2008年12月に創設されました。

国立大学法人化による自主自立型の経営が求められるだけでなく、海外では桁違いの基金を有する大学がその運用益によって豊かな大学環境を整備し、世界中の優秀な学生を集めています。このような国際的な競争環境の中で「世界最高の理工系総合大学の実現」を目指していくためには、独自の判断で迅速かつ戦略的に活用できる、たとえるなら一般企業の資本金のような「東工大基金」が不可欠です。

東工大基金は、学長のリーダーシップにより、いわゆる基金として長期的財政基盤を強化するほか、一部を活動資金として臨機応変に東工大の特長ある事業投資に充当する計画です。

平成26年度感謝の集い

プログラム前半では、「水、微生物ゲノム、アルコールとビジネス」と題した、地球生命研究所 丸山茂徳 教授による特別講演が行われました。

後半では、三島学長の挨拶の後、小野副学長(基金担当)から寄附推進の取組について報告がなされました。続いて、東工大基金から支援を受けた学生や研究者から、研究、留学、課外活動等の成果報告が行われ、出席された支援者の方々から活動内容等について多くの質問がありました。

また、夕刻からはくらまえホールにて交流会が行われ、研究内容や学生活動についてのパネル発表や展示を前に、支援者の方々と学生、教員が活発に議論し、交流する場面が見られました。

東工大基金では今年6月、継続的に大学を支援していただく「サポーターズ会員制度」を創設いたしました。感謝の集いでは本制度についてのご質問もいただき、教育、研究、社会連携等寄附を活かした大学の様々な取組に対し、多くの方々が関心を寄せていることが伺えました。

丸山教授特別講演

丸山教授特別講演

学長挨拶

学長挨拶

交流会での様子
交流会での様子

お問い合わせ先

総務部広報・社会連携課基金室
TEL:03-5734-2145
Email: koh.bok@jim.titech.ac.jp

富田悟助教が郡山市制施行90周年・合併50年記念表彰を受賞

$
0
0

11月4日、福島県郡山市で郡山市制施行90周年・合併50年記念式典が開催され、東京工業大学放射線総合センターの富田悟助教が東日本大震災からの復旧・復興に貢献したとして郡山市長より表彰されました。同時に、支援団体として東京工業大学も表彰されました。

放射線総合センターは、東日本大震災による原子力災害発災以来、福島県内外の市町村の復興と一般市民の生活安定のため、原子力災害の克服に協力しています。郡山市とは本学学生の紹介により2011年11月から、富田助教が原子力災害対策アドバイザーとして郡山市役所の業務を支援し、一般市民との活動を続けてきました。2014年郡山市制90周年を機に、この業績に対して表彰されました。

式典の様子
式典の様子

富田悟助教のコメント

放射線の安全管理を専門とする本センターに属する私は、今回の原子力災害により被災した福島の方々へ復興の支援を行うことを義務と思い活動してきました。そのため、このような表彰を受けることは望外でした。今までの支援活動を評価していただけたことを大変光栄に思います。この活動は、本学から特別に手当された予算により実施され、また、私が活動する上で、本センターの職員全員がバックアップしてくれたことが、この活動の評価される一因であったことも確かです。このことは団体として本学も表彰されたことに現れています。この受賞を職員全員で喜び、被災からおよそ3年間、大変な状況を乗り越えて来られた郡山市長をはじめ郡山市民の皆様、郡山市役所の皆様に改めて敬意を表します。受賞に際し品川市長より、災害復興は道半ばであり変わらぬ支援をお願いされ身の引き締まる思いでした。

表彰を受ける富田悟助教
表彰を受ける富田悟助教

表彰を受ける富田悟助教

お問い合わせ先

富田 悟
TEL:045-924-5896
Email : stomita@ric.titech.ac.jp

総合防災訓練を実施

$
0
0

11月12日午後に大岡山キャンパスにて、震度6強の地震を想定した総合防災訓練を実施しました。

総合訓練では、各地区に自衛防災地区隊を編成し、安否確認を行うと共に、学長を本部長とする非常災害対策本部を設置しました。そして、各班に分かれてすずかけ台キャンパスとの情報伝達をはじめ、施設の安全点検、特殊材料ガスや放射線の漏洩の確認、避難人数の把握、炊き出し等の訓練を行いました。また、地震の後に本館で火災が発生した想定で消火訓練が行われ、田園調布消防署による放水、また逃げ遅れた者の救助等が行われました。

総合訓練の後、田園調布消防署長より講評があり、非常災害対策本部を設置して情報を集約、判断する仕組みを作り、訓練をしたことに対し、高い評価を頂きました。

一斉放水の様子
一斉放水の様子

個別訓練においては、今年から初めてトリアージ(負傷者を重症度、緊急度などによって分類し、治療や搬送の優先順位を決めること)訓練を実施しました。アメリカンフットボール部と剣道部の参加の下、重傷者の区分を行い、布担架で負傷者を運ぶ実習を行いました。その後、応急処置法や、倒壊家具からの救出訓練で各種工具の使用方法等を学びました。

その他にも、地震体験車や火災時の煙を体感する「煙体験ハウス」、消火器の取り扱い等の訓練が行われ、学生、教員、職員等数多くの参加があり、様々な訓練を通して、改めて防災の意識を高める機会となりました。

訓練を見守る三島学長

訓練を見守る三島学長

煙体験ハウス

煙体験ハウス

梯子車による救出訓練の様子

梯子車による救出訓練の様子

救助隊による降下訓練の様子

救助隊による降下訓練の様子

AED取扱い訓練の様子

AED取扱い訓練の様子

起震車による地震体験訓練の様子

起震車による地震体験訓練の様子

お問い合わせ先

施設総合企画課安全企画室安全管理グループ
TEL:03-5734-3408
Email : sog.anz.kan@jim.titech.ac.jp

ガラスがゴムになる ―エントロピー弾性を示す酸化物ガラスを実現―

$
0
0

概要

東京工業大学 旭硝子共同研究講座の稲葉誠二特任助教(現旭硝子)と伊藤節郎特任教授(元旭硝子)、応用セラミックス研究所の細野秀雄教授の研究グループは、ゴムのように伸び縮みする酸化物ガラスの作製に成功した。複数種のアルカリ金属イオンを含有するメタリン酸塩ガラス[用語1] が、ガラス転移温度[用語2] 近傍で、ゴム状物質に特徴的なエントロピー弾性[用語3] を示すことを見出し、実現した。

研究グループは柔軟な長い直鎖状分子からなる有機ゴムに類似した構造を有する酸化物ガラスを検討し、直鎖構造を持つ混合アルカリメタリン酸塩ガラス「Li0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3」(Li:リチウム、Na:ナトリウム、K:カリウム、Cs:セシウム、P:リン、O:酸素)を、高温で引き伸ばし、直鎖を高度に配向させた後、加熱すると、エントロピー弾性に特徴的な吸熱を伴いながら、数十%もの巨大な収縮を生じて、元の無秩序な状態へ戻ることを確認した。

室温では硬く割れやすい酸化物ガラスも、構造を工夫すれば高温でゴムのように伸び縮みする特性を発現できることを示したもので、有機高分子のゴムでは対応できない高温下や酸化性環境などでの応用が考えられる。研究成果は12月1日発行の科学誌「Nature Materials」オンライン版に掲載された。

