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TBSテレビ「未来の起源」に沖野研究室の相田真里大学院生が出演

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本学、大学院総合理工学研究科 創造エネルギー専攻 沖野研究室の博士後期課程1年生・相田真里さんが、TBS「未来の起源」に出演します。「プラズマを使った成分分析」の研究について紹介されます。

左:相田真里さん、右:沖野晃俊准教授
左:相田真里さん、右:沖野晃俊准教授

撮影の様子
撮影の様子

相田真里さん コメント

TBSテレビの「未来の起源」の取材を受けました。初のテレビ取材でとても緊張しました。番組の中では、私の研究である非接触で表面付着物を超高感度に分析するための手法や装置などを紹介しています。短い時間でも、皆様に研究の魅力や装置の特徴を理解して頂けるような説明を心掛けました。放送は、4月10日の22時54分からとなっておりますので、ぜひご覧下さい。

  • 番組名
    「未来の起源」
  • 放送日
    TBS: 4月10日(日) 22:54~23:00
    (再放送)BS-TBS: 4月17日(日) 20:54~21:00

問い合わせ先

東京工業大学 広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975


「平成28年度における国立大学法人運営費交付金の重点支援の評価結果」について

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平成28年3月9日に文部科学省より公表された「平成28年度における国立大学法人運営費交付金の重点支援の評価結果」について、下記のとおり学長コメントを公表いたします。

学長コメント

平成28年度における国立大学法人運営費交付金の重点支援の評価結果」(3月9日 文部科学省公表)を受けて、新聞各紙から10日の朝刊において「国立大学予算増は半数」、「国立大学交付金 42校増額」などの報道がなされ、本学が増額の対象外とされていた※1ことから、卒業生はじめ在学生や教職員、受験生や保護者の皆様などの関係各位に対し、平成28年度予算における本学の運営費交付金が大幅に減額されるのではないかといったご心配をお掛けすることとなり、大変申し訳なく思っています。

※1
重点支援(3)の分布状況
反映率 120%以下110%以上 3大学
110%未満100%以上 7大学
100%未満90%以上 5大学(本学含む)
90%未満80%以上 1大学
80%未満 0大学

皆様ご承知のとおり、今回の重点支援の枠組みは、各国立大学に3つの類型のどれに属するのかを選択させた上で各類型に属する国立大学の運営費交付金からそれぞれ一定の率によって財源を捻出し、ビジョンと戦略、取組指標、各取組(プロジェクト又は組織整備)を評価しメリハリのある配分を行うといった新たな取り組みです。

今回の評価結果の予算案への反映方法としては、各大学の戦略ごとの評価結果をとりまとめて点数化を行い、当該大学の戦略当たりの平均を算出し、その結果を基に当該大学の「機能強化促進係数」による影響額を概ね120%~75%の範囲内で予算案に反映したものです。

その財源は各大学に措置されている運営費交付金全体ではなく、前述のとおり各類型のグループに所属する国立大学の運営費交付金から一定の率※2によって捻出したものであり、今回これを分母とし、かつ各取組のうち組織整備の事業を除いたプロジェクト事業に係るものに対する予算措置結果を分子として、各大学における重点支援枠ごとの反映率を公表しているものです。

※2
重点支援(3)の一定の率は「△1.6%」
本学における「△1.6%」は「△2億5,200万円」(1)
本学における「プロジェクト事業予算措置額」は「2億2,700万円」(2)
(2)/(1)×100≒90%(評価結果「C」 再配分の率90%)

実際、本学の平成28年度運営費交付金の予定額は、機能強化内のプロジェクト関連事業については報道のような評価結果ではあったものの、全体としては対前年度1億2,300万円増(対前年度0.6%増)といった状況であり、これは、この4月から実施される教育改革や研究改革を踏まえた組織整備事業の取り組み等が高く評価された結果と受け止めています。

私としては、今回のプロジェクト関連事業の要求に対する評価結果については、真摯に受け止め次年度以降の概算要求等に生かして行きたいと考えております。

皆様方におかれましては、引き続き、本学に対し暖かい御支援、ご助言等賜りますようお願い申し上げます。

平成28年3月23日

国立大学法人 東京工業大学長
三島 良直

問い合わせ先

東京工業大学 広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661

学院長、研究教育院長及び研究院長メッセージ

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東京工業大学は、学部と大学院とが一体となって教育を行う「学院」と、教養分野の専門家集団「リベラルアーツ研究教育院」及び新たなイノベーションを創成する「科学技術創成研究院」を創設しました。

4月1日付で就任した、学院長、研究教育院長及び研究院長からのメッセージをご紹介します。

理学院長 岡田哲男

理学院長 岡田哲男

理学は、自由な発想と知的好奇心に基づき、自然界に潜む法則性を解き明かす学問です。ガリレイ、ニュートン、キュリー夫人、アインシュタインら先人達は、自らの好奇心に基づいて自然を理解しようとしました。長年に渡る人類の知的活動の積み重ねにもかかわらず、我々は自然界のほとんどを理解できていないかもしれません。自然界の本質の解明は知的好奇心を満たすだけでなく、社会の発展にも貢献することを歴史は示しています。このような共通の目標に向かって、人類の智を継承・発展させる、それが理学です。

工学院長 岩附信行

工学院長 岩附信行

工学は、人類を幸せにするための枠組である「文明」に貢献する学問であり、人の生活を豊かで快適なものとする技術を希求します。東京工業大学工学院では、その基盤である学理と応用である「ものづくり」までを幅広く学び、最先端の研究活動や国際交流活動を体験して、創造性豊かな専門家として世界に雄飛します。豊かな感性と活力あふれる若者とともに未来を開拓できることを期待します。

物質理工学院長 和田雄二

物質理工学院長 和田雄二

材料系と応用化学系という2つの系から構成される物質理工学院は、物質の構造・物性の理解に基づいた機能創成を行い、またダイナミックな物質の化学変化を操る原理・手法を創出する研究者・技術者を育ててゆくことを目指しています。ここは、世界トップレベルの研究者が相互に交流・協力し、あらゆる物質を対象とし、環境・エネルギー・資源・安全・健康の課題解決というターゲットに向かって若人を育成する揺り籠であり、夢に燃える彼らと共働する道場です。地球の生き物たちと共生する物質文明を創造する学びと研究に触れてみませんか。

情報理工学院長 渡辺治

情報理工学院長 渡辺治

いま、情報技術が大きな変革期に来ています。それは単に私たちのまわりに情報機器が大量に出てきたからだけではありません。高度な数学的手法により情報の本質がわかりはじめ、それを活用する技術が大幅に進展し始めたからです。その最先端を私たちと一緒に開拓していきませんか?情報化社会の可能性はまだまだ広がっていきます。

