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教育改革による新しい大学院教育プログラム 在学生説明会開催

東工大は、現在教育改革に取り組んでおり、2016年4月から新しい教育プログラムによる教育を開始する予定です。

このたび、新しい大学院教育プログラム案がまとまったことを受けて、東工大の在学生を対象に教育改革説明会を行いました。大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスにて、11月28日、12月1日、3日の3日間、全5回実施しました。

スケジュールの都合で出席が適わなかった三島学長は、ビデオメッセージで学生に教育改革にかける熱い思いを伝えました。教育改革の概要については、水本副学長から、学生たちの理解が少しでも深まるようにと、ポイントを押さえて、例を用いながら説明しました。質疑応答では学生たちから、教養教育、留学、横断的なコースなどについて質問が相次ぎました。

今後、教育改革の詳細内容が決まった時期に、改めて在学生説明会を設ける予定です。

学長から在学生の皆さんへ ビデオメッセージ

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説明の様子

説明の様子

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質疑応答の様子

質疑応答の様子

新しい大学院教育プログラム案

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新しい大学院教育プログラム案
学院、系及びコース等の構成(クリックでPDFをダウンロード)

分野の大ぐくり化と横断的な教育プログラム

東工大は、現在6研究科45専攻(技術経営専門職学位課程含む)において、大学院教育を実施していますが、教育改革後は、6学院25コースおよび技術経営専門職学位課程という構成に変わります(設置審査申請を行う予定であり、変更する可能性があります)。コースは、系という専門教育実施の基本的な教育プログラムをさらに高度専門教育実施の観点から細分化したものです。学生は学院内の系に関連するコースで学修します。

この新しい大学院教育プログラムは、現在の教育分野を再編し、大ぐくりにしたことが一番のポイントです。改革後は、すべての教員が25分野1専門職学位課程の教育に関わり、学生はそこから学びたい分野を選びます。大ぐくりにしたことにより、ひとつの分野内の特定の領域を深く掘り下げて学び、研究を行うこともできますし、その分野内をまんべんなく広く学び、研究することもできます。これは、社会的ニーズが多様化したことを受けた教育体系であり、その社会を意識した学生の様々なニーズに応えることができる柔軟なカリキュラムとなっています。もちろん、現在の教育カリキュラムの内容は、新しい分野にすべて網羅されます。

また、特に注目していただきたい大学院教育プログラムとして、エネルギーコース、エンジニアリングデザインコース、およびライフエンジニアリングコースがあります。いずれも社会からの要請が高い分野であり、しっかりとした専門分野の基礎力を有し、かつ、幅広い分野への応用力や展開力を兼ね備えた人材が求められています。これに応えるため、これらのコースでは東工大が誇るディシプリン(専門分野)の教員が結集して、分野横断的に作り上げる新しい大学院教育プログラムで学生を教育し、社会の期待に応える人材を育成します。

関連リンク


UCEEカフェwith長瀬産業 開催報告

12月6日、大岡山キャンパス石川台3号館において、UCEEネット主催の第21回UCEEカフェwith長瀬産業が開催されました。

UCEEネット・UCEEカフェとは

UCEE(University Coalition on Engineering Education)ネットは、産業界と学生が提携することで、世界的に重要な役割を積極的に担う人材を育成することを目的としたNPO法人です。東工大を含む八大学工学系連合会(北大、東北大、東工大、東大、名大、京大、阪大、九大)と、日本たばこ産業株式会社、三菱化学株式会社、千代田化工建設株式会社、鳥居薬品株式会社等の賛助企業により構成されています。

UCEEネットの事業のひとつであるUCEEカフェは、学生達が社会人や外国人留学生をゲストに迎え、普段の授業や研究の場では触れることのできないビジネスや異文化についてディスカッションを行うプログラムです。

第21回UCEEカフェ

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長瀬産業(株)木内氏による業界及び企業説明

長瀬産業(株)木内氏による業界及び企業説明

「知恵と専門知識をビジネスに変える商社って?」をテーマに、長瀬産業株式会社の社員4名をゲストに迎え、商社について聞きました。

まず、「メーカーと商社の違い、総合商社と専門商社の違いなど」について説明があり、2年目社員のプロジェクトへの関わり方のビデオが上映されました。参加した学生は、入社した場合の自分に置き換えているようでした。

続くパネルディスカッションでは、岡ノ谷勇太さん(大学院生命理工学研究科生体分子機能工学専攻1年)が司会を担当しました。理系の知識が活きていると実感する場面を具体的に教えてください、など、参加者からの質問をまとめ、進行していきました。

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質問に答える長瀬産業(株)社員の皆さん

質問に答える長瀬産業(株)社員の皆さん

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パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

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座談会

座談会

休憩をはさんでの座談会は、2グループに分かれて行われました。途中長瀬産業の4人の社員が入れ替わり、参加者が社員全員とディスカッションできるよう工夫されていました。何を聞いても構わない気さくな雰囲気で、質疑応答の内容によっては笑いが起こっていました。

参加者へのアンケートでは、「商社の仕事内容がわかった」、「社員の方に多くの質問をする機会を持つことができた」といった感想が寄せられました。

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記念撮影

記念撮影

お問い合わせ先

特定非営利活動法人(NPO法人) UCEEネット
Email : uceenet@clear.ocn.ne.jp
TEL : 080-9511-7799

1月の学内イベント情報

UCEEベンチャーカフェ 開催報告

12月13日、東京工業大学本館において、UCEEネット主催の第22回UCEEカフェとなる「ベンチャーカフェ」が開催されました。

UCEEネット・UCEEカフェとは

UCEE(University Coalition on Engineering Education)ネットは、産業界と学生が提携することで、世界的に重要な役割を積極的に担う人材を育成することを目的としたNPO法人です。東工大を含む八大学工学系連合会(北大、東北大、東工大、東大、名大、京大、阪大、九大)と、日本たばこ産業株式会社、三菱化学株式会社、千代田化工建設株式会社、鳥居薬品株式会社等の賛助企業により構成されています。