背景

エントロピー弾性は、外力によって規則的に配列した分子が、エントロピー増大則に従って元の不規則な状態へ戻ろうとする性質である。これまでにゴム、シリコーン、ポリウレタン、硫黄などで確認されている。これらの材料に共通する構造上の特長は、重合度が高く、柔軟性に富んだ直鎖状の高分子が、物理的もしくは化学的結合により適度に架橋している点である。

固体のガラス領域と液体領域の中間にあたるゴム状領域で引き伸ばすと、架橋点間の直鎖状分子が配列し、力を除くと配列が解け、元の不規則な構造へ戻りながら収縮する。この際、体積が変化しない、収縮時に吸熱するなどの特異な性質を示すことが知られている。

窓などに広範に使われている酸化物ガラスは、通常、各原子が網目状に強固に連なった構造を有するため、ガラス転移温度Tg以上で引き伸ばすと、網目の切断や組み換えによって永久変形が生じ、力を除いてもエントロピー弾性によって形状が回復することはない。このようなゴム状物質との構造的な違いによって、これまでにエントロピー弾性を示す酸化物ガラスは見出されていなかった。

研究成果

今回の研究では、有機ゴム構造を参考に、重合度が高く、共有結合性の高い直鎖が互いに緩やかに引き合った構造を有するガラス組成を検討した。その結果、複数種のアルカリ金属イオンを含有する混合アルカリメタリン酸組成「Li0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3」において、直鎖の重合度が増し、直鎖間の相互作用力が低下し、柔軟性が大幅に増加した。

このガラスは、室温では一般のガラスと同様に等方的で、硬く割れやすいが、ガラス転移温度Tg近傍で加熱し、引き伸ばした状態で冷却すると、図1に示すように、石英やサファイアと同程度の複屈折Δn[用語4] を示し、直鎖配向に起因した大きい異方性を発現することが分かった。

本研究で開発した異方性Li0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3ガラスの偏光顕微鏡写真。試料の複屈折はΔn=|n2-n1|=0.0069。

図1. 本研究で開発した異方性Li0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3ガラスの偏光顕微鏡写真。試料の複屈折はΔn=|n2-n1|=0.0069。

また、図1の異方性ガラスをTg近傍で熱処理すると、図2(a)に示すように、複屈折の大きさに応じて長さ方向に最大35%程度収縮し、かつ収縮前後で体積がほとんど変わらないことが明らかになった(図2(b))。さらに、ガラスをはじめセラミックスや金属など多くの材料が、熱収縮する際に発熱を伴うのに対し、異方性ガラスは、図3に示すように、吸熱を伴いながら収縮することも明らかになった。

以上より、有機ゴム構造を模擬したLi0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3ガラスは、図4に示すように、直鎖配向による大きな異方性を発現するとともに、エントロピー弾性によって吸熱を伴いながら元の不規則網目構造へ戻る際に、これまでの酸化物ガラスでは類を見ない大きな収縮を示すことがわかった。

(a) 複屈折Δnの異なる6種類のLi0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3ガラスをガラス転移温度Tg+25℃の温度で15分間熱処理した際の形状変化、(b) 拡大写真:熱処理により長さ方向に収縮、太さ方向に膨張し、体積はほとんど変化しない。

  • 図2.
    (a) 複屈折Δnの異なる6種類のLi0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3ガラスをガラス転移温度Tg+25℃の温度で15分間熱処理した際の形状変化、(b) 拡大写真:熱処理により長さ方向に収縮、太さ方向に膨張し、体積はほとんど変化しない。
  • 異方性Li0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3ガラスを室温から一定速度で加熱した際の熱量変化(赤線)と収縮速度(黒線)の関係。Tg近傍以上の温度領域で吸熱反応を伴いながら急激に収縮する。

  • 図3.
    異方性Li0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3ガラスを室温から一定速度で加熱した際の熱量変化(赤線)と収縮速度(黒線)の関係。Tg近傍以上の温度領域で吸熱反応を伴いながら急激に収縮する。
  • (a) 複屈折Δnの異なる6種類のLi0.25Na0.25K0.25Cs0.25PO3ガラスをガラス転移温度Tg+25℃の温度で15分間熱処理した際の形状変化、(b) 拡大写真:熱処理により長さ方向に収縮、太さ方向に膨張し、体積はほとんど変化しない。

  • 図4.
    異方性ガラスと等方性ガラスの構造モデル。引張冷却により直鎖が配向した状態の異方性ガラスをTg以上の温度で加熱すると、エントロピー弾性により吸熱を伴いながら収縮し、直鎖がランダムに並んだ等方性ガラスになる。
  • 今後の展望

    室温では硬く割れやすい酸化物ガラスも、内部構造を工夫すれば高温でゴムのように伸び縮みする特性を発現できる材料であることを実証した。今回の結果は、有機高分子のゴムでは対応できない高温下、酸化性などの条件下での応用が考えられる。また、今回の研究が契機となって、より優れた特性のゴム状ガラスの実現とその科学の進展が期待される。

    謝辞

    本研究は、文部科学省の元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型 電子材料拠点>により一部支援を受けたものです。

    用語説明

    [用語1] メタリン酸塩ガラス : 基本構造単位であるPO4四面体の4つの頂点のうち、2つの頂点を介して直鎖状(もしくはリング状)構造を形成したリン酸塩系ガラス。下図参照。

    メタリン酸塩ガラス

    [用語2] ガラス転移温度 : 過冷却液体状態から固体のガラス状態へ変化する温度。この温度領域を境に粘度は大きく変化し、比熱や熱膨張係数は不連続に変化する。

    [用語3] エントロピー弾性 : 外力によって規則的に配列(結晶)した分子が、エントロピー増大則に従って元の不規則な状態(非晶質)へ戻ろうとする際に生じる復元力。ゴムの特徴的な性質。

    [用語4] 複屈折 : 異方性材料に光が入射したとき、二つ以上の屈折光が現れる現象。

    論文情報

    掲載誌 :
    Nature Materials
    論文タイトル :
    Entropic shrinkage of an oxide glass
    (和訳:酸化物ガラスのエントロピー収縮)
    著者 :
    Seiji Inaba, Hideo Hosono and Setsuro Ito
    DOI :

    問い合わせ先

    東京工業大学広報センター
    Email: media@jim.titech.ac.jp
    TEL: 03-5734-2975


    平成26年度前学期教育改善活動報告会を開催

    $
    0
    0

    東京工業大学では、更なる教育の質の向上を目指し、平成26年度より工学部を中心に教育改善活動の試行を実施しています。今年度の前学期には、工学部7学科が計11科目について取り組みました。

    この活動について、10月29日に教育推進室主催の報告会が開催されました。他学部・学科にも今後の教育改善の方法を示し、成果や課題の共有を図りながら、それぞれの学科での継続的取組を促すことを目的としています。各学科代表の教員33名が参加しました。

    本報告会では、事前に報告書を提出してもらい、特に好事例となる工学部3学科と、以前より教育改善に熱心に取り組んでいる理学部が報告を行いました。授業参観や新しいクラウドサービスを用いたアクティブラーニング、学生のネームプレートの活用、学生相談室の設置等、それぞれの独自の取組が紹介されました。参加者からも多くの質問や意見が挙がり、活発な議論が交わされました。

    報告会後に回収したアンケートには、「大変有益な企画なので、今後もより多くの教員が参加できる形で開催を希望する。」「それぞれの取組を学科にフィードバックしたい。」等の意見が記載されており、大変好評を得た報告会となりました。