生命理工学院長 三原久和

生命理工学院長 三原久和

生命理工学院では、理工学分野の基礎的知識や、ライフサイエンスとテクノロジーに関連する科学的知識と技術を修得し、生命理工学に関連した科学技術の発展に資する課題解決力と倫理観を養う教育を実施します。理学と工学分野の研究のみならず、医学、薬学や農学の幅広い分野での最先端研究を展開しています。生命理工学院の多様で高度な教育研究を通じて、グローバル社会のリーダーとなる理工人の養成を目指しています。

環境・社会理工学院長 岸本喜久雄

環境・社会理工学院長 岸本喜久雄

人類と社会の持続的な発展のためには、理工学に加えて人文社会科学の知識を広く学び、それらを応用・展開するとともに、新たな学術・技術を創生していくことが求められています。そのため、環境・社会理工学院は、建築学系、土木・環境工学系、融合理工学系に加えて、大学院に社会・人間科学系、イノベーション科学系ならびに技術経営専門職学位課程を設置して、文理共創型の学院としてグローバル化社会への貢献を目指しています。

リベラルアーツ研究教育院長 上田紀行

リベラルアーツ研究教育院長 上田紀行

東工大はこれまでも、学部4年まで専門教育に並行して文系教養科目を履修する「くさび形教育」を行うなど、教養教育に重きを置く大学として知られてきました。その伝統を活かしつつ、2016年4月に格段にパワーアップした画期的なリベラルアーツ教育を開始しました。

リベラルアーツ教育のカリキュラムは博士後期課程まで延長され、至るところに設けられた少人数でのディスカッションやプロジェクトでの仲間との刺激的な交流の中で、世界を知り、自分自身の可能性を探究しながら、自ら問いを発し、感じ、考え、発言し、行動する力をこれまで以上にダイナミックに養っていきます。学士課程入学直後の「東工大立志プロジェクト」を皮切りに、充実した科目群を学修した後、同じ仲間達が再会して学士課程3年目の後期の「教養卒論」にチャレンジします。それらのクラスには修士課程の「リーダーシップ道場」から「ピアレビュー実践」「リーダーシップアドバンス」へと進んだ学生がアドバイザーとして参加し、学年を超えた交流も生まれます。

これまで教養科目は「できるだけ楽をして単位が取れる科目を選ぶ」といった扱いを受けがちでした。しかしそんな教養しか身についていない人間が世界の真のリーダーとなり、より良き社会を創造していくことができるでしょうか?東工大のリベラルアーツ教育は違います。それはひとりひとりが自分の学びのストーリーを発見しながら、自らの目標に向かって、そして新しい世界の創造に向かって歩んでいくという、「志」へ向かってのエネルギーに満ちた道程なのです。

東工大のリベラルアーツ教育は「華のある」教養教育を目指します。「華のある」とは、人をひきつける、活力がある、明るく楽しいといったイメージです。教室でも、カフェテリアでも、芝生の上でも、キャンパスの至るところで、地球的課題を、人間性の深みを語り合い、自分と社会の新たな可能性に気づくような場を生みだしていきましょう。自分の将来を切りひらき、大きな社会的貢献を成し遂げるために、ぜひリベラルアーツ教育の場を活かしてください。

21世紀社会を牽引する真のリーダー育成を目指して、東工大のリベラルアーツ教育のチャレンジが続きます。

科学技術創成研究院長 益一哉

科学技術創成研究院長 益一哉

科学技術創成研究院は、新たな研究領域の創出、人類社会の問題解決、及び将来の産業基盤の育成を使命として、2016年度に設立されました。 すずかけ台・大岡山両キャンパスにまたがる複数の研究所、研究センター及び研究ユニットから構成され、全体で150名を超える研究者を擁しています。研究所、センター、ユニット間の有機的連携により、互いに関連する研究課題に全体で取り組むだけにとどまらず、新たなイノベーションを創成する斬新な研究成果を目指します。

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院

世界トップクラスの教育システムで学ぶ
2016年4月に新たに発足した学院、系及びリベラルアーツ研究教育院について紹介します。

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院outer

ベンチャー未来塾 2016

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社会人アカデミーでは、産業のグローバル化に対応できる企業人材を育成することを目的として、グローバル産業リーダー育成プログラム(GINDLE―Global INDustrial LEader)を設置しております。

その中のコースとして、ベンチャー企業の幹部の方を対象に、国の政策の仕組みおよび最近の政策内容について理解を深め、実際の政策を立案している府省庁の方と交流していただく場として、「ベンチャー未来塾」を開講いたします。

行政メカニズムや電力自由化、ビッグデータ、AI、経済再生、金融緩和、科学技術イノベーション政策、地方創生などのトピックスについての講義とディスカッションを行い、受講者各自が将来の展望を描くことを可能にしていきます。

当コースは2014年度の開講以来、新たなビジネスチャンス獲得の場として、受講生の方より高い評価をいただいております。

日時
2016年4月26日、5月10日、5月17日、5月24日、6月7日、6月14日、6月21日
(計7回、いずれも火曜)
場所
東京21cクラブ(東京駅前・新丸の内ビルディング内)
講師
  • 杉田定大氏 東京工業大学特任教授/元経済産業省大臣官房審議官
  • 岸敬也氏 経済産業省 電力取引監視等委員会総務課長
  • 荒井勝喜氏 経済産業省商務情報政策局情報政策課長
  • 片岡隆一氏 財務省大臣官房参事官(主計局厚生労働係)
  • 齋藤通雄氏 金融庁監督局参事官
  • 中川健朗氏 内閣府大臣官房審議官(科学技術イノベーション担当)
  • 間宮淑夫氏 内閣官房 内閣審議官 まち・ひと・しごと創生本部事務局次長
受講対象者
新興上場企業(新経済連盟企業など)の執行役員・事業所長クラス
※該当する属性にあたらない場合はご相談ください
募集人数
20名(最少開講人数10名)
受講料
198,000円(税込)
お申込
お申込受付期間:2016年4月18日(月)まで ※定員に達し次第募集を締め切ります。
社会人アカデミーウェブサイトouterから申込書をダウンロードし、必要事項を記入・押印の上、PDFファイルでjim@kyoiku-in.titech.ac.jpまで送付してください。
ベンチャー未来塾 2016 チラシ表 ベンチャー未来塾 2016 チラシ裏

お問い合わせ先

東京工業大学 社会人アカデミー事務室

E-mail : jim@kyoiku-in.titech.ac.jp
Tel : 03-3454-8722/8867

研究費の不正使用に関する調査結果について

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平成27年7月に東京地方裁判所の有罪判決が確定した大学院生命理工学研究科 岡畑惠雄元教授らの研究費の不正使用について、このたび、調査結果がまとまりましたので公表いたします。