UCEEネットの事業のひとつであるUCEEカフェは、学生達が社会人や外国人留学生をゲストに迎え、普段の授業や研究の場では触れることのできないビジネスや異文化についてディスカッションを行うプログラムです。

第22回UCEEカフェ「ベンチャーカフェ」

今回はベンチャー企業を起業した、曾超繁氏(ClassDo(株))、黒川晃輔氏(Nobellel(株))、山下徳正氏(タメコ(株))の3氏をゲストに迎えました。

司会の望月泰英さん(工学部無機材料工学科3年)による趣旨説明の後、ゲストに自己紹介と企業の説明をしていただきました。生い立ちを含め、ベンチャー企業立ち上げに至るまでの過程は、非常に興味深い内容でした。

パネルディスカッションは、法律の知識は必要だったか?起業する際、難しかったことは何だったか?など、事前に学生から寄せられた質問を元に進行されました。同じ質問を3人の方に答えて頂くと、共通事項が多く見られました。

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冒頭の趣旨説明

冒頭の趣旨説明

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奥から曾超繁氏、山下徳正氏、黒川晃輔氏

奥から曾超繁氏、山下徳正氏、黒川晃輔氏

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ディスカッションの様子

ディスカッションの様子

最後に、各自聞きたいことを質問できる形式のディスカッションを行いました。ゲストの方が普段どのような環境で、どのような思いで仕事をされているかという質問が多く聞かれました。東工大では大手企業に就職する人が多いため、ベンチャー企業関係者は周りに少なく、リアルな声を聞ける貴重な座談会となりました。

参加者へのアンケートでは、「ゲストとの討論により自分の考え方を見直すことが出来てよかった」「色々な視点でお話を聞けて良い刺激になった」などの感想が寄せられました。

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集合写真

集合写真

お問い合わせ先

特定非営利活動法人(NPO法人) UCEEネット
Email : uceenet@clear.ocn.ne.jp
TEL : 080-9511-7799

日本学生支援機構平成26年度優秀学生顕彰(学術分野)で本学学生が大賞を受賞

日本学生支援機構が実施する優秀学生顕彰(学術分野)において、生命理工学部生命科学科分子生命コース4年、相澤研究室に所属する山下仁義さんが、大賞を受賞いたしました。
本賞は大学3年生以上の全国の学部生を対象としており、「学術」・「文化・芸術」・「スポーツ」・「社会貢献」の分野において、大賞、優秀賞、奨励賞が授与されるものです。
山下さんは、以下の優秀な業績が評価され、大賞を受賞することとなりました。

評価された業績

  • BIOMOD2012 国内大会優勝・世界大会で5つの賞を同時受賞
  • 細胞を模倣した細胞サイズの液滴作製に関する研究・発明(国際学術誌掲載、特許出願)

山下さんのコメント

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山下仁義さん

山下仁義さん

この度、このような栄誉ある賞を頂くことができ、大変光栄に思います。

私は、学部2年生の時に生命系の国際研究コンクールにチャレンジし、この経験をきっかけとして研究活動にさらに興味をもちました。3年生になると、自ら興味のある研究室に申し出て実験を行い、先生や先輩方にご指導を頂きながら、個人として研究活動に取り組ませて頂きました。今までご指導して下さった先生方や、支えて下さった皆様には心より感謝申し上げたいと思います。今後も世界的に活躍できる人間になれるよう、日々努力していきたいと思います。

技術職員職務表彰式 3名を表彰

2014年12月16日、技術職員を対象とした職務表彰式が、学長室で行われました。職務表彰とは、職務上の功績があった職員を表彰し、職員の勤労等に報いるとともに、他の職員の勤労意欲を高め、大学の発展に寄与することを目的として行われているものです。従来、事務職員を対象としていましたが、今回、初めて技術職員が表彰の対象となりました。

職務の遂行にあたり、大学の業務運営に貢献し、成績顕著と認められた技術職員3名に対し、表彰状の授与が行われました。

今回表彰された職員は次のとおりです。

技術職員職務表彰者一覧

 
所属
職名
氏名
推薦理由
1
基盤技術支援センター
技術専門員
石澤 砂月
「土木建築実験工場の安全指導と管理体制構築に対する貢献」
2
基盤技術支援センター
技術職員
関 栄
同上
3
すずかけ台分析支援センター
技術専門員
清 悦久
「卓越した技術による全学研究支援とセンター運営への多大な貢献」

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学長らとの記念撮影

学長らとの記念撮影

お問い合わせ先

総務部人事課労務室
Email : jin.iku@jim.titech.ac.jp

すずかけ台キャンパスにて第13回料理教室開催

12月16日、すずかけ台キャンパスの食堂にて料理教室が開催されました。

この料理教室は東工大生協・季の実ガーデン・保健管理センターすずかけ台分室の共催で行われ、今年度3回目になります。

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レシピを確認し、作業分担

レシピを確認し、作業分担

今回のテーマは、クリスマススペシャルメニューです。まずはレシピを確認。みんなで作業を分担します。

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パエリアを調理中

パエリアを調理中

クリスマスパーティーにぴったりのパエリアには、エビ、あさりを使用しました。慣れた手つきで炒め、いい出汁がでました。中華鍋を使用したため、火加減の調整が大変でしたが、冬野菜を盛り付けると見た目が華やかになりました。

メニューは他に、体の温まるじゃがいもとベーコンのスープ。デザートのガトーショコラは、苺とクッキーでかわいらしくデコレーションしました。力作です。

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華やかなパエリア

華やかなパエリア

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力作のガトーショコラ

力作のガトーショコラ

大勢で一緒に作った料理の味はいつも最高です。今回は多数の女子学生の参加がありました。師走の忙しい合間、料理を楽しく、おいしくいただく会となりました。

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集合写真

集合写真

お問い合わせ先

保健管理センターすずかけ台
Email : nurses@jim.titech.ac.jp
TEL : 045-924-5107

フットサル部、関東大学フットサルリーグ2部Bグループ初優勝

フットサル部Tokyotech.が2014年度のF-NET関東大学フットサルリーグ2部Bグループにおいて初優勝を飾りました。この結果により、2月10日に行われる1部昇格戦への出場が決定しました。