    代表学科からの報告の様子
    代表学科からの報告の様子

    代表学科からの報告の様子

    積極的な質疑応答の様子
    積極的な質疑応答の様子

    お問い合わせ先

    学務部教務課教育企画グループ
    TEL:03-5734-7602
    Email : kyo.kyo@jim.titech.ac.jp

    英文ニュースレター Bulletin No. 36 配信

    $
    0
    0

    Tokyo Institute of Technology Bulletinは3か月に一度本学が配信している英文ニュースレターです。 東京工業大学の研究成果やニュース記事、学生の活動などを国内外へ広くメールで配信をしております。

    この度、Tokyo Institute of Technology Bulletin No. 36 が発行されました。

    メールでの配信をご希望の方は申込フォームからご登録ください。

    ※Tokyo Institute of Technology Bulletinは英語で配信を行っていますがコンテンツは全て日英両方でご覧頂けます。

    Tokyo Institute of Technology  Bulletin|Research and education at Japan's foremost university dedicated to science and technology

    Light-harvesting: Mimicking photosynthesis with man-made leaves

    Topics

    Light-harvesting: Mimicking photosynthesis with man-made leaves

    FEATURE

    RECENT RESEARCH

    News

    Through Students' Eyes

    Tokyo Institute of Technology Bulletin No.36

    生体内のタンパク質の酸化還元状態を可視化 ―DNAを着脱自在にした修飾化合物を利用して総合的分析を実現―

    $
    0
    0

    要点

    • DNAをタンパク質の酸化還元状態を探るツールとして活用した新たな技術
    • タンパク質の構造形成に重要なシステインの状態を探る新たな技術の開発
    • DNAをタンパク質のシステインに着脱自在にした新規の修飾化合物

    概要

    東京工業大学資源化学研究所の久堀徹教授と原怜特任助教は、生体内のタンパク質の機能・構造に重要なシステイン[用語1] の状態を簡単かつ定量的に検出できる新ツール(標識化合物)「DNA-PCマレイミド」を開発した。この化合物を付加(修飾)したタンパク質を電気泳動[用語2] で調べると、明確な移動度の差が得られる。また紫外線でDNAを切断可能なため、抗体色素法[用語3] で、生体内のタンパク質の酸化還元状態などを可視化でき、タンパク質の状態解析の応用範囲を大きく広げることになる。

    近年、生体内で働く酵素タンパク質の酸化還元状態が、その生理機能を決定する重要な因子となっている。特にタンパク質を構成するアミノ酸の一つであるシステインは、酸化還元の影響を受けやすく、かつタンパク質構造の決定に重要な分子内の共有結合の足場にもなっていることから、その状態を知ることがタンパク質機能やその調節を明らかにする上で重要な情報となっている。

    久堀教授らは昨年、システインの状態を探るツールとして、DNAを化学修飾剤として用いる「DNAマレイミド」という化合物を開発した。この化合物は、還元状態のシステインにだけ反応してタンパク質の分子量を一定量変化させることができるので、変化量からシステインの状態を正確に知ることができる。しかし、DNAのような高分子が付いているため、抗体染色法には使えなかった。今回はこの欠点を紫外線照射によってDNA部分を容易に除去できる方法で解決し、抗体染色にも使用できるようにした。

    研究背景

    タンパク質分子を構成する20種類のアミノ酸のうち、システインのチオール基(SH基)[用語4] は、酸化によってスルフェン(SOH)やスルフィン(SOOH)になる、グルタチオン化やS-ニトロソ化されるなど、生体内で様々な化学修飾を受けている。近年、タンパク質分子のシステインが受けるこのような化学修飾が、そのタンパク質の生理機能の調節に重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。

    また、システインのチオール基は適当な距離に二つ存在すると、酸化条件下でジスルフィド結合[用語5] という共有結合を形成し、これがそのタンパク質の立体構造を決定する重要な要因にもなっている(図1)。システインの化学修飾やジスルフィド結合の形成は、生体内では生理条件下で起こっているため、この状態変化を知ることは、タンパク質の機能そのものや機能調節を理解する上で重要な情報である。

    タンパク質のチオール基の酸化還元と機能制御

  • 図1.
    タンパク質のチオール基の酸化還元と機能制御
    ジスルフィド結合の数によって酵素活性が調節されるタンパク質(A)や、酸化の種類によって酵素の機能が変化するタンパク質(B)がある。酸化されたチオール基の数や、その可逆性を知ることは、酵素の酸化還元制御を理解するうえで重要な情報である。
  • これまで、システインのチオール基の状態を探るツールとして、システインと特異的に反応するマレイミド[用語6] をもつ化合物が用いられてきた。例えば、4-acetamido-4'-maleimidylstilbene(4−アセトアミド−4'−マレイミジルスチルベン=AMS)は、分子量540ほどでチオール基と特異的に反応し、タンパク質全体の分子量を約500大きくするので、この変化を電気泳動時のタンパク質の移動度変化として検出することが可能である。

    しかし、分子量が3万を超えるタンパク質の場合には、タンパク質そのものの分子量に比べて移動度の変化の割合が小さすぎて検出が困難であった。この問題を克服するために、methoxypolyethylene glycol-maleimide(メトキシポリエチレングリコール・マレイミド=PEG マレイミド、通常使われるものは分子量約5,000)が用いられるが、PEG 分の化学的な性質の制約から、電気泳動時に付加した分子量に見合った移動度の変化を示さないので、移動度の変化量から反応したシステインの数を知ることができなかった。

    AMSやPEGマレイミドのこれらの欠点を克服するために、久堀教授らはDNAを修飾剤として用いることにして、昨年、DNAマレイミドという化合物を開発した。使用したのは24塩基の一本鎖DNAで、システインを修飾すると結合DNAの数の分だけ電気泳動の移動度を変化させることができる。結合したDNAあたりの移動度変化が分かっているので、タンパク質分子の中で還元状態にあるシステインのチオール基を、電気泳動の移動度変化から逆算して簡単に見積もることができるようになった(図2)。

    タンパク質のチオール基の修飾による電気泳動の移動度変化

  • 図2.
    タンパク質のチオール基の修飾による電気泳動の移動度変化
    同じタンパク質に、異なる数のマレイミドで修飾し電気泳動の移動度変化を比較した。AMS(左)は移動度変化が小さすぎる。PEG-Mal(中)の場合は、結合数によって移動度変化が異なる。そのため、チオール基の数の決定には向かない。DNA-Mal(右)は、適度で一定な移動度変化であるため、移動度変化からチオール基の数を逆算できる。
  • 研究の経緯

    久堀教授らが開発したDNAマレイミドは、簡便にタンパク質のチオール基の酸化還元状態を知ることのできるツールではあるが、高分子量の化合物をタンパク質に付加するために起こる特有の問題があった。それは、生体内のタンパク質の検出によく用いられる抗体染色法に利用できないことである。

    抗体染色法は、電気泳動によって分離したタンパク質分子を、抗体染色法に用いるニトロセルロース膜などに電気泳動的に移動(転写という)させてから、膜表面で目的タンパク質と抗体と反応させる。ところが、DNAのような高分子を付加したタンパク質は、この高分子部分がおそらく邪魔をしてタンパク質が抗体染色用の膜の方に移動していかないことが分かった。