本学では、研究費の不正使用に関与した元教授らに対し、不正に使用された研究費の返還請求を行う予定です。

また、本学としては、昨年策定した研究費の不正使用などの再発防止に向けた「不正防止計画」を確実に実施し、研究費の適切な運用がなされるよう努めてまいります。

学長コメント

元教授の研究費不正使用に関する調査結果について

大学院生命理工学研究科の岡畑惠雄元教授らの研究費の不正使用については、責任所在を明確にし、平成27年3月に「教育研究資金不正防止計画」を策定し、再発防止に向けた取組を推進しているところであります。

このたび、元教授らの裁判等の記録を確認するなどにより精査し、調査結果をとりまとめましたので公表いたします。

本事案は、元教授らによる不正使用が長期に渡ってなされていたものであり、本学の信用を著しく失墜させた行為で慚愧に堪えないばかりか、研究者・研究活動に対する信頼をゆるがすものであり、国民の皆様をはじめ関係機関に改めて深くお詫び申し上げます。

今後、このような不正が行われないように努めて参ります。

平成28年4月5日

国立大学法人 東京工業大学
学長 三島良直

お問い合わせ先

東京工業大学 広報センター
電話: 03-5734-2975 / FAX: 03-5734-3661
Email: pr@jim.titech.ac.jp

科学教室「植物のミクロな動きを顕微鏡で観察しよう」開催報告

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2015年11月14日生命理工学研究科基礎生物学教室は、小学5・6年生を対象に、大岡山キャンパスの基礎生物学実験室において科学教室「植物のミクロな動きを観察しよう」を開催しました。これは東工大基金を活用した日本再生プロジェクト「ものづくり人材の裾野拡大支援」事業の後援を受けて行われました。

指導のもと顕微鏡観察
指導のもと顕微鏡観察

植物はわれわれ動物とは違って、何の動きも無くじっとしているように見えます。しかし少し想像してみると、植物では種子が芽吹き、そこから茎や葉が伸びてきます。そして花がつくられ、受粉によって果実が形成されます。果実の中には新たな種子があり、そこから次の世代が生まれるというライフサイクルを繰り返しています。植物もじっくりと観察してみると、生きるために必要な動きを見せていることがわかります。

スズカケノキの果実の観察
スズカケノキの果実の観察

科学教室当日、参加者には正立顕微鏡と実体顕微鏡を使って、さまざまな方法や倍率で植物のいろいろな動きを観察し、実感・考察してもらいました。実際に体験してもらった主な現象は以下のとおりです。

  • オオカナダモの葉の細胞を使うと観察が容易な「原形質流動」と「原形質分離」。これらは動物の細胞には見られません。
  • ブライダルベールの花粉が受精する際に必要な「花粉管の伸長」。また根の先端が伸びる際に活発に見られる「細胞分裂」、及び分裂の際に特にはっきりと観察することのできる「染色体」の構造とその動き。
  • さまざまな種子の形状とその散布法との関係(風散布のヒマラヤスギや動物散布のオナモミなどの種子)。

説明に聞き入る参加者
説明に聞き入る参加者

当初の計画では、緑豊かな秋の東工大構内で参加者各自が植物を採取した後、実験室に戻って観察を行う予定でしたが、当日はあいにくの小雨で屋外での植物採集ができなくなりました。そこで急遽、屋外サンプリングは断念し、スタッフが事前に採取し準備しておいた標本を使いました。サンプリングは生物の実際の生態を、身をもって体感できる大切な機会なだけに非常に残念でしたが、そのかわり、植物のしくみをより詳細に解説したり、高性能な顕微鏡の使用法などをじっくりと試してもらいました。

基礎生物が過去に開催した、別の科学教室に参加してくださった方もいらっしゃいました。今後も小学生や中学生、高校生の期待に沿えるようなイベントの開催を予定しています。決まり次第、科学教室のウェブサイトouterにてお知らせしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。そして次の機会にもふるってご参加いただきますようお願いいたします。

東工大基金

このイベントは東工大基金によりサポートされています。

東工大への寄附 > 東京工業大学基金

お問い合わせ先

生命理工学研究科 基礎生物学教室

Email : shokubutsu27@kisoseibutsu.bio.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2700

リベラルアーツ研究教育院FD研修 開催報告

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2016年4月、東工大の教養教育を主導する「リベラルアーツ研究教育院」(ILA:Institute for Liberal Arts)outerが発足しました。新組織、新カリキュラムの始動を目前に控えた2月下旬、「2016年度リベラルアーツ研究教育院FD研修」が実施されました。FD(ファカルティ・ディベロップメント)研修とは、大学教員の教育および研究能力を高めるための実践的な研修です。

昨年2月の湘南国際村センターでの開催に引き続き、ILAにとってはこれが2度目のFD研修となります。今回の研修には、ふたつの目的があり、ひとつは、4月より新入生を対象に開講されるILAのコア科目「東工大立志プロジェクト」について、担当教員が情報を共有し、十分な準備・訓練を行うこと。もうひとつは、新組織発足に向けて、異なる部局から集まった教員同士が親睦をはかり、相互理解を深めることです。

ILA所属予定の教員43名が参加し、企画担当の山崎太郎教授(本学 外国語研究教育センター長)の進行のもと、2日間にわたって密度の濃い充実した研修が行われました。

日程
2月22日 13:00~18:30
2月23日 10:30~19:00
主会場
大岡山キャンパス 西9号館2階 コラボレーションルーム

2月22日のプログラム

1.
開会・オリエンテーション
2.
導入ワーク:自己紹介
3.
「立志プロジェクト」研修
  • ① 講義体験:本学 保健管理センター齋藤憲司教授「東工大生気質と新入生教育―東工大立志プロジェクトの創始に際して―」
  • ② 少人数クラス体験
  • ③ 解説:少人数グループワークの進め方
  • 上田紀行教授の挨拶

    上田紀行教授の挨拶

  • 進行役の山崎太郎教授

    進行役の山崎太郎教授

ILA研究教育院長就任予定の上田紀行教授の挨拶、山崎教授によるオリエンテーション、中野民夫教授(本学 大学マネジメントセンター)による自己紹介のための導入ワークに続いて、教員が学生の立場になって「立志プロジェクト」を体験するという趣向で、一連の研修が実施されました。

齋藤憲司教授による講義
齋藤憲司教授による講義

「立志プロジェクト」は大教室での講義と少人数クラスでのグループワークを交互に行う科目です。そこでまず講義体験として、本学保健管理センター齋藤憲司教授による講義(「東工大生気質と新入生教育―東工大立志プロジェクトの創始に際して―」)を全員が受講しました。