関東大学フットサルリーグは日本最大級の学生フットサルリーグで、現在50以上のチームが参加しています。2部Bグループに所属したTokyotech.は、平成26年12月13日に行われた最終節に3-1で勝利したことで、9ヶ月間におよんだリーグ戦を8勝1敗で終え、優勝を決めました。2部リーグの4グループそれぞれの優勝チームが集まる昇格戦で、初の1部昇格を狙います。

主力としてチームを牽引した高橋健一さん(3年生)のコメント

「メンバー同士で良く議論し考えてフットサルをしてきた結果だと思います。2月の1部昇格戦で勝利し、心から喜びたいです。」

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フットサル部のメンバー

フットサル部のメンバー

お問い合わせ先

東京工業大学フットサル部Tokyotech.
Email : tokyotech12@gmail.com


谷口博基客員准教授が第9回日本物理学会若手奨励賞を受賞

元素戦略研究センターの谷口博基客員准教授が、第9回日本物理学会若手奨励賞を受賞しました。

この賞は、将来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、学会をより活性化するために設けられた賞です。今回の受賞は、ペロブスカイト型酸化物における強誘電性発現機構の解明と新規強誘電体設計原理の開発が評価されたものです。受賞講演は、来年3月に開催される日本物理学会第70回年次大会で行われる予定です。

谷口博基客員准教授のコメント

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谷口博基客員准教授

谷口博基客員准教授

「役に立つ基礎物理学ということにこだわって、これまで研究を進めてきました。これからも物性物理学の立場から、快適で人に優しい社会づくりに貢献する新材料・新技術の開発に力を注いでいきたいと思います。この度の受賞にあたり、共同研究者の皆さまや、研究をご支援頂きました方々に感謝いたします。」

お問い合わせ先

谷口博基
Email : taniguchi.h.aa@m.titech.ac.jp
TEL : 080-9511-7799

IT特別教育研究コース 成果展覧会 開催報告

12月16日、17日、八丁堀にある内田洋行 ユビキタス共創広場CANVASにて、大学院情報理工学研究科計算工学専攻の「IT特別研究教育コース(Cloud Bauhaus)」の展覧会「次世代、芽吹く -ITの種、覗いてみませんか-」を開催しました。
この展覧会は、IT特別研究教育コースの科目「システム開発プロジェクト演習」の成果を学生自身の運営により発表するものです。

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ポスターを吊るす学生達

ポスターを吊るす学生達

システム開発プロジェクト演習は、6~7名からなるチームを組み、Android端末とサーバー側アプリケーションとの連携システムを開発する、PBL型(Project Based Learning: 問題解決型授業)の実践的ソフトウェア開発演習授業です。

ソフトウェア開発演習の授業は、与えられたテーマに沿って、学生が自主的にチーム運営を行います。「自ら考え、行動する」ことが求められる授業です。4月から始まり、試行錯誤しながら活動してきた成果が展覧会に集約されます。

11月19日の成果物発表会でシステムのお披露目をしてから約3週間、各チームは開発プロセスの振り返りと、システムのデバッグを行ってきました。発表会直前は、チームによっては作業で徹夜続きとなりました。

当日は開場と同時に聴衆が入場し、会場内は賑やかな雰囲気となりました。プレゼンテーションでは、各チームが開発したアプリと、開発プロセスについて発表します。発表時間は短かったものの、活発な質疑応答が行われ非常に盛り上がりました。「チームでの開発にどんな苦労があり、どんな工夫をして乗り越えてきたのか」「その体験を通して何を学んだのか、何を次に活かすのか」といった、開発プロセスに関する質問が多かったようです。まさに、それがこのPBLで学んで欲しかったポイントです。

また、実際のシステム開発の現場目線での厳しい質問もありました。自分たちが開発したアプリを企業の方の目で厳しくチェックしてもらい、フィードバックを得るという、よい経験になったことでしょう。

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プレゼンテーションの様子
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プレゼンテーションの様子

プレゼンテーションの様子

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ポスター展示の様子
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ポスター展示の様子

ポスター展示の様子

来場者にはアンケートを記入いただき、チームへの採点もしていただきました。その結果、論文検索支援アプリを開発した、White Chocolate チームが最高得点を得ました。

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White Chocolate チーム

White Chocolate チーム

優勝したWhite Chocolate チームの開発アプリ・開発プロセスは、1月27日に名古屋大学で開催される、enPiTシンポジウムImage may be NSFW.
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outer
でも発表されます。ぜひお越しください。

お問い合わせ先

IT特別教育研究コース事務局
Email : jimu@itpro.titech.ac.jp

平成27年度大学入試センター試験を「東京工業大学」で受験される方へ

平成27年度大学入試センター試験

1月17日(土) ~ 1月18日(日)

東京工業大学
大岡山試験場
/ 大岡山キャンパス
田町試験場
/ 田町キャンパス(附属科学技術高校)

期間中キャンパス内への関係者以外の立ち入りを制限させていただいております。

注意事項

所定の試験日程による試験実施が困難になるような不測の事態が発生した場合、「高校生・受験生向けサイト」の新着入試情報で情報発信しますので、定期的に確認をお願いします。

試験場へのアクセス

東京工業大学試験場は以下の2つの会場があります。お間違えのないように今一度ご確認ください。

【大岡山試験場 / 大岡山キャンパス】

東急目黒線・大井町線「大岡山駅」下車1分

  • 改札を左手に出て、マクドナルド前の信号を渡るとすぐに正門があります。

【田町試験場 / 田町キャンパス(附属科学技術高校)】

JR山手線・京浜東北線「田町駅」下車2分

  • 芝浦口(東口)方面に進み、エスカレーターを降りてすぐ右手に正門があります。

地下鉄都営三田線「三田駅」下車5分

  • A4口を出て、JR田町駅方面へ。以下同上。

なお、試験室等の詳細を記載した試験場案内については、1月16日(金)に「高校生・受験生向けサイト」の新着入試情報に掲載いたしますので、確認をお願いします。

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平成27年度大学入試センター試験を「東京工業大学」で受験される方へ