    そこで、DNAマレイミド分子のDNA部分とチオール基修飾部分であるマレイミド部分の間に光開裂基を導入して、紫外線照射によってタンパク質のチオール基に結合したDNAが離脱するように工夫した。この新規に作成した化学修飾試薬を、光開裂型(Photo-Cleavable)の頭文字を取って「DNA-PCマレイミド」と命名した。

    研究成果

    DNA-PCマレイミドは、これまでのDNAマレイミドと同じようにタンパク質のチオール基を修飾し、分子量変化を与えることができる。一方で、電気泳動後にゲルを紫外線ランプの上に10分程度放置するだけで光開裂反応が起こり、DNA部分がタンパク質から簡単に離脱する。タンパク質の電気泳動後にゲルを紫外線処理してから、抗体染色用の膜へのタンパク質の転写処理を行うと、DNAマレイミドで修飾していないタンパク質と同じ効率でタンパク質が抗体染色用の膜に転写するようになった。

    実用例として、HeLa細胞[用語7] を酸化剤、あるいは還元剤で処理した後に、細胞からタンパク質を抽出し、すみやかに DNA-PC マレイミドで化学修飾を施した。そして、抗体染色法を用いて特定のタンパク質の酸化還元状態を調べた。ここでは、分子内にシステインを3個持っているグリセルアルデヒド 3-リン酸脱水素酵素(GAPDH)の状態変化を調べた。

    細胞をジアミドによって酸化処理してから GAPDH の状態を見ると、酸化されたチオール基が2個となり、これを還元処理することですべて還元状態に戻ることがわかった。すなわち、ジアミドによる酸化処理で、GAPDH分子にジスルフィド結合が形成されたことが分かる。

    一方、細胞を過酸化水素で処理した場合には、酸化されたチオール基を1個もつタンパク質と2個もつタンパク質が得られた。これを還元処理したところ、2個が酸化された状態のタンパク質のチオール基はすべて還元状態に戻ったが、1個が酸化されたものでは、変化が見られなかった。すなわち、後者のチオール基はスルフィンのように容易には還元されない状態になっていることがわかった(図3)。

    GAPDHのチオール基の酸化状態

  • 図3.
    GAPDHのチオール基の酸化状態
    細胞内GAPDHは、ジアミドによる酸化では可逆的なジスルフィド結合を形成した。一方、過酸化水素の場合は、ジスルフィド結合に加えて、還元剤で還元できないスルフィンのような酸化を受けていた。
  • また、抗体染色法はシグナル強度でタンパク質量も見積もることができるので、細胞内のGAPDHがどのくらいの割合でジスルフィド結合を形成したり、スルフィンに酸化されたりしているのかも見積もることが可能になった。

    今後の展開

    近年、プロテオミクス技術[用語8] 、および、質量分析法[用語9] が急速に進歩し、タンパク質の状態変化はその構成アミノ酸の状態変化として詳細に記述することができるようになってきた。しかし、網羅的な解析を行うためには、状態の変化が見られるタンパク質を迅速に検出するためのツールの開発が不可欠である。

    今回、開発したDNA-PCマレイミドは、生体内のタンパク質の機能・構造に重要なシステインの側鎖・チオール基の状態を簡単に、かつ、定量的に検出できるツールであり、応用範囲は極めて広い。この方法で検出したチオール基の変化は、さらに質量分析法によって個々のアミノ酸レベルでの変化の解析に用いるための重要な情報となるはずであり、細胞内のタンパク質の酸化還元状態を網羅的に解析するレドックス・プロテオミクス[用語10] の重要なツールのひとつとなるものと期待される。

    久堀教授らが開発したDNA-マレイミド、および、DNA-PCマレイミドは特許化し、12月に株式会社同仁化学研究所から発売される。

    本研究は、久堀教授が代表を務める科学技術振興機構(JST)CREST「ハイパーシアノバクテリアの光合成を利用した含窒素化合物生産技術の開発」、および、附置研究所間アライアンスによる「ナノとマクロをつなぐ物質・デバイス・システム創製戦略プロジェクト」の支援を受けて実施した。

    用語説明

    [用語1] システイン : 生体内のタンパク質を構成する20種類のアミノ酸のひとつで、側鎖に反応性の高いチオール基(SH基)を持っている。

    [用語2] 電気泳動 : 生体高分子の持つ固有の電荷の総和の違いを利用して、一定の電場の中で生体高分子を分離する技術。タンパク質や核酸を分離するのに用いる。

    [用語3] 抗体染色法 : 特定のタンパク質(抗原)に反応する抗体を用いて、電気泳動で分離したタンパク質を検出する技術。電気泳動ゲル中で分離されたタンパク質をニトロセルロースなどの高分子膜に写し取り、その膜表面で抗原抗体反応を起こさせる。特定タンパク質に結合した抗体は、さらにその抗体に特異的に反応する抗体(発色機能を持たせてある)で識別し、可視化することが出来る。

    [用語4] チオール基 : その分子式からSH基と省略されるが、反応性が高く簡単に酸化されジスフィド結合を形成する。酵素の活性中心や構造形成に重要な場所に見られ、酵素の機能に密接に関わっている。

    [用語5] ジスルフィド結合 : 二つのチオール基が酸化されることで形成される共有結合のこと。タンパク質の構造を規定する重要な結合になっている場合が多い。ひとつの分子の中で形成される場合には分子内ジスルフィド結合、二つの分子間で形成される場合には分子間ジスルフィド結合という。S-S 結合と略される。

    [用語6] マレイミド : マレイン酸がイミド化(環状化したイミノ基(NH)を持つ状態)したものをよぶ。

    [用語7] HeLa細胞 : ヒト由来の培養細胞。ヒト細胞のモデルとして一般的に使われている細胞である。

    [用語8] プロテオミクス技術 : 生体を構成する複数のタンパク質を網羅的に解析する技術の総称である。

    [用語9] 質量分析 : タンパク質の質量分析では、プロテアーゼ等で断片化されたペプチドの分子量を正確に測定する。これによって、ペプチドを構成するアミノ酸の同定や、側鎖の化学修飾を解明できる。

    [用語10] レドックス・プロテオミクス : タンパク質は酸化還元状態(レドックス状態)の変化によって機能調節されている場合が多い。どのようなタンパク質が酸化還元状態に応じてどのように化学修飾されているのかを網羅的に解析する手法である。

    論文情報

    掲載誌 :
    Biochemical and Biophysical Research Communications
    論文タイトル :
    Direct determination of the redox status of cysteine residues in proteins in vivo
    著者 :
    Satoshi Hara, Yuki Tatenaka, Yuya Ohuchi, Toru Hisabori
    DOI :

    参考文献

    掲載誌 :
    Biochim Biophys Acta. 2013 Apr;1830(4):3077-81.
    論文タイトル :
    DNA-maleimide: an improved maleimide compound for electrophoresis-based titration of reactive thiols in a specific protein.
    著者 :
    Hara S, Nojima T, Seio K, Yoshida M, Hisabori T.
    DOI :

    問い合わせ先

    東京工業大学 資源化学研究所附属 資源循環研究施設
    教授 久堀徹
    Email: thisabor@res.titech.ac.jp

    東京工業大学 資源化学研究所附属 資源循環研究施設
    特任助教 原怜
    Email: hara.s.ab@m.titech.ac.jp
    TEL: 045-924-5234 / FAX: 045-924-5268