次に、各自がふりかえりシートに講義の要点や感想を記入した上で、4人ずつのグループに分かれ、適宜メンバーを入れ替えつつ、グループによるディスカッションを行いました。最後に締めくくりとして、この科目のために新たに作成された教科書「立志プロジェクトガイドブック」を参照しつつ、ワーキンググループのメンバーが授業の進行案を解説しました。

  • 少人数クラス体験

    少人数クラス体験

  • 弓山達也教授、谷岡健彦教授、中野民夫教授による立志プロジェクトの解説

    弓山達也教授、谷岡健彦教授、中野民夫教授による
    立志プロジェクトの解説

2月23日のプログラム

1.
「立志プロジェクト」研修
  • ④ 解説:書評、プレゼンテーション、ラーニングマネージメントシステム活用など
2.
各セクション担当者による授業・カリキュラム紹介
3.
授業クリップ
4.
この指とまれ分科会
5.
クロージング

午前中は1日目に引き続き、立志プロジェクト関連の研修が実施されました。「ガイドブック」を参照しつつ、書評課題や期末プレゼンテーションの指導法をめぐる解説がなされ、さらにラーニングマネージメントシステム活用法の説明も行われました。

  • 三ツ堀広一郎准教授による「立志プロジェクトガイドブック」の紹介

    三ツ堀広一郎准教授による「立志プロジェクトガイドブック」の紹介

  • 室田真男教授によるラーニングマネージメントシステム活用の解説

    室田真男教授によるラーニングマネージメントシステム活用の解説

午後はまず、ILAを構成する科目(英語、第二外国語、文系教養、教職、ウェルネス、日本語・日本文化)の担当者が、それぞれの授業やカリキュラムの紹介を行いました。続く「授業クリップ」の時間では、参加者が6つの小グループに分かれ、各自が15分の持ち時間内で授業や研究内容をグループメンバーに紹介しました。

さらに、「この指とまれ分科会」と称されたプログラム最終セッションにおいては、たとえば「共同研究の促進」や「学生の社会貢献」など、参加者がテーマを出し合い、各自が興味のあるテーマのもとに参集。小グループによるディスカッションののち、最後は全員が円座して、議論の報告もなされました。

この指とまれ分科会での報告会
この指とまれ分科会での報告会

クロージングでは出席カードリーダーの紹介も行われ、2日にわたる盛り沢山なプログラムは終了。和やかな雰囲気のなか質問や意見も多数出され、全体を通じて活気あふれる研修となりました。新カリキュラム開始に向けての準備を整えるとともに、教員間の交流もおおいに促進され、実り多い2日間でした。

リベラルアーツ研究教育院

リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に新たに発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。

リベラルアーツ研究教育院(ILA)outer

学院・系及びリベラルアーツ研究教育院outer

東京工業大学附属科学技術高等学校 卒業式挙行

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3月10日、大岡山キャンパスにて東京工業大学附属科学技術高等学校(以下、附属高校)の卒業式が執り行われ、185名が晴れの卒業の日を迎えました。

東京工業大学附属科学技術高等学校 卒業式

附属高校の宮本文人校長は式辞で、「本学で学んだ卒業生の皆さんが、科学技術に関連して、問題を解決する能力や、コミュニケーションする能力を生かして、自分自身の未来を切り開くとともに、日本及び世界の発展に貢献することを期待します」と話しました。

附属高校の生徒達は、海外や国内において、部活動を含めて、いろいろな催しに積極的に参加しています。海外では、韓国科学技術院(KAIST)附属高等学校が主催した国際サイエンスフェアーで金賞を獲得し、タイのプリンセス・チュラブホーン科学高等学校主催のサイエンスフェアーでは、シリントーン王女殿下の前で唯一研究発表を行う生徒が附属高校から選ばれました。

附属高校では、在学中に東京工業大学の研究室を訪問し学ぶ機会も設けられるなど、東京工業大学と密に連携した教育を行なっています。

ご卒業本当におめでとうございます。

お問い合わせ先

東京工業大学 広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975


東工大と東急電鉄が協力し、健康啓発ポスターを作成

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東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 林直亨教授、同研究室 濱田有香日本学術振興会特別研究員が、東京急行電鉄株式会社(以下、東急電鉄)と協力して、健康啓発ポスターを作成しました。「ゆっくりよく噛んで健康に」をテーマとしています。

左:林直亨教授、右:濱田有香日本学術振興会特別研究員
左:林直亨教授、右:濱田有香日本学術振興会特別研究員

東急電鉄は、昨年3月に従業員の健康管理を行う優良企業として、東京証券取引所より「健康経営銘柄」に選定されたことに伴い、新たに「いい街いい電車プロジェクト」をスタートさせました。また、東急病院(東急電鉄の企業立病院)のある大岡山駅周辺を「健康ステーション大岡山」と称し、健康の発信拠点として、さまざまな取り組みを実施しています。

今回の健康啓発ポスターも、この取り組みの一環です。この他に、昨年の工大祭では、大岡山キャンパスの中でウォーキングイベントを開催しました。ウォーキングイベントでは、リベラルアーツ研究教育院の林直亨教授と谷岡健彦教授、博物館の遠藤康一特任講師、阿児雄之特任講師が協力し、参加者は東工大の歴史を学びながらウォーキングを楽しみました。また、俳人でもある谷岡教授が担当した回では、参加者が歩きながら俳句を作り、最後に講評会を行い大変盛り上がりました。

ポスターは、大岡山キャンパス守衛所横の掲示板、第1食堂、第2食堂、すずかけ台食堂などに掲出中です。

みなさん、ゆっくりよく噛んでごはんを食べましょう。

ゆっくりよく噛んで健康に ポスター

リベラルアーツ研究教育院

リベラルアーツ研究教育院 ―理工系の知識を社会へつなぐ―
2016年4月に新たに発足したリベラルアーツ研究教育院について紹介します。

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学院・系及びリベラルアーツ研究教育院outer

お問い合わせ先

広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975

鉄系超伝導体の臨界温度が4倍に上昇

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鉄系超伝導体の臨界温度が4倍に上昇
―絶縁性薄膜に電界印加で35ケルビンに―

概要

東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所の平松秀典准教授、元素戦略研究センターの細野秀雄教授と半沢幸太大学院生らは、鉄系超伝導体[用語1]の一つである鉄セレン化物「FeSe」のごく薄い膜を作製し、8ケルビン(K=絶対温度、0Kはマイナス273℃)で超伝導を示すバルク(塊)より4倍高い35Kで超伝導転移させることに成功した。FeSe薄膜が超伝導体ではなく、絶縁体[用語2]のような振る舞いを示すことに着目し、電気二重層トランジスタ[用語3] [用語4]構造を利用して電界を印加することにより実現した。