研究費不正使用の防止に向けて

本学では、教職員一同、研究費の適正な使用に対する意識の徹底、当該研究室以外の者による全品検収制度の導入やコンプライアンス室の設置等の体制整備など、研究費の不正使用の防止に向けて様々な取り組みを進めてきました。

しかしながら、平成25年度に発覚した元教授による不正使用(いわゆる「預け金」)が昨年末に関係者の逮捕にまで至ったことは痛恨の極みであり、これまでの取り組みが十分でなかったことを深く反省するところであります。

本事案を踏まえ、これまでの対策を早急に見直し、今後不正を生まない厳正な研究活動環境を構築するために、現在、全学を挙げて次に掲げる取り組みに着手しているところです。

研究費の適正な管理のための規則・体制整備

  • 懲戒処分の基準に関する規則等を改正し、不正使用を行い懲戒処分を受けた者の氏名等の公表を明文化
  • 研究費の不正使用の可能性を早期に察知すべく、公益通報制度の見直しや、モニタリングを強化

教職員の不正防止に対する意識のさらなる徹底

  • 教職員に研修会・講習会等への参加を義務づけ、不参加者は研究費の申請資格を停止
  • すべての教職員に対して規則の遵守等にかかる誓約書の提出を義務付け
  • 研究費の不正使用を行った者等へのペナルティを厳格化・明確化。悪質な不正行為の場合には、大学は刑事告発や民事訴訟を行うことを研修の機会を通じて周知

物品納入等の経理面の改革(参照:経理面での研究費不正使用防止の取組(2014.12.25掲載)

  • 検収センターの検収体制を強化
  • 発注理由等についての説明責任を明確化
  • 物品等の適正な管理を実施
  • 取引業者が不正に加担することを未然に防止するために誓約書の提出を義務付け

人事管理・業務体制の改革

  • 研究室ごとに行っている縦割り型の会計事務処理を改め、複数の担当者等によるチーム編成型の事務処理体制に変更

平成26年11月に設置した外部の有識者のみで構成された委員会による研究費管理体制等についての点検・助言

また、現在、本学で精力的に進めている教育改革、研究改革、ガバナンス改革の3本の改革の柱に加え、「不正使用をしない」ことを本学の文化とすることを目指したコンプライアンス改革も大学改革の重要な柱として位置づけ、研究者(研究室)と業者の癒着防止や教職員同士の相互牽制の効く取り組みなど、抜本的な「不正防止計画」を策定し、年度末までの出来るだけ早い機会に公表する所存です。

東京工業大学長 三島良直

東工大生、新春の箱根路を駆ける

東工大史上初、箱根駅伝ランナーの誕生

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東工大史上初、箱根駅伝ランナーの誕生

2015年1月3日、第91回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)に東京工業大学陸上競技部の松井将器さん(工学部機械宇宙学科3年)が関東学生連合チームのメンバーとして出場し、復路第9区(戸塚~鶴見:23.1キロメートル)を見事完走しました。

松井さん、第9区を力走

オープン参加の関東学生連合チームは、前日の往路を5時間38分27秒(参考記録)、暫定13位相当で走り切りました。復路は8位の城西大学以下の13校とともに、午前8時10分に芦ノ湖を一斉スタート。順位の入れ替わりがありながらも順調に襷をつないでいきます。

松井さんは戸塚中継所で、第8区を走る東京国際大学の小針旭人さんを待ちます。先頭の青山学院大学が通過してから20分後の11時27分22秒、襷は届かず、規定により繰り上げスタートとなりました。松井さんがスタートしてから、わずか20秒後、小針さんが戸塚中継所に駆けてきました。

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松井さん、第9区を力走

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東工大応援団

同じく繰り上げで戸塚中継所を同時にスタートした、拓殖大学の栩山健さんと競り合いながら力走する松井さんを権太坂(8km地点)、西横浜(13km地点)、生麦(20km地点)の3か所に陣取った約100名の東工大応援団が待ち構えます。学長や理事・副学長も応援に駆けつけました。東工大の青いのぼり旗と横断幕を掲げて、青地にツバメのシンボルマークを胸に掲げた東工大陸上部のユニフォームを着た松井さんが前を通ると熱い声援が送られました。

見事なラストスパート

鶴見中継所を目指す松井さん。中継所前まで繰り広げられた拓殖大学との競り合いを振り切り、見事なラストスパートを見せ、12時39分30秒に鶴見中継所に飛び込んできました。残念ながら、12時35分26秒に繰り上げスタートで、すでに10区の佐久間祥さん(亜細亜大学)は出発していたため、襷を渡すことはできませんでした。松井さんの記録は1時間12分08秒(参考記録)、区間17位相当でした。

関東学生連合チームは、10大学10名で襷をつなぎ、完走しました。総合記録は11時間19分12秒(参考記録)、21チーム中20位相当という結果でした。

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見事なラストスパート

創立以来、初めて東工大生が箱根駅伝に出場し、見事完走しました。まさに文武両道を体現する松井さんの活躍は東工大の学生、教職員、OBの記憶に長く残ることでしょう。 松井さん、陸上競技部のみなさん、おつかれさまでした。

これからも東京工業大学陸上競技部の活躍にご注目ください。

松井将器さん(工学部機械宇宙学科3年)コメント

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松井将器さん

無事に完走することができ、ようやく新年が始まった気分です。想定よりハイペースで入ってしまったため、後半足にきて失速してしまったのが残念でしたが昔から目標としてきた舞台を走ることができ満足しています。
来年も出場を目標にしていこうと思いますので応援よろしくお願いします。