    加速度を超広域・高分解能で検知可能なMEMSセンサを開発

    $
    0
    0

    要点

    • 複数の超小型・高分解能MEMS加速度センサを1チップに集積
    • 1G以下から20Gまでの超広域加速度を1チップで検出可能
    • センサ回路チップ直上に集積でき、小型化・汎用化適用領域の拡大を実現

    概要

    東京工業大学異種機能集積研究センターの益一哉センター長・教授、山根大輔助教、町田克之連携教授らは、東京大学先端科学技術研究センターの年吉洋教授、NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT、花澤隆社長)と共同で、可動錘に金を用いることにより、同等な分解能のシリコンMEMS[用語1] 加速度センサと比較して、センサの寸法を約10分の1に小型化することに成功した。この技術を用い、複数の超小型・高分解能MEMS加速度センサを1チップに集積することで、1G(重力加速度)[用語2] 以下から20Gまでの超広域加速度のワンチップ検出を実現した。また、MEMS構造を微小センサ回路直上に集積可能な作製法を用いており、MEMSとセンサ回路が占めるチップ面積も大幅に縮小できる。

    医療・交通・インフラなどで必要なMEMS加速度センサには1G以下を含む広域な加速度の精密計測が求められている。今回の研究成果は特に医療用人体行動検知センサとして有用であり、今後、正確な人体行動解析に基づく医療診断や医療用ロボット開発へ向けた新デバイス・システムの開発につながる。成果は11月にスペインのバレンシアで開催された国際会議「IEEE SENSORS2014」で発表した。

    研究成果

    静電容量型MEMS加速度センサにおいて、加速度検出範囲は可動錘の寸法と質量に強く依存するため、単一錘による加速度検出範囲の広域化は困難だった。また、従来の高分解能シリコンMEMS加速度センサでは大きな錘が必要なため、異なる検出範囲を有する複数のセンサを1チップに集積できなかった。

    そこで、同研究グループは静電容量型加速度センサの分解能が可動錘の質量に比例することに着目し、錘材料をシリコン(室温時:約2.3g/cm3)から金(室温時:約19g/cm3)に置き換えることで、センサ寸法を約10分の1に小型化した。

    チップ写真

    図1. チップ写真

    電子顕微鏡写真

    図2. 電子顕微鏡写真

    これにより、複数の超小型・高分解能MEMS加速度センサを1チップに集積し、1G以下から20Gまでの超広域加速度を1チップで検出できるデバイス構造を実現した。

    錘の測長結果と容量-周波数特性により、集積した5個の加速度センサにおいて 82.4×10-9G√Hz ~ 1.11×10-6G√Hz の雑音実測値(室温時)を得た。これらは同サイズのシリコンMEMS加速度センサでは到達できない低雑音性能であり、従来の100倍以上の高分解能を達成した。さらに金の特徴として、半導体微細加工技術と電解金めっきを用いたデバイス作製法によりMEMS構造を微小センサ回路(CMOS回路[用語3] )直上に集積でき、MEMSとセンサ回路が占めるチップ面積の大幅な小型化も期待できる。また、金は他の高密度材料と比較して耐酸化特性があるため、従来技術と比較して、サイズだけでなく製造プロセスの面でもCMOSとの整合性に優れている。

    研究の背景

    現在、医療・交通・インフラなどの用途で必要なMEMS加速度センサには1G以下を含む広域な加速度の精密計測が求められている。従来の小型・量産可能な民生用加速度センサは、シリコンMEMS技術を用いているが、加速度検出性能は可動錘の寸法と質量に強く依存するため、センサ単体による加速度検出のさらなる広域化・高分解能化は困難だった。

    研究の経緯

    同研究グループは多様なMEMSセンサを集積回路上に作製する独自技術を有する。今回は金の高密度特性を用いて高分解能MEMS加速度センサを小型化し、1チップ上に複数搭載することで、加速度検出において広域化と高分解能化の両立に成功した。

    今後の展望

    超広域・高分解な小型加速度センサの実現は、特に医療用人体行動検知センサにおいてブレイクスルーであり、今後、正確な人体行動解析に基づく医療診断やロボット開発へ向けた新デバイス・システム開発につながると期待できる。また近年、地上のあらゆるモノについて多種多量のセンサを適用する技術開発が盛んであり、動作検知の根幹となる加速度センサの高性能化に関わる本技術は極めて重要である。

    用語説明

    [用語1] MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械素子) : 半導体微細加工技術を利用して製造したマイクロメートル寸法の3次元電子・機械デバイスの総称。現在、民生用加速度センサの大半はシリコンを材料としたMEMS素子で作製されている。

    [用語2] 重力加速度 : 加速度は時間による速度変化の度合い。速度(距離/時間)を時間で割った単位がG。1Gは9.8m/s2

    [用語3] CMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor) : 金属酸化膜半導体電界効果トランジスタを相補形に配置したゲート構造。現在の微細集積回路で最も基本的な能動素子。

    問い合わせ先

    東京工業大学広報センター
    Email: media@jim.titech.ac.jp
    TEL: 03-5734-2975

    「アトキンス物理化学」の著者 ピーター・アトキンス教授が講演

    $
    0
    0

    東京工業大学で進行中の教育改革の端緒として「国際フロンティア理工学教育プログラム」が始まりました。本年度その試行として、類ごとに国際的に著名な科学者・技術者を招聘して学部1年次学生向けの特別講義を実施することとなりました。

    ピーター・アトキンス教授

    ピーター・アトキンス教授

    3類では授業の教科書の原著者による直接の講義が、学生の学習の動機付けに最も効果的ではないかということで、3類1年生向け講義の「化学第2」など、物理化学関係科目の共通教科書である「アトキンス物理化学」の著者を招聘者候補に挙げました。「アトキンス物理化学」はすでに10版を重ね、この科目の世界的定番の教科書です。著者のピーター・アトキンス教授は長年オックスフォード大学の教授であり、現在は退職されているものの、教育者としては現役であり、化学分野の教科書および一般向け科学啓蒙書を毎年のように出版されています。その著書総数は70冊にのぼり、日本語訳も多数あります。幸いアトキンス教授に日本での講義に興味を持っていただいたようで、本学訪問を快諾いただき、幸運にも招聘講義(2回の90分講義)が実現しました。

    11月19日は実際に「アトキンス物理化学」(日本語訳)で物理化学を学習中の3類1年生130名向けに、熱力学の学習のポイントとヒントを講義いただきました。エンタルピーから化学ポテンシャルまで、熱力学の基本概念がビジュアル的な多数のスライドで説明されました。特に基本量の定義の部分が確認・強調されました。

    11月17日は一般学生・教職員向けに、近著 "Physical Chemistry: A Very Short Introduction" (訳書「物理化学入門」、東京化学同人)の内容を講演いただきました。ご自身専門の量子化学の概念から出発して、物質の状態、相変化、化学反応のとらえ方が説明されました。こちらの講義ではなるべく数式を使わずに物理化学の概念を伝えたい、というお考えから、イラストを基本としたスライドで説明がなされ、聴講者は240名にのぼりました。