トランジスタ構造を利用したキャリア生成方法は、一般的な元素置換によるキャリア生成とは異なり、自由にかつ広範囲にキャリア濃度を制御できる特徴がある。このため、元素置換によるキャリア添加が不可能な物質でも適用が可能なことから、今後の鉄系層状物質でより高い超伝導臨界温度の実現を狙う有力な方法になると期待される。

成果は3月29日(米国時間28日)に「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)」のオンライン速報版に掲載された。

研究の背景

超伝導は、ある温度(臨界温度:Tc)以下で電気抵抗がゼロになる現象。2008年2月に細野教授らが発見した新超伝導体LaFeAsO(La:ランタン、Fe:鉄、As:ヒ素、O:酸素)とその類似構造を有する化合物は、鉄を主成分とすることから「鉄系超伝導体」と称されている。

超伝導発現には最悪と信じられてきた磁性元素である鉄を主成分として含むにもかかわらず、ヒ素と組み合わせ、かつ電子を添加することで、高Tcで超伝導を示すという意外性に注目が集まった。現在の最高Tcは55Kに達し、銅酸化物超伝導体[用語5]の130Kの次に高い温度となっているが、銅酸化物系のTcの方が2倍以上高い。

銅酸化物と鉄系超伝導体は、超伝導体のもととなる親物質(母相)が反強磁性体[用語6]であり、伝導を担うキャリア(電子もしくは正孔)を添加することで、その反強磁性の磁気的な秩序が消失し、超伝導が発現するという共通点をもつ。

一方、母相の性質として根本的に異なる点も知られており、銅酸化物の母相はエネルギーギャップを持つ「モット絶縁体」[用語7]であるのに対し、鉄系物質の母相はギャップを持たない「金属」[用語8]である。この違いが銅酸化物と鉄系超伝導体の最高Tcの違いに関係していると考えられる。すなわち、「絶縁体」母相のほうがより高Tcにつながる可能性があることになる。

鉄セレン化物FeSeは、バルクではTcが8Kの超伝導体であるが、試料の厚さをナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)オーダーまで極端に薄くすると超伝導体ではなく、絶縁体のような挙動を示す。

そこで、ナノメートルオーダーまで薄くしたFeSe薄膜は、銅酸化物超伝導体のような高Tcを示す物質の「絶縁体」母相となりうる可能性に着目し、外部から電界をかけて高濃度の電子を誘起することによって、絶縁体から金属のように電気がよく流れる状態、そしてさらには超伝導状態の実現に挑戦した。

研究成果

高品質FeSe薄膜は、分子線エピタキシー[用語9]により作製し、外部からの電界印加方法としては、電気二重層トランジスタ構造(図1)を用いた。6端子状に形成した厚さ約10ナノメートルのFeSe薄膜チャネル上に、ゲート絶縁体として働くイオン液体[用語10]を流し込み、コイル状の白金で作製したゲート電極から外部電界(ゲート電圧)を印加し、「ドレイン」-「ソース」間の電気抵抗の温度依存性を測定した。

本研究で作製した電気二重層トランジスタの概略図(左)と実際の写真(右)

図1. 本研究で作製した電気二重層トランジスタの概略図(左)と実際の写真(右)

電気二重層トランジスタ構造を使って、ゲート電圧を印加したときのFeSe極薄膜チャネルの電気抵抗の温度依存性。右図は左図の低温域の拡大図
図2.
電気二重層トランジスタ構造を使って、ゲート電圧を印加したときのFeSe極薄膜チャネルの電気抵抗の温度依存性。右図は左図の低温域の拡大図。

その結果、図2左に示すように、ゲート電圧を印加しない場合(0ボルト)は絶縁体に特徴的な、温度が下がると電気抵抗が上昇する様子が観察され、3.5ボルトまではその挙動に変化はほとんど観察されなかった。しかし、4ボルトのゲート電圧を印加すると、キャリア濃度の増加を示唆する(特により低温域での)電気抵抗の低下とともに、8.6Kで電気抵抗の落ち込みが観察され始めた(図2右)。

さらにゲート電圧を増加させることで、その抵抗の落ち込み開始温度が上昇し、5ボルト印加時にゼロ抵抗(超伝導)を観察した。最大の5.5ボルト印加時のTcは35Kに達した。このTcは、塊のバルク体FeSeのTc(8K)のおよそ4倍である。

FeSe極薄膜チャネルに誘起された最大のキャリア濃度(図3)は、ゲート電圧5.5ボルト印加時で、1平方センチメートルあたり1.4×1015個(チャネル全体で見積もると1立方センチメートルあたり1.7×1021個)と、電気二重層トランジスタ構造を利用することによってバルクFeSeのキャリア濃度より約1桁高い濃度までキャリア添加に成功したことが明らかとなった。このキャリア濃度の増大が今回の高Tc達成の要因と考えられる。

この結果は、絶縁性母相とみなせる鉄系物質で高濃度のキャリア添加をすることによって銅酸化物超伝導体並みの高いTcを狙うという、今回の研究成果の有用性を実証している。

超伝導臨界温度(Tc)と電子濃度・ゲート電圧の関係
図3.
超伝導臨界温度(Tc)と電子濃度・ゲート電圧の関係。Tconset:電気抵抗の落ち込みが観察された温度、Tczero:ゼロ抵抗が観察された温度。

今後の展望

今回の結果により、高Tc実現のための物質選択および実験手法の選択の両方の有用性を示すことができた。今後、より高いTcの超伝導体探索の新しいルートを提供するといえる。

この成果は、文部科学省 元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>により助成されたものである。

用語説明

[用語1] 鉄系超伝導体 : 鉄を主成分として含む化合物の中で超伝導転移を示す層状化合物の総称で、超伝導を担う構造としてFeAsまたはFeSe層をもつ。

[用語2] 絶縁体 : 金属(用語説明8参照)と異なりバンドギャップが開いた状態になっている物質の総称。

[用語3] トランジスタ : ゲート電極/ゲート絶縁体/半導体の3層構造に代表される電子デバイスで、ゲート電極に電圧を印加することによってゲート絶縁体の電気容量にほぼ比例した電気伝導を半導体中(「ドレイン」-「ソース」間)に誘起することができる。真空管では3極管に相当する。

[用語4] 電気二重層トランジスタ : 通常のトランジスタは、ゲート絶縁体としてアモルファス酸化物などの固体物質が利用されるのに対し、イオン性の電解液(イオン液体、用語説明10参照)を使うトランジスタ。厚さ1ナノメートル以下の非常に薄い絶縁層がゲート絶縁体として働くために、非常に大きな電気容量を得ることができる。具体的には、通常の固体をゲート絶縁体とした場合よりも約2桁高く、最大1平方センチメートルあたり1015個に及ぶ伝導キャリアを蓄積できる。