陸上競技部コメント

今回、同期の松井が箱根駅伝に出場するに当たり、チームを指揮する関東学連とのやり取りや、OB・大学関係者の皆様との応援準備に駅伝主務という形で携わらせていただきました。
陸上競技部創部以来前例のないことでしたので、初めは何から手を付けていいのやら右往左往するばかりでしたが、部内外問わず多くの方々のご支援・ご協力のおかげで何とか松井を無事に送り出すことができたと思っております。今回の一連の準備を通して新たな繋がりも増え、陸上競技部が多くの方々に支えられてきたからこそ、今があるのだなと改めて実感いたしました。関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。そして、今回松井のおかげで、私も含め部員全員が非常に貴重な経験を積むことができました。この経験をバネに2015年も部員一丸となって精進して参りますので、今後とも陸上競技部を何卒よろしくお願い申し上げます(駅伝主務 足達哲也 制御システム工学科3年)。

陸上競技部が悲願としてきました、箱根駅伝での出走。これがかなったことに無上の喜びを感じています。これは、予選会に出走するために日々努力を積んできた陸上競技部部員とそのサポートをしていただきましたコーチ陣全体で勝ちとった1枠だと考えております。また、当日は本当にたくさんの陸上競技部OB大学関係者の皆様に応援に足を運んでいただきました。ご支援頂きました全ての皆様に感謝しております。今後も陸上競技部へのご支援のほどよろしくお願い申し上げます(監督 杉野暢彦 准教授)。

三島良直学長コメント

東工大生が箱根駅伝を走るということ自体が、非常に感動的でした。燕のマークがついたユニフォーム姿の松井君が目の前を通過したときは胸が熱くなりました。
学生たちが課外活動で活躍すると大学に活気が出ます。松井君の力走にお正月から学生・教職員は元気をもらいました。この勢いで東工大もこの1年、前に進んで行きましょう。

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お問い合わせ先

広報センター
Email : pr@jim.titech.ac.jp
TEL : 03-5734-2975

※ 公開時、関東学生連合チームの総合記録に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。(1月16日 8:45)

T2R2の論文公開件数が2500件を突破

T2R2システム(Tokyo Tech Research Repository)は、東工大の学術研究論文等の一元的な蓄積・管理・発信を目的としたシステムです。東工大所属の全ての研究者が執筆した学術研究論文等の書誌情報や、PDFファイル形式の論文本文を登録・保存・公開するための機能を備えています。また、T2R2システムに登録された論文・著書は、T2R2システムの検索サイトを通して、広く学内外の利用者による検索・閲覧が可能です。

2014年10月28日、このT2R2システムにて学外公開されている論文等の本文ファイルが2500件を突破しました。
今後もT2R2システムでは、本学の研究成果を世界へ向けて発信して参ります。

2500件目の論文を登録した佐藤大樹准教授(応用セラミックス研究所 材料融合システム部門)に、T2R2で公開している論文について聞きました。

論文名
著者名
佐藤大樹、長江拓也、大内隼人、島田侑、北村春幸、福山國夫、梶原浩一、井上貴仁、中島正愛、斉藤大樹、福和伸夫
掲載誌
日本建築学会構造系論文集
巻号頁
Vol. 75 No. 653 pp. 1217-1226
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佐藤大樹准教授

佐藤大樹准教授

論文の概要を教えてください。

長周期地震動によって、80年代以前に建設された超高層建物に大きな被害が発生する可能性があります。本論文は、世界最大の振動台「E-ディフェンス」を用いて、80年代に建設された超高層建物の下層部を実大規模で再現した試験体に、長周期地震動による加振を行うことで、実際に発生しうる被害状況を検証し、さらに制振装置(ダンパー)による補強効果を示したものです。

T2R2システムで公開されたファイルをどのような方々に読んでいただきたいですか?

構造工学や地震工学の研究者だけでなく、他の分野の研究者や学生に読んでいただければ幸いです。

今後の研究活動の予定を教えてください。

南海トラフや首都直下地震など、巨大地震の発生が危惧されています。そのような状況の中で、人命だけでなく建物の機能を守り、地震直後からも利用できる制振構造や免震構造の研究に邁進したいと思っております。

清華大学深圳研究生院の大学院生がThink Aloud! LUNCHに参加

11月19日、清華大学深圳(シンセン)研究生院の大学院生9名と教職員が東工大を訪問し、大学院生たちは国際室のディスカッションイベントThink Aloud! LUNCHにも参加しました。

本学協定校の清華大学は、北京のキャンパスが知られていますが、深圳にもキャンパスがあります。香港の北30kmほどに位置する活気あふれる深圳は、中国の経済・技術革新の分野において、中心的な役割を担っており、多数のハイテク企業の集まる都市です。

Think Aloud! LUNCHとは

Think Aloud! LUNCHは、留学生センターのTom Hope准教授が行う、英語でディスカッションをするイベントで、毎週水曜日、西9号館1階のHUB-インターナショナル・コミュニケーションズ・スペース(略称HUB-ICS)にて開催されています。毎回トピックが与えられ、短いビデオクリップを観た後、グループにわかれて英語でディスカッションを行います。トピックは「動物実験」や「ノーベル賞」、「エボラ出血熱」など、時事問題を含め興味深いものが用意されます。自分の考えを他者に伝え、他者の考えに耳を傾けることで、深く考える能力を養うことが目的です。名前の通り昼食時のイベントですので、参加者はお弁当を食べながら議論しています。

11月19日のThink Aloud! LUNCH

当日のテーマは "Celebrities, Photos and You" でした。「有名であることの良い点と問題点は何か」「他人の写真を許可なくオンラインでシェアするとどうなるか」「自分の子や家族の写真をオンラインでシェアすることについてどう思うか」などの話題について、各グループで活発な意見交換が行われていました。

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ホープ准教授によるテーマ紹介

ホープ准教授によるテーマ紹介

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参加者は昼食を食べながら議論します

参加者は昼食を食べながら議論します

Think Aloud! LUNCH終了後、同イベントや東工大の印象について聞いたところ、「東工大の新しい図書館や、高度な実験、そして地球生命研究所(ELSI)やHUB-ICSの国際的な環境に感心した」「Think Aloud! LUNCHに参加して、国籍の違う様々な人たちと触れ合うことができ、とても充実した時間を過ごせた」という声が多く集まりました。「東工大・清華大学大学院合同プログラムに参加した東工大生と再会できたことが、今回の訪問で一番嬉しかった」と話す学生もいました。