    学長表敬訪問

    学長表敬訪問

    「謦咳(けいがい)に接する」という言葉がありますが、やはり著者ご本人の講義は説得力が大きいものです。聴講学生の英語力が心配されましたが、わかりやすいスライドと教授の明瞭な英語(ゆっくり話していただきました)により、学生はよく内容が理解できたようです。聴講学生も十分集中して受講しており、やはり著者から直接講義を受けることは教育効果が大きいようです。アトキンス教授自身がおっしゃっているように、"Igniting the fire and spreading the flame"(教育は学生の意欲に点火し、それが燃えるのを助けること)というまたとない機会となりました。

    集合写真

    本講義・講演は「国際フロンティア理工学教育プログラム」の一環として行われました。ものつくり立国を牽引するグローバル理工人を育成するため、大学に入学した初年次学生に対していち早く先端技術を経験させ、科学的・工学的思考の展開能力を身につけさせることを各類毎に実施することを目的としています。

    本学学生チームがiGEM世界大会で最優秀部門賞を3年連続獲得

    $
    0
    0

    本学学生チームが、iGEM世界大会で最優秀部門賞を、大会史上初となる3年連続獲得しました。

    iGEM(The International Genetically Engineered Machine Competition)は国際的な合成生物学の大会です。学部生主体のチームが、BioBrickと呼ばれる規格化された遺伝子パーツを組み合わせることにより、新しい生命システムの設計・構築 を行い、その成果をプレゼンテーションして審査されます。本年度は、10月31日~11月3日にボストンで大会が開催されました。マサチューセッツ工科大学(アメリカ)、インペリアルカレッジ・ロンドン(英国)、清華大学(中国)など世界各国から245チームが参加し、10の部門と5つの新部門に分かれ競い合いました。

    発表の様子

    発表の様子

    本年度の東工大チームは、「バイオクリエーティブデザインII」の講義を受講する生命理工学部の学生11名、理学部の学生2名、工学部の学生1名で構成されました。消費者・企業・銀行の相互作用を題材にした遺伝子ネットワークの構築と、シミュレーションでの検証も行いました。合成生物学の重要性を社会に発信すると同時に、経済システムを理解するための理系学生向け教材開発を目的としています。この結果、本学チームは10の部門のひとつであるInformation Processing部門において最優秀賞を獲得しました。

    東工大チームがInformation Processing部門の最優秀賞を獲得したのは3年連続であり、この記録は10年間におよぶ大会の歴史上初となる快挙です。これは本学学生の総合力の高さが世界に評価された結果であると考えられます。また、東工大は金賞連続受賞の世界記録を、金賞制度の創設以来の8年間に延長しています。この連続記録を持つチームは全245チーム中、東工大、エジンバラ大学(英国)、フライブルグ大学(ドイツ)の3校のみです。

    学生参加メンバー

    • 木野 裕太
      (生命理工学部 生命工学科 生命情報コース 3年)
    • 高橋 直人
      (生命理工学部 生命工学科 生体分子コース 3年)
    • 中村 祐哉
      (生命理工学部 生命工学科 生命情報コース 3年)
    • 鈴木 翔子
      (生命理工学部 生命工学科 生命情報コース 3年)
    • 松村 慧奈
      (生命理工学部 生命工学科 生命情報コース 3年)
    • 村瀬 彩華
      (生命理工学部 生命工学科 生物工学コース 3年)
    • オウ キンアン
      (生命理工学部 生命工学科 生物工学コース 3年)
    • 加藤 卓也
      (理学部 物理学科 3年)
    • 葉 開
      (理学部 情報科学科 3年)
    • Paniti Achararit
      (工学部 情報工学科 3年)
    • 篠原 陸
      (生命理工学部 生命工学科 2年)
    • 日比 滉大
      (生命理工学部 生命科学科 2年)
    • 劉 暁夢
      (生命理工学部 生命科学科 2年)
    • 菱沼 雅
      (生命理工学部 生命科学科 2年)

    指導陣

    • 木賀 大介
      (大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 複合創造領域 合成生物学コアユニット/地球生命研究所 准教授)(主指導)
    • 山村 雅幸
      (大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 複合創造領域 合成生物学コアユニット 教授)
    • 三原 久和
      (大学院生命理工学研究科 生物プロセス専攻 教授)
    • 小長谷 明彦
      (大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 教授)
    • 齋藤 智也
      (大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 連携准教授)
    • 太田 啓之
      (バイオ研究基盤支援総合センター/大学院生命理工学研究科 生体システム専攻 教授)
    • 占部 弘和
      (大学院生命理工学研究科 生体分子専攻 教授)
    • 十川 久美子
      (大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 准教授)
    • 相澤 康則
      (バイオ研究基盤支援総合センター 大学院生命理工学研究科 分子生命科学専攻 講師)
    • 鮎川 翔太郎
      (情報生命博士教育院 特任助教)

    学内サポート(順不同)

    • グローバル人材育成推進事業
    • 東京工業大学基金(一般寄附分、使途指定分(個人1名))
    • 相澤基金
    • 蔵前工業会 本部
    • 蔵前工業会 神奈川支部
    • バイオ創造設計室

    学外サポート(順不同)

    • 株式会社医学生物学研究所(MBL)- Integrated DNA Technologies(IDT)
    • コスモ・バイオ
    • プロメガ株式会社-株式会社リバネス
    • MathWorks

    プレゼン指導

    • 大学院生命理工学研究科:
      和地 正明、岩崎 博史、田口 英樹、小寺 正明、林 宣宏、中島 信孝、中村 聡、
      小倉 俊一郎、福居 俊昭、有坂 文雄、丹治 保典、廣田 順二、Robert Whittier
    • 大学院総合理工学研究科:
      瀧ノ上 正浩、寺野 隆雄、山田 隆志
    • 学外:
      Robert Cox

    東京工業大学チーム(iGEMの創始者Tom Kinght博士と共に)
    東京工業大学チーム(iGEMの創始者Tom Kinght博士と共に)

    東工大基金

    東工大iGEMチームの活動は東工大基金によりサポートされています。

    東工大への寄附 > 東京工業大学基金

    12月の学内イベント情報

    $
    0
    0

    2014年12月に本学が開催する、一般の方が参加可能な公開講座、シンポジウムなどをご案内いたします。

    12月の学内イベント情報


    東京工業大学-マサチューセッツ工科大学(MIT)国際産学連携説明会 開催報告

    $
    0
    0

    11月13日に、東工大-マサチューセッツ工科大学(MIT)国際産学連携説明会を大岡山キャンパスで開催し、この連携に興味を持つ幅広い業種の企業約30社に参加いただきました。

    武田教授講演

    武田教授講演

    説明会では、最初に武田行生教授から東工大-MIT国際産学連携の目的、概要等について説明を行いました。その後、エネルギー・環境、モビリティー、医療・福祉機器、設計・製造・標準化の四分野に分けて、東工大の関連教員が講演しました。講演では各分野の東工大とMITの研究、社会実装への展望等について紹介しました。講演の後、会場の出席者の方からも熱心な質問が寄せられ、講演者との間で活発な議論が行われました。最後に岸本喜久雄工学系長から閉会のあいさつを行い、説明会を終了しました。

    熱心に聞き入る出席者

    熱心に聞き入る出席者

    岸本工学系長 閉会あいさつ

    岸本工学系長 閉会あいさつ

    この説明会に続き、12月、1月とMITの関連研究者の講演会が東工大で予定されています。また2015年1月7日(水)には東工大-MIT国際産学連携共同ワークショップの開催を計画しています。