[用語5] 銅酸化物超伝導体 : 1986年に発見された銅(Cu)と酸素(O)を含む超伝導体の総称で、結晶構造の中にCuO2面を有するという特徴がある。

[用語6] 反強磁性体 : 隣接する磁気モーメント(スピン)が互いに反平行に整列している物質。

[用語7] モット絶縁体 : 電子同士の静電反発が強いことが要因となって、絶縁体(用語説明2参照)の状態(ギャップが開いた状態)になっている物質の総称。

[用語8] 金属 : ここでは、単体金属だけでなく、ギャップが開いていない(閉じている)状態を示す。

[用語9] 分子線エピタキシー : 真空中で加熱源を使って固体を蒸発させ、発生した分子の流れを対向する位置に設置した基板上にあてることで、薄膜試料を形成する実験手法。

[用語10] イオン液体 : 陽イオンと陰イオンが常温付近で液体として存在するイオン性物質。

論文情報

掲載誌 :
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America
(和訳:米国科学アカデミー紀要)
論文タイトル :
Electric field-induced superconducting transition of insulating FeSe thin film at 35 K
(和訳:絶縁性FeSe薄膜の35ケルビンにおける電界誘起超伝導転移)
著者 :
Kota Hanzawa, Hikaru Sato, Hidenori Hiramatsu, Toshio Kamiya, and Hideo Hosono
(半沢 幸太、佐藤 光、平松 秀典、神谷 利夫、細野 秀雄)
DOI :

問い合わせ先

科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所/
元素戦略研究センター
准教授 平松秀典

Email : h-hirama@lucid.msl.titech.ac.jp
Tel : 045-924-5855

科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所/
元素戦略研究センター
教授 細野秀雄

Email : hosono@msl.titech.ac.jp

取材申し込み先

東京工業大学 広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661

4月の学内イベント情報

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4月に本学が開催する、一般の方が参加可能な公開講座、シンポジウムなどをご案内いたします。

杉原由希子(日本フィル首席奏者)オーボエ・リサイタル 東工大コンサートシリーズ

杉原由希子(日本フィル首席奏者)オーボエ・リサイタル 東工大コンサートシリーズ

東工大コンサートシリーズ(Art Meets Engineering@Tokyo Tech)の2016年度第1回目は、木管楽器オーボエにスポットライトを当てます。

日時
4月18日(月) 17:30~開演(17:00開場、19:00終演予定)
会場
参加費
無料
対象
一般(先着順約300名、未就学児童の入場はお断りいたします)
申込
不要

「社会人アカデミー」 2016年度「理工系一般プログラム」

「社会人アカデミー」 2016年度「理工系一般プログラム」

東京工業大学社会人アカデミーでは、昨年度ご好評をいただいた理工系一般プログラムを本年度も開講予定です。

日時
4月23日(土)~6月18日(土)(環境科学) 14:00~18:15
4月22日(金)~6月17日(金)(環境工学1 リサイクルコース)18:30~20:30
6月24日(金)~8月19日(金)(環境工学2 エネルギーコース)18:30~20:30
4月19日(火)~8月2日(火)(食の安全と安心) 18:30~20:30
会場
参加費
有料
対象
一般
申込
必要
内容
「環境科学」、「環境工学リサイクルコース」、「環境工学エネルギーコース」、「食の安全と安心」

東工大留学フェア2016

東工大留学フェア2016

海外留学を考えているみなさんのための「東工大留学フェア2016」を開催いたします。

日時
4月20日(水) 13:30~17:00
会場
参加費
無料
対象
学生
申込
不要
内容
全体説明、個別相談

2016年 日本国際賞(Japan Prize)受賞記念講演会

2016年 日本国際賞(Japan Prize)受賞記念講演会

2016年(第32回)日本国際賞(Japan Prize)受賞者の本学細野秀雄応用セラミックス研究所教授(元素戦略研究センター長)と、スティーブン・タンクスリー コーネル大学名誉教授の記念講演会を開催いたします。

日時
4月21日(木) 18:30~20:30(18:00開場)
会場
参加費
無料
対象
一般(先着300名)
申込
必要

TdX講演会#01「チームと開発者Kaigiづくり」

TdX講演会#01「チームと開発者Kaigiづくり」

東京工業大学CBECプログラムでは、日本を代表する「DroidKaigi」と「RubyKaigi」のの主催者をお迎えして「チームづくりと開発者Kaigiづくり」についてお話いただきます。

日時
4月22日(金) 18:30~20:00
会場
参加費
無料
対象
学生・一般(定員60名)
申込
必要

一部締め切りを過ぎていますが、取材をご希望の場合はご連絡ください。

問い合わせ先

東京工業大学 広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661

東工大生が執筆!「東工大サイエンステクノの理系脳を育てる工作教室」が出版

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東工大公認サークルの東工大ScienceTechno(以下サイテク)の学生が、児童向けの科学工作本を出版しました。

本の表紙

本の表紙

  • 書名
    東工大サイエンステクノの理系脳を育てる工作教室

  • 著者
    東工大ScienceTechno

  • 監修
    大竹尚登(東京工業大学教授・サイエンステクノ顧問)

  • 出版社
    主婦の友社

サイテクは科学の楽しさを多くの人と分かち合うことを目的に、学生が主体となって子供向け科学工作教室を企画運営しています。子供が科学の不思議に触れる機会を設けることで、科学を好きになってくれるきっかけとなることを目指しています。現在では年間100件近くの出張工作教室を行い、工大祭では3年連続最優秀企画賞、日本最大級の科学のフォーラム「サイエンスアゴラ2015」では「フジテレビ賞」を受賞するなど学内外で評価されているサークルの一つです。

この本は東工大理学部情報科学科4年の岩崎謙汰さん(執筆当時)を中心にサイテク部員11人が執筆し、サイテクが普段の工作教室に使用している科学工作の中で特に子供たちの人気が高い工作を17種紹介しています。どの工作も身近な材料で作ることができ、小学生でも理解できるように手順が丁寧に書かれています。また工作が終わった後、科学への興味が深まるように全ての工作にコラムが書かれています。

小学生向け工作教室の風景
小学生向け工作教室の風景

目次は次のようになっています。

第1章 きれい!見る工作

  • No.1
    虹が作れる! 分光器
  • No.2
    黒い壁をすり抜ける!? ブラックウォールボックス
  • No.3
    鏡の迷宮へようこそ! 3D万華鏡ラビリンス
  • No.4
    世界がさかさに見える! カメラ・オブスキュラ
  • No.5
    ビースもビー玉もいらない! 偏光板万華鏡