また、「Think Aloud! LUNCHがとても楽しかったので、同じようなイベントを清華大学でも企画してみたい」「もし自分が東工大生だったら、ぜひHUB-ICSに足を運び、このイベントに参加したい」等、Think Aloud! LUNCHにも高い関心が寄せられました。

お問い合わせ先

国際部国際事業課国際基盤グループ
Email : ics@jim.titech.ac.jp
TEL : 03-5734-7690


清華大学深圳研究生院 Qinggang Zhao副院長等一行の来訪

11月19日、中国の清華大学深圳研究生院より、Qinggang Zhao副院長をはじめとする教職員5名と大学院生9名が本学を訪れました。清華大学深圳研究生院は、トップレベルの人材の育成や科学技術の革新を目指して、2001年に深圳市行政府と清華大学が合同で設立した大学院です。

最初に、一行は地球生命研究所(ELSI)を訪問しました。ELSIについての説明を受けた後、2つの研究室を見学しました。見学先では、実験機材や研究成果を示すポスターを見ながら、熱心に質問する姿が見られました。

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Think Aloud! LUNCHの様子

Think Aloud! LUNCHの様子

次に一行は毎週水曜日に開催されている"Think Aloud! LUNCH" に参加しました。参加者は司会よりトピックが与えられ、短いビデオクリップを観た後、グループ毎にテーマに基づいて議論を行いました。リラックスした雰囲気の中、清華大学の学生は本学の学生に混じって、積極的に議論をし、意見交換をして楽しんでいました。

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表敬訪問(左:水本副学長、右:Qinggang Zhao副院長)

表敬訪問(左:水本副学長、右:Qinggang Zhao副院長)

その後、Zhao副院長をはじめとする教職員一行は、水本副学長等と面会、深圳研究生院の説明を行い、学生交流や研究交流等について話し合いました。その間、学生は、ものつくり教育支援センターを訪問し、本学の学生サークル、Meister(マイスター)とロボット技術研究会の学生との交流を楽しみました。

清華大学と本学は1985年に全学協定、2009年に授業料等不徴収協定を締結しており、その間にも、2004年に開始した大学院合同プログラムや、大学間のコンソーシアム等での活動を通して、研究者や学生の交流を幅広く行ってきました。今回のような訪問を契機として、清華大学との交流が更に活発化することが期待されます。

在学生の声を東工大の教育改革に届けるアンケートの実施

東工大では現在、2016年4月スタートに向けて、教育システムの抜本的な改革を進めています。学部・大学院一貫教育により、グローバル社会で活躍する修士、世界トップレベルの研究者・リーダーとなる博士の輩出を目指します。そのために、従来の学部と大学院を一体化した新しい教育研究組織を構築し、6つの「学院」を設置する予定で、全学的な準備を行っています。

本学の教育改革及び学院設置について、在学生の意見も取り入れるため、これから修士課程または博士課程へ進学を目指す本学学部学生、本学修士1年生の意見を聞くためのアンケートを、2015年1月19日~30日に実施します。アンケート結果は、魅力ある大学づくりに利用します。

東工大の改革にぜひ、ご期待・ご注目ください。

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在学生対象:東工大の教育改革に関するWebアンケート

回答方法

以下の参考資料を読んでから、Webアンケートへ進んでください。回答所要時間は10分程度です。

関連リンク

お問い合わせ先

総務部総務課法規グループ
Email : som.hoki@jim.titech.ac.jp

東工大・清華大大学院合同プログラム 10周年記念式典開催報告

11月16日、東工大大岡山キャンパスにおいて、「東京工業大学・清華大学大学院合同プログラム」10周年記念式典が開催されました。このプログラムは、日本と海外の2つの学位が取得できる、大学院レベルにおいては日本初のダブル・ディグリー(双方学位)プログラムです。修士課程の参加学生は、東工大と清華大の双方に在籍し、日中両大学の指導教員の指導の下、両大学からそれぞれ修士の学位を取得することになります。博士課程の参加学生は、共同指導の下、二大学のうち一方の学位を取得します。

今回の式典は、東工大関係者、清華大学関係者、プログラム所属学生、修了生、そして来賓の方々の総勢100名強が集う、厳かな中にも活気あるものとなりました。東工大学長、清華大学前副学長、両大学運営委員長はじめとする関係者の挨拶、来賓や修了生からの祝辞とメッセージなど、両大学の10年の歩みを回想し、これからの歩みを予感させるものとなりました。

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三島良直東工大学長(左)と袁駟清華大学校務委員会副主任(右)

三島良直東工大学長(左)と袁駟清華大学校務委員会副主任(右)

式典では、三島学長より両大学の教職員と多くのスポンサー企業の10年に渡る支援のもとで、プログラムの目的である「日中を代表する理工系トップの両大学が共同で大学院教育を実践し、世界から期待されるグローバル理工系人材を育成する」教育活動を展開してきたことへの感謝の言葉が述べられました。また、袁駟(ユエンス)清華大学校務委員会副主任(前副学長)からは「樹を育てるのに10年、人材育成には100年かかる。これからまたスタート台に立った気持ちで進んでほしい」と激励の言葉がありました。

来賓の文部科学省高等教育局高等教育企画課 鈴木規子国際企画室専門官からは、「今、国際化が言われている時代だが、既に10年も継続している先駆け的プログラムであり、この10年がその先の礎になるでしょう」との言葉がありました。そして、中華人民共和国駐日日本国大使館 譚永東一等書記官、スポンサー企業を代表してソマール株式会社 曽谷太代表取締役社長からは、このプログラムに対する祝辞と熱い期待のメッセージが寄せられました。