    東工大は世界トップテンに入るリサーチユニバーシティを目指し、教育、研究や産学連携等で積極的に国際化を進めています。MITとは今後とも着実かつ積極的に連携を進める予定です。またこの連携のために国内外企業との協力も積極的に進める方針です。企業の方には今後の一層のご支援をお願いするとともに、本学に対するご質問、ご要望等がありましたら、ご遠慮なく以下の窓口にご連絡をいただくようにお願いします。

    お問い合わせ先

    東工大-MIT機械系連携構想ワーキンググループ
    Email : office@mech.titech.ac.jp

    第9回東京オリエンテーリング開催報告

    $
    0
    0

    東京工業大学国際交流学生会(SAGE)では、新入留学生に東京の生活や交通に慣れてもらうことを目的として、毎年春と秋の2回、東京オリエンテーリングを開催しています。今年の秋は10月25日に開催しました。参加者たちは国籍等を混合したグループに分かれ、東京メトロの様々な駅に設けられたミッションをクリアしながら、都内を一日かけて観光しました。

    まずは作戦会議。どの駅のミッションを解くべきか、どの観光地に行ってみたいかなどを話し合いながら、ミッションリストや路線図とにらめっこをして、一日の観光の予定を立てます。

    出発後はグループごとに目的地をめざして地下鉄に乗り込みます。参加者たちはミッションを達成すべく、とあるお店にいるムーミンに会いに行ったり、狭い路地に隠れた小さな社を探したりしました。
    ミッションの回答やスタッフとのコンタクトなどは主にTwitter経由で行われます。回答とともにスタッフにメッセージを送ってくれるグループもあり、全員で楽しそうに観光地を訪れている様子がうかがえました。

    作戦会議

    作戦会議

    オリエンテーリング

    オリエンテーリング

    交流会

    交流会

    オリエンテーリングの後は交流会を開きました。一日歩き回って帰ってきた参加者たちは、準備されたオードブルと飲み物に疲れを癒された様子でした。日中は都合が合わず朝から参加できなかった人が交流会から参加して、オリエンテーリング参加者たちのエピソードを楽しそうに聞いている姿もありました。他グループだった人やスタッフとも交流して連絡先の交換をし、新しく友人を作るいい機会になりました。

    また、写真コンテストも同時に開催し、各グループが、オリエンテーリング中に撮った楽しげな写真を、コンセプトとともに発表しました。全員が寝転んで「工」の字を作ったり、肩車や逆立ちをしたりと、それぞれユニークな写真ばかりでした。

    東京オリエンテーリングは今回だけでなく、毎年春と秋の2回開催しています。東工大生だけではなく、他大学や一般の方の参加も可能です。ぜひ来春開催予定の第10回東京オリエンテーリングにお越しください。

    集合写真
    集合写真

    お問い合わせ先

    国際交流学生会SAGE
    Email : sage.tokyo.tech@gmail.com

    内藤聡教授、秋山泰教授が科研費審査委員の表彰を受賞

    $
    0
    0

    大学院理工学研究科(理学系) 内藤聡教授、大学院情報理工学研究科 秋山泰教授が、平成26年度科研費(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)審査委員の表彰を受け、11月19日に三島良直学長から表彰状と記念品が手渡されました。

    審査委員の表彰とは

    独立行政法人日本学術振興会では、学術研究の振興を目的とした科研費の業務を行っています。配分審査は、専門的見地から第1段審査(書面審査)と第2段審査(合議審査)の2段階で行われます。

    適正・公平な配分審査がおこなわれるよう、審査の質を高めていくことが大変重要とし、同会設置の学術システム研究センターにおいて、審査終了後、審査の検証を行っています。

    さらに平成20年度からは、検証結果に基づき、第2段審査(合議審査)に有意義な審査意見を付した第1段審査(書面審査)委員を選考し、表彰することとしています。平成26年度は約5,300名の第1段審査(書面審査)委員の中から170名が表彰されました。

    左から、辰巳理事・副学長(研究担当)、秋山教授、三島学長、内藤教授、吉野研究推進部長
    左から、辰巳理事・副学長(研究担当)、秋山教授、三島学長、内藤教授、吉野研究推進部長

    受賞者のコメント

    大学院理工学研究科(理学系) 内藤聡教授

    科研費の申請書を書くために研究者が多大な時間と労力を費やしていることは、自らの経験からも充分認識しています。そこで審査委員も審査の際には、申請者に引けをとらない努力で応えるべきだと考え、申請書類を熟読するように心掛けました。その努力を評価して頂き、大変有難く思っております。

    大学院情報理工学研究科 秋山泰教授

    科研費審査は、一つの研究、一人の研究者の運命を左右する行為ですので、常に緊張感をもって接して参りました。特に若手からの提案では、研究者の将来性や現在の支援状況を、調書や情報検索によって迅速に推測するよう心がけています。一件にかける時間は限られますが、応援するか批判するかを決意できるまでは関連研究を調査し、意見は鮮明に記述しています。今回このような表彰を賜り、たいへん励みになるとともに驚いております。優れた提案が公正に評価されるよう、今後とも微力を尽くします。

    お問い合わせ先

    研究企画課研究推進グループ
    TEL: 03-5734-3806
    Email: efund@jim.titech.ac.jp

    クッシング病の原因遺伝子と発症機構を解明 ―難病の治療薬開発に向け大きな一歩に―

    $
    0
    0

    要点

    • クッシング病を引き起こす脳下垂体腫瘍の原因遺伝子を発見
    • クッシング病の発症の分子機構を解明
    • クッシング病の治療薬開発に向けた分子標的を提示

    概要

    東京工業大学大学院生命理工学研究科の駒田雅之教授と東京都医学総合研究所の田中啓二所長、Medizinische Klinik und Poliklinik IV(メディツィニシェ・クリニック・ウント・ポリクリニックIV研究所、ドイツ)のマーティン・ラインケ所長らの共同研究グループは、クッシング病を引き起こす脳下垂体[注1] の腫瘍の原因遺伝子を発見し、その遺伝子(脱ユビキチン化酵素 USP8[注6] )の変異がクッシング病を引き起こす分子機構を解明した。

    クッシング病は厚生労働省の特定疾患および難治性疾患克服研究事業に指定された難病であり、その発症機構はこれまで未解明であった。今回の研究成果は、脳下垂体腫瘍を切除する以外に有効な治療法がなかったクッシング病の治療薬開発に向け大きな一歩となることが期待される。

    背景

    クッシング病は、脳下垂体[注1] の副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)[注2] を産生する細胞の腫瘍により引き起こされる。ACTHは副腎からの糖質コルチコイド[注3] の分泌を促進するペプチドホルモンであるため、クッシング病の患者では脳下垂体の腫瘍細胞から過剰に分泌されたACTHが副腎からの糖質コルチコイドの過剰分泌を誘発する。その結果、満月様顔貌・中心性肥満・糖尿病・高血圧・骨粗鬆症などの合併症を引き起こす(図1)。

    クッシング病の発症機構

    図1. クッシング病の発症機構

    クッシング病は治療を行わないと死に至ることもある病であるが、有効な治療薬がなく、完治のための唯一の治療法は脳下垂体腫瘍の外科切除である。しかし、この手術は鼻腔や上歯茎から脳直下に内視鏡を挿入して行う高度な技術を要するものであり、患者にとって特効薬の開発が待ち望まれている。

    研究の経緯

    細胞増殖因子は、細胞表面の受容体タンパク質に結合して受容体を活性化し、様々な細胞応答を誘導する一群の分泌タンパク質である。活性化された受容体は様々なシグナル伝達経路を活性化することで、細胞分裂や遺伝子発現などを引き起こす。同時に、活性化された受容体はすみやかに細胞内に取り込まれ、エンドソームを経由してリソソーム[注4] に運ばれて分解される(図2A)。

    これは、活性化された受容体が過度に働くことで細胞の過剰応答を引き起こすことを防ぐための仕組みである(例えば、細胞の過増殖は癌などの腫瘍につながる)。この時、活性化受容体にはユビキチン[注5] というタンパク質が共有結合し、これが多様な細胞膜タンパク質の中から活性化受容体だけを選別してリソソームに運ぶための荷札となる(図2A)。

    駒田教授らは、エンドソームで働く脱ユビキチン化酵素 USP8[注6] が活性化された増殖因子受容体からユビキチン(リソソーム行きの荷札)を外して受容体を細胞膜にリサイクルし、その分解を抑制することを明らかにしてきた(図2B)。すなわち、USP8が受容体のユビキチン化レベルを調節してその分解速度を調節することで、活性化受容体から発信される化学シグナルの量を調節していることを解明してきた。

    ユビキチン化と脱ユビキチン化による増殖因子受容体の分解調節機構

    図2. ユビキチン化と脱ユビキチン化による増殖因子受容体の分解調節機構

    研究成果

    クッシング病患者から摘出した脳下垂体腫瘍の網羅的ゲノム解析の結果、患者17人中6人(35%)の腫瘍でUSP8にホットスポット変異(1アミノ酸の置換あるいは欠失)が発見された。これらの変異は14-3-3タンパク質[注7] に結合する6アミノ酸配列Arg-Ser-Tyr-Ser-Ser-Proに集中していた。

    変異USP8は14-3-3タンパク質結合能を失い、14-3-3結合配列の近傍で未同定のタンパク質分解酵素による切断を受けやすくなっていた。切断されて生じたUSP8断片は脱ユビキチン化酵素活性ドメインのみからなり、高い酵素活性を示した。そして、上皮細胞増殖因子(EGF)で刺激した細胞においてユビキチン化されたEGF受容体を過度に脱ユビキチン化した。

    その結果、"リソソーム行きの荷札"を外されたEGF受容体が分解されずに細胞表面にリサイクルされ、EGFのシグナル伝達の下流で働くタンパク質リン酸化酵素Erkの持続的活性化を引き起こしていた。この過剰なEGFシグナルは、ACTH産生細胞の過増殖(腫瘍形成)とペプチドホルモンACTHの過剰産生(遺伝子発現)のいずれか、あるいは両方につながると考えられた(図3)。

    USP8の遺伝子変異がクッシング病を引き起こす分子メカニズム

    図3. USP8の遺伝子変異がクッシング病を引き起こす分子メカニズム

    今後の展開

    遺伝子変異によるUSP8の過剰な活性化がクッシング病の原因となるという今回の発見は、USP8の働きを阻害することでクッシング病を治療できる可能性、すなわちUSP8がクッシング病治療薬の分子標的となりうる可能性を提示するものである。これまで存在しなかった有効なクッシング病治療薬の開発に向け、今後USP8阻害剤の探索を加速する必要がある。さらに、変異USP8が特定の部位で切断されて活性化されることが解明されたことから、その切断を阻害することによってもクッシング病を治療できる可能性が示された。そのような阻害剤の開発に向け、USP8を切断する酵素の同定も急務である。

    用語説明

    [注1] 脳下垂体 : 脳の直下に位置する小指の先ほどの大きさの内分泌器官。副腎皮質刺激ホルモンACTHの他にも甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、成長ホルモン、プロラクチンなどを分泌する。

    [注2] 副腎皮質刺激ホルモン ACTH : 脳下垂体で前駆体タンパク質プロオピオメラノコルチンとして合成され、限定分解されてACTHとなり分泌される。副腎からの糖質コルチコイドの分泌を促す。

    [注3] 糖質コルチコイド : 副腎から分泌されるステロイドホルモン。肝臓における糖新生を亢進し、血糖値を上昇させる。

    [注4] リソソーム : タンパク質をはじめ様々な生体高分子を加水分解する約50種類の酵素を含む細胞小器官。増殖因子受容体は細胞表面からエンドソームとよばれる細胞小器官を経由してリソソームに運ばれる。

    [注5] ユビキチン : 76アミノ酸からなる小さな細胞内タンパク質。C末端のカルボキシル基を介して様々な細胞内タンパク質のリジン残基にアミド結合で付加され(ユビキチン化)、それらタンパク質の機能を多様な様式で制御する。

    [注6] 脱ユビキチン化酵素 USP8 : 脱ユビキチン化酵素は、ユビキチン化されたタンパク質と付加されたユビキチンの間のアミド結合を切断する加水分解酵素の総称。USP8は、ヒトに約90種類存在する脱ユビキチン化酵素の1つ。

    [注7] 14-3-3タンパク質 : 様々な細胞内タンパク質に結合し、それらタンパク質の機能を様々に制御する調節タンパク質。

    論文情報

    掲載誌 :
    Nature Genetics
    論文タイトル :
    Mutations in the deubiquitinase gene USP8 cause Cushing's disease
    著者 :
    Martin Reincke, Silviu Sbiera, Akira Hayakawa, Marily Theodoropoulou, Andrea Osswald, Felix Beuschlein, Thomas Meitinger, Emi Mizuno-Yamasaki, Kohei Kawaguchi, Yasushi Saeki, Keiji Tanaka, Thomas Wieland, Elisabeth Graf, Wolfgang Saeger, Cristina L. Ronchi, Bruno Allolio, Michael Buchfelder, Tim M. Strom, Martin Fassnacht & Masayuki Komada
    DOI :

    問い合わせ先

    大学院生命理工学研究科 生体システム専攻
    教授 駒田雅之
    Email: makomada@bio.titech.ac.jp

    広報センター(プレス担当)
    Email: media@jim.titech.ac.jp
    TEL: 033-5734-2975 / FAX: 03-5734-3661

    平成26年度「東工大特別賞」を授与

    $
    0
    0

    11月19日に東工大特別賞の授与が行われました。この表彰は、多年にわたって研究教育の円滑な推進に寄与し、かつ、勤務成績が優秀と認められる大学職員に対し行われているものです。今年度は3名が表彰を受けました。

    表彰式では、三島学長より表彰状の授与と報奨金目録の贈呈が行われました。
    今回受賞した職員は次のとおりです。

    平成26年度「東工大特別賞」受賞者

    • 研究推進部情報基盤課 事務職員(グループ長)  小野 忍
      受賞理由 「TSUBAMEを始めとする情報基盤整備事業に長年に渡り大いに貢献」

    • 技術部ナノ支援センター 技術職員(技術専門員)  田村 茂雄
      受賞理由 「ナノ構造造形支援に用いる電子光学装置維持・管理への多大な貢献」

    • 技術部基盤技術支援センター 技術職員(技術専門員)  今井 雅三
      受賞理由 「原子炉研における長年の放射線管理業務と技術部員としての貢献」

    受賞者との記念撮影

    お問い合わせ先

    総務部人事課労務室
    Email : jin.iku@jim.titech.ac.jp

    Viewing all 4086 articles
    Browse latest View live