第2章 おもしろい!使う工作

  • No.6
    作って歌おう! エコーマイク
  • No.7
    紙コップでかんたん! コップホン
  • No.8
    おうちで作れる! 入浴剤

第3章 楽しい!動かす工作

  • No.9
    表面張力で動く! エタノールボート
  • No.10
    斜めになってもきれいに回る! マクスウェルのコマ
  • No.11
    床をすべるUFO!? ホバークラフト
  • No.12
    一気に走りだす! ホバーバイク
  • No.13
    風に向かって進む! ウィンドカー

第4章 スゴイ!飛ばす工作

  • No.14
    磁石の力で飛び出す! ガウスロケット
  • No.15
    驚くほどよく飛ぶ! サイテク式紙飛行機
  • No.16
    飛ばして遊ぼう! プラコプター
  • No.17
    すべるように飛ぶ! 空力翼艇

この本は1月22日に出版され、全国の書店やamazonなどで購入することが可能です。

サイテク部員の集合写真
サイテク部員の集合写真

お問い合わせ先

東工大ScienceTechno

Email : rhino@t-scitech.net

「生物を規範としたロボット技術に関する国際シンポジウム」開催報告

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3月8日、「生物を規範としたロボット技術に関する国際シンポジウム~2016 Tokyo Tech International Symposium on Biomimetic Robotics~」が大岡山キャンパス石川台地区で開催され、学内外から20名の参加がありました。

会場の様子
会場の様子

本シンポジウムでは、生物の特徴である柔軟性、伸縮性、形態の多機能性、自己組織化的構造、流動性などを取り入れた新しい生物規範的構造や機構について各講演者から発表され、活発な議論が行われました。

海外からはジェイミー・パイク助教(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)とロバート・シダール氏(インペリアル・カレッジ・ロンドン)が招待講演者として招かれました。また本学からは塚越秀行准教授(大学院理工学研究科機械制御システム専攻)、坂本啓准教授(同 機械宇宙システム専攻)、土方亘准教授(同 機械物理工学専攻)、田中博人准教授(同 機械制御システム専攻)が講演を行い、最後に山浦弘教授(機械科学科長)の挨拶で閉会しました。

ジェイミー・パイク助教(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)
ジェイミー・パイク助教(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)

ロバート・シダール氏(インペリアル・カレッジ・ロンドン)
ロバート・シダール氏(インペリアル・カレッジ・ロンドン)

塚越秀行准教授(機械制御システム専攻)
塚越秀行准教授(機械制御システム専攻)

坂本啓准教授(機械宇宙システム専攻)
坂本啓准教授(機械宇宙システム専攻)

土方亘准教授(機械物理工学専攻)
土方亘准教授(機械物理工学専攻)

田中博人准教授(機械制御システム専攻)
田中博人准教授(機械制御システム専攻)

講演者および学内外からの参加教員で集合写真
講演者および学内外からの参加教員で集合写真

お問い合わせ先

田中博人准教授

Email : tanakah@mech.titech.ac.jp

原始紅藻シゾンでアブシシン酸が機能―植物ホルモン獲得のルーツを解明―

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要点

  • 植物ホルモン・アブシシン酸が原始紅藻シゾンで機能していることを発見
  • シゾンは塩ストレスに応答してアブシシン酸を合成、ストレス耐性を獲得
  • 植物ホルモン(アブシシン酸)の起源と進化に重要な知見

概要

東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の小林勇気助教と田中寛教授らは、最も原始的な植物である単細胞性の原始紅藻「シゾン」[用語1]が、塩ストレスに応答して植物ホルモンのアブシシン酸[用語2]を合成することを発見した。さらに合成されたアブシシン酸が細胞周期の進行を阻害、その阻害機構に細胞内のヘム代謝[用語3]が関わることを明らかにした。

アブシシン酸はストレス応答や気孔の開閉を司(つかさど)る植物ホルモンで、原始的な植物からの検出例も報告されていることから、様々な植物ホルモンの中でも最古の起源をもつと考えられてきた。しかし、植物が進化のどの段階で、アブシシン酸を植物ホルモンとして獲得したかは謎だった。

被子植物におけるアブシシン酸シグナル伝達機構は非常に複雑で、その全体像の解明には困難が伴っている。原始藻類シゾンにおける詳細を明らかにすることにより、アブシシン酸シグナル伝達機構の起源と進化の解明が期待される。

成果は4月4日、日本の英文学術誌「プラント・アンド・セル・フィジオロジー(Plant & Cell Physiology)」オンライン版に掲載された。

研究の背景

植物ホルモンは低濃度で組織に作用し、シグナル伝達や生理作用を制御する。私たちが普通に目にする被子植物では植物ホルモンが分化や生長、環境応答など様々な生理現象に重要な働きをしている。中でもアブシシン酸は塩・乾燥・寒冷に対するストレス応答や気孔の開閉などの生理作用が明らかになっており、植物の環境への適応において極めて重要な役割を果たしている。

アブシシン酸は光合成を行うシアノバクテリアや単細胞藻類からも検出されており、種々の植物ホルモンの中でも、最も原始的な進化段階の植物で獲得されたと考えられている。しかし、シアノバクテリアや単細胞藻類での機能は不明な点が多く、どの段階で現在の植物のようなホルモンとしてのアブシシン酸の機能を植物が獲得したか不明だった。

研究の経緯と成果

小林助教らはシゾンのゲノム中にも、アブシシン酸の合成やシグナル伝達に関わる遺伝子が見つかることに着目した。シゾンにおけるアブシシン酸の働きを解明することで、植物におけるアブシシン酸シグナル伝達の起源を明らかにすることができると考えた。

まずシゾン細胞からアブシシン酸が検出されるかどうかを検証した。その結果、塩ストレスに曝されたシゾン細胞からアブシシン酸が検出された。さらに培養液へのアブシシン酸の添加によりシゾン細胞の増殖が停止することを明らかにした。細胞周期を開始するシグナルとして必要な代謝産物「ヘム」によるシグナル伝達を阻害することで、細胞増殖を阻害しているというメカニズムも解明できた。

また、アブシシン酸合成ができない突然変異株が、野生型のシゾンよりも低濃度の塩ストレスにより死滅することを見いだした。細胞は増殖時にストレスに曝されると傷害を受けやすい。そのため、ストレスに応じて合成されたアブシシン酸が細胞周期の開始を抑制することで、塩ストレスから細胞を守っていると考えることができる。

これらの発見は、最も原始的な植物であるシゾンがアブシシン酸を合成し、シグナル伝達因子として用いていることを示している。つまり、アブシシン酸応答システムは、植物細胞が多細胞化していく過程で獲得されたのではなく、原始的な単細胞藻類の段階で既に獲得されていたといえる(図1)。

植物ホルモン:アブシシン酸の起源と進化

図1. 植物ホルモン:アブシシン酸の起源と進化

今後の展開

高等植物では、アブシシン酸が受容体により感知され、そのシグナルが遺伝子発現へ繋げるシグナル伝達機構が明らかにされている。同様のシグナル伝達系が単細胞藻類でも機能しているかは今後の課題であり、解き明かすことでアブシシン酸機能の進化が明らかになるとみられる。

用語説明

[用語1] シゾン : 学名はCyanidioschyzon merolae(通称シゾン)。イタリアの温泉で採取された単細胞の原始紅藻(スサビノリ等の仲間)。真核生物として初めて100%の核ゲノムが決定された。モデル植物、モデル光合成真核生物として、近年研究が進んでいる。

[用語2] アブシシン酸 : 植物ホルモンの一種。休眠や生長抑制、気孔の閉鎖などを誘導する。さらに塩・乾燥・寒冷などのストレスに対応して合成され、ストレス応答遺伝子の発現を制御してストレス耐性を向上する作用がある。

[用語3] ヘム代謝 : ヘムは呼吸や生体内の代謝反応に必要な物質である。植物細胞内では、葉緑体とミトコンドリアで多くの代謝中間体を経て合成される。シゾンでは細胞周期を開始させるシグナルとしても働いている。

共同研究グループ

今回「Plant & Cell Physiology」誌に掲載された内容は、千葉大学大学院園芸学研究科華岡光正准教授らのグループとの共同研究の成果である。

研究サポート

この研究は、JST・CREST「藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出outer」と科学研究費補助金の支援を受けて実施した。

論文情報

掲載誌 :
Plant & Cell Physiology
論文タイトル :
Abscisic acid participates in the control of cell-cycle initiation through heme homeostasis in the unicellular red alga Cyanidioschyzon merolae
著者 :
Yuki Kobayashi, Hiroyuki Ando, Mitsumasa Hanaoka and Kan Tanaka
DOI :

問い合わせ先

科学技術創成研究院 化学生命科学研究所
教授 田中寛

Email : kntanaka@res.titech.ac.jp
Tel / Fax : 045-924-5274

取材申し込み先

東京工業大学 広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975 / Fax : 03-5734-3661

工大祭が「学園祭グランプリ2015」のMVPを受賞

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工大祭2015がレッツエンジョイ東京主催の「学園祭グランプリ2015」において、MVP賞のほか地域活性化賞、SNS実行賞の3つの企画賞を受賞しました。

学園祭グランプリは、株式会社ぐるなびと東京地下鉄株式会社が共同運営する「レッツエンジョイ東京」の主催する首都圏の大学学園祭のナンバーワンを決めるコンテストです。今年度は100校以上のエントリーがありました。

正門横に設置された工大祭2015の看板
正門横に設置された工大祭2015の看板

この他、学園祭当日の装飾を評価されるデザイン賞で2位を受賞。また、アルコールの一気飲みを禁止するポスターについて評価される協賛賞「NO IKKI!賞2015」、ポスター標語デザインコンテストでも入賞しました。工大祭ならではの多様性に富んだ学生企画の数々や、研究室公開企画についても高い評価をいただくことができました。

MVP賞はこれらのことを総合して、多くの面で高いクオリティであったことが評価されての受賞となりました。

受賞した各賞についてのコメント

地域活性化賞

この賞は、学園祭において地域と連携している優れた取り組みに送られる賞です。工大祭2015では大岡山北商店街と共同で行ったスタンプラリーや、本館前ウッドデッキを使った地域の方によるフリーマーケットを開催しました。

特に、スタンプラリーについてはより一層力を入れた分だけ、商店街との情報共有などについて難しさがありました。当日は参加賞のテックちゃんグッズが子供たちに好評だったこともあり、昨年度より多くの方に参加していただくことができました。

SNS実行賞

この賞は学園祭を紹介する動画を作成し、SNSでの反応数(TwitterでのリツイートやFacebookのいいね等)を競う賞です。

委員会外の東工大の学生から大きなサポートがあり、2位以下に大きな差をつけての受賞となりました。このことは、工大祭が東工大に関わるたくさんの方々のご協力のもと開催できていること、そして多くの方に応援していただけていることを改めて実感させてくれました。

また、当委員会で作成した動画は大変好評をいただき、動画自体の質を競うPR動画賞でも2位に入賞することができました。

MVP賞

学園祭グランプリMVPを受賞し、1年間頑張ってくれた委員の皆とこれまで工大祭の成功に向けてご協力してくださった多くの方の努力が報われたようで大変うれしく思います。

工大祭はまた今年も行われます。これを機に工大祭により多くの方が参加し、足を運んでいただければこれほど喜ばしいことはございません。

最後に、工大祭の開催に際し、多くのご助力を頂いた東工大の職員の皆様、お忙しい中工大祭に参加くださり大いに盛り上げていただいた研究室の皆様、参加団体の皆様、地域の皆様、ご協賛くださりました企業の皆様、そして工大祭に足を運んでくださいました来場者の皆様に工大祭実行委員会を代表して心より御礼申し上げます。

工大祭2015実行委員会 委員長 伊藤大造

工大祭当日の様子
工大祭当日の様子

お問い合わせ先

工大祭実行委員会

Email : info@jizi.jp


博士課程教育リーディングプログラム「第1回ビジネス構想コンペティション」開催報告

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3月5日、TKP東京駅日本橋カンファレンスセンターにおいて、博士課程教育リーディングプログラム「第1回ビジネス構想コンペティション~学生と企業人との協創~」を開催しました。文部科学省大学振興課と本学の4つの博士課程教育リーディングプログラム「環境エネルギー協創教育院(ACEEES)」、「情報生命博士教育院(ACLS)」、「グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント養成(U-ATOM)」、「グローバルリーダー教育院(AGL)」が、全国31大学62のリーディングプログラムに呼び掛けて開催したもので、産業界も高い関心を示し一般社団法人日本経済団体連合会に後援いただきました。リーディングプログラムに所属する学生自身が、自分の取り組んできた研究やプログラムで身につけた能力を社会でどのように活用できるのか知ること、産業界がリーディング学生と接することで、新しい大学院プログラムで育成された人材を知ることを主たる目的と位置づけました。

昨年の12月下旬よりおよそ1ヶ月間、全国のリーディングプログラムに所属する大学院生より、ビジネス構想の提案を募集し、書面審査を経てファイナリスト10チーム、ポスター発