一番の盛り上がりをみせたのは、現役プログラム所属学生と修了生の体験報告でした。留学中の珍道中の話、日本が好きになり日本企業に就職して人事担当として頑張っている、いつかプログラムを支援できるようになりたいなど、それぞれの経験談やプログラムに参加した意義などの臨場感溢れる報告は、会場の雰囲気を一層明るくするものでした。

式典終了後は懇親会が催され、企業と両大学、教員と学生、先輩後輩の垣根を越えた交流がさらに深まりました。関係者一同、プログラムのますますの発展をめざし、邁進する所存です。なお、式典の詳細は、合同プログラムWebサイトImage may be NSFW.
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に掲載しました。

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懇親会の様子

懇親会の様子

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懇親会会場には修了生、現役学生の体験談や研究紹介を掲示しました

懇親会会場には修了生、現役学生の体験談や
研究紹介を掲示しました

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集合写真

お問い合わせ先

国際部留学生交流課事業推進グループ清華事務室
Email : seika@jim.titech.ac.jp
TEL : 03-5734-7650

二光子励起顕微鏡の病態診断応用に道 ―安価で操作性向上を実現する高性能色素の開発に成功―

要点

  • ピレンを基盤とする新規色素開発、二光子励起蛍光顕微鏡の感度を大幅向上
  • 安価で操作性に優れたファイバーレーザーに対応可能
  • 二光子励起蛍光顕微鏡の医療現場での実用化を加速

概要

東京工業大学大学院理工学研究科の小西玄一准教授、仁子陽輔研究員と山口大学大学院医学研究科の川俣純教授らの研究グループは、二光子励起蛍光顕微鏡 [用語1] の感度と操作性の大幅な向上、システムのコストダウンを実現する新規蛍光色素の開発に成功した。この色素は、多環式芳香族化合物であるピレン [用語2] に電子受容性基(アクセプター)を導入した分子で、「生体光学窓」と呼ばれる生体組織の光透過性のよい波長領域(650~1100 ナノメートル=nm)で強く光を吸収(色素を励起)し、高効率で発光する。

イメージングに用いると、従来の汎用色素と比べて20倍以上の感度が得られた。また、これまでの色素では不可能だった波長1050 nmのファイバーレーザー [用語3] を使用でき、現行のチタンサファイアレーザーを用いるシステムと比べて操作性が向上し、コストが削減できる。非侵襲的かつリアルタイムの病態診断法として期待される二光子励起蛍光顕微鏡の医療現場での実用化を大きく加速させる成果だ。

二光子励起蛍光顕微鏡は、生体組織の深部を観察するのに最も優れた性能を有している。しかし、蛍光プローブと光源の性能・種類に限りがあったため、観察能力の限界とコスト面の問題があり、実用化が足踏み状態だった。

研究成果は英国王立化学会のジャーナル・オブ・マテリアルズ・ケミストリーB(J. Materials Chemistry B)1月15日号に掲載され、同号の表紙を飾った。

研究の背景

近年、病気を迅速に予測・診断・治療し、さらに発病メカニズムが不明である種々の難病の調査に取り組むために、非侵襲的かつリアルタイムで実施可能な「分子イメージング技術」に大きな注目が集まっている。2014年のノーベル化学賞は、この技術に大きく貢献した、細胞内にある小器官の構造やタンパク質の移動の観察を可能にする「超高解像度顕微鏡」 [用語4] の開発に与えられた。

ノーベル賞の対象となったシステム以外にも、用途に応じていくつかの蛍光顕微鏡が開発されており、中でも二光子励起蛍光顕微鏡は、生体中での透過性が高い光(生体光学窓:650~1100 nm)による色素の励起と発光を利用するため、生体組織の深部を観察する場合、最も優れた手法である。たとえば、生きている動物の脳や臓器の内部を、手術によって切開することなく観察出来る。また、高解像な三次元画像を得ることにも優れており、さらに造影剤として有機蛍光プローブを用いることで、動物に対する毒性を抑えることも可能であり、X線やCTよりも安全な診断法になると期待されている。

しかし二光子励起顕微鏡の医療現場への普及が進まないのには、大きく二つの理由がある。一つは、観察可能な深さが未だ最大1ミリメートル程度であり、X線やCTなどに比べ劣ること。そしてもう一つは、光源のチタンサファイアレーザーが高価であり、かつ気温の変化や湿気に弱いため空調・温調の整備された部屋を要し、さらに光軸調整などメンテナンスにも多大なコストがかかることが挙げられる。現状の価格は、2億~3億円である。

こうした問題を解決するために(1)蛍光プローブ [用語5] 色素自体の性能向上(2)新たな励起光源として安価で操作性に優れたファイバーレーザー(発振波長1050 nm)の導入―が提案されている。特にファイバーレーザーは、低予算で通常の蛍光顕微鏡を二光子励起顕微鏡へとアップグレードでき、また空調設備やメンテナンスコストが不要になるため、システムを2000万~3000万円程度で市販できると試算されている。しかし波長1050 nmで励起可能かつ高効率な二光子励起発光色素はほぼ存在していなかった。

研究成果

ピレンを基盤π電子共役系とする新規A-π-A型蛍光色素の合成

仁子研究員らは、高性能色素の開発において、π電子共役系に対し電子アクセプター(A)を複合的に導入した「A-π-A型構造」と「中心対称構造」が有効であるという過去の理論および実験研究をもとに、π電子共役系発色団として多環式芳香族化合物であるピレンに注目した。ピレンは、これまで利用されてきたπ電子系発色団と比べて、高い吸光度と長波長領域の吸収を示し、図1に示すように、高い中心対称性を持つA-π-A型構造を構築できる。したがって、高い二光子吸収性だけでなく、1050 nmにも及ぶ二光子吸収波長の長波長化と、高効率発光が期待される。この仮説のもとに、色素PY(ピレン誘導体)を設計し、わずか3ステップによる簡便な合成法を確立した。

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新規ピレンA-π-A型蛍光色素PYと一光子吸収・蛍光スペクトル及び二光子吸収スペクトル

