国際生体分子デザインコンペティション「BIOMOD (International Bio-Molecular Design Competition)」は、学部生が生体分子によるナノ・マイクロシステムの設計・構築を行い、その研究成果を各国のチームとプレゼンテーションで競い合う国際大会で、生体分子を使った「ロボコン」として位置づけられています。第3回となる本大会は、本年11月2~3日に開催されました。設計・構築する対象に制限はなく、DNA・RNA・タンパク質などで作られたナノサイズの3次元構造体、ナノサイズの人工生体分子モーターから、生体分子コンピュータ、生体分子ロボットまで様々なテーマに関する成果が発表されました。
「テクノロジー」にまつわるニュースや最新動向をレポートする番組、BBC WORLD NEWS「Click」で東工大の研究が紹介されました。
日本での高齢者向けテクノロジーをテーマにしたエピソードに機械宇宙システム専攻福島研究室(遠藤玄助教)の「追従型4輪車両」、機械物理工学専攻武田研究室の「松葉杖形歩行支援機械」が登場しました。
動画は以下のClickウェブサイトでご覧いただけます。
50年後、100年後の日本の未来を照らすシーズを創出するために、特定の分野に偏ることのないバランスの取れた合理的な研究予算配分と、基礎研究及び患者のための臨床研究の基盤強化に対する継続的支援を求めます。また、健康・医療分野に係る研究の成果を世界に発信するためには、少なくとも米国FDA(アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration))や欧州EMA(欧州医薬品庁(European Medicines Agency))が定めるガイダンス等に従って注意深く研究を進める必要があります。そのためにリスクベースド・アプローチ(注)に基づいた我が国の研究ガイダンスの策定を求めます。 (注)費用と便益・リスクとの兼ね合いを社会が受け入れる基準を用いてコントロールするという考え方。
国立大学法人東京大学(所在地:東京都文京区、総長:濱田純一)と国立大学法人東京工業大学(所在地:東京都目黒区、学長:三島良直)、MRC National Institute for Medical Research(所在地 :英国ロンドン、所長:Jim Smith)、SBIファーマ株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役執行役員CEO:北尾吉孝)は、5-アミノレブリン酸(ALA)と2価の鉄が熱帯熱マラリア原虫の生育を相乗的に阻害する作用メカニズムについて12月2日発刊のThe Journal of Biochemistryに発表しました。
東京大学大学院医学系研究科の北 潔教授、東京工業大学大学院生命理工学研究科の小倉 俊一郎准教授とSBIファーマ株式会社は、ALAと2価の鉄の併用により、光照射する ことなく熱帯熱マラリア原虫の生育を阻害できることを2011年に学会で発表しました。その後MRC National Institute for Medical Researchも研究に加わり、マラリア原虫の 各オルガネラにおけるポルフィリン類の分析結果から、今回ALAと2価の鉄の併用が特定のオルガネラへのポルフィリンの蓄積と活性酸素の発生を引き起こし、それらがマラリア原虫の成長阻害を誘導するという作用メカニズムの一端を明らかにしました。