図1. 新規ピレンA-π-A型蛍光色素PYと一光子吸収・蛍光スペクトル及び二光子吸収スペクトル

十分な水溶性と、生体光学窓中で高効率な二光子励起・発光を実現

高極性溶媒であるジメチルスルホキシド中で色素PYの一光子吸収及び蛍光スペクトルを測定したところ、それぞれ510 nm及び650 nmの極大吸収・蛍光波長を示した。PYの蛍光量子収率 [用語6] を測定したところ、80 %という高い値が得られた。さらに、二光子吸収ペクトルを測定したところ [注] 、二光子吸収効率に相当に相当する二光子吸収断面積は、950 nm付近で1100 GM、そして1050 nm付近においても、380 GMという値を示した(図1下)。

蛍光量子収率及び二光子吸収断面積から得られる「二光子励起発光効率」は、950 nm及び1050 nmでそれぞれ880 GM、300 GMであり、これらの値は既存の二光子励起発光色素と比較しても最高レベルの効率であり、PYは生体光学窓中かつ「高効率」に励起・発光が可能であることを意味している。

また、PYに近い性能を、アントラセンなど他の芳香族で実現しようとすると、複雑な分子設計を施した極めて巨大な分子になることが過去の報告からもわかっており、ピレンを用いたことで小さな分子径が維持できたことを示している(図2)。またPYはバイオイメージングへの利用が十分可能なレベルの水溶性を有していることも明らかになっている。

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PYとアントラセン誘導体の比較(長いアントラセン誘導体は、水に不溶であり、バイオイメージングに適さない。)

図2. PYとアントラセン誘導体の比較(長いアントラセン誘導体は、水に不溶であり、バイオイメージングに適さない。)

実際の分子イメージング

今回合成した色素PYを用いてHek293細胞中 [用語7] のミトコンドリア [用語8] を、二光子励起蛍光顕微鏡によって観察した。PYの比較対象として、一般的にミトコンドリアを染色するプローブであるRhodamine(ローダミン)123(二光子吸収断面積:72 GM)を用いた。950 nmの励起光源を用いて観測を行ったところ、PYはRhodamine123と比べて10分の1未満のレーザーパワーで、同等のイメージングが可能であることがわかった(図3)。また、通常レーザーパワーと二光子励起発光効率は比例関係にあるため、仮にファイバーレーザーを用いた場合も10 mW以下でイメージングが可能ということもわかった。ファイバーレーザーの出力は1 W以上あることから、PYはファイバーレーザーにも十分適用可能であることが、原理的に実証された。

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二光子励起蛍光顕微鏡を用いたHek293細胞のミトコンドリアイメージング(色素PYを用いることにより、従来法よりも低エネルギーの光照射で大幅な感度の上昇が確認できる。)

図3. 二光子励起蛍光顕微鏡を用いたHek293細胞のミトコンドリアイメージング(色素PYを用いることにより、従来法よりも低エネルギーの光照射で大幅な感度の上昇が確認できる。)

研究グループでは、色素のさらなる高性能化を進めるとともに、実際に1050 nmの光源を用いた顕微鏡システムの開発を行っている。1050 nmのファイバーレーザーは、すでにいくつかの日本の企業で実用化されており、日本のテクノロジーの英知を結集したシステムを完成させ、世界の医療現場に届けたい。

本研究は、掲載誌の表表紙に採択された。次頁論文情報に記載のリンク先から論文をダウンロード(無料)すると、その1ページ目に表紙が掲載されている。

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(掲載誌の表紙)生体内で発光するピレン色素のイメージ。佐々木悠太氏(イラストレーター)製作。

(掲載誌の表紙) 生体内で発光するピレン色素のイメージ。佐々木悠太氏(イラストレーター)製作。

用語説明・注

[用語1] 二光子励起蛍光顕微鏡 : 2つの光子を同時に蛍光物質に与えて蛍光発光させることによりイメージングする顕微鏡で、細胞を傷つけにくく、深部の観察に適している。

[用語2] ピレン : 図1に示した構造式のコア部分の多環式芳香族化合物。

[用語3] ファイバーレーザー : 増幅媒質に光ファイバーを使った固体レーザーの1種。

[用語4] 超高解像度蛍光顕微鏡 : ノーベル賞の対象になったSTORMは、複数の蛍光画像から高精度に検出した蛍光色素1分子ごとの位置情報を重ねあわせることにより一枚の高分解能蛍光画像を作製する方法で、本研究の手法とは別のものである。

[用語5] プローブ : 何らかの目的の同定や定量のために使う物質。

[用語6] 蛍光量子収率 : 吸収した光子の数をn、発光した光子の個数mのm/nを蛍光量子収率と呼ぶ。

[用語7] Hek293細胞 : ヒト、腎臓、胎児腎細胞由来、アデノウイルス5型による形質転換株

[用語8] ミトコンドリア : ミトコンドリアは、真核生物の細胞に含まれる細胞小器官であり、電子伝達系による酸化的リン酸化によるATPの産生(ADPのリン酸化)に寄与する。

[注] Z-scan法という手法により定量した。

論文情報

掲載誌 :
J. Mater. Chem. B, 3, 184-190
論文タイトル :
Novel pyrene-based two-photon active fluorescent dye efficiently excited and emitting in the 'tissue optical window (650-1100 nm)'
著者 :
Y. Niko, H. Sugihara, H. Moritomo, Y. Suzuki, J. Kawamata, G. Konishi
DOI :

問い合わせ先

大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻
准教授 小西玄一
Email: konishi.g.aa@m.titech.ac.jp

英文ニュースレター「Tokyo Tech International WINTER 2014 Vol. 19」刊行

英文ニュースレター「Tokyo Tech International WINTER 2014 Vol. 19」を刊行しました。

Tokyo Tech Internationalは海外の研究者や留学生向けに東工大のニュース、最先端の研究、国際交流関連の取組やサークル活動を紹介する英文広報誌です。

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Tokyo Tech International WINTER 2014 Vol. 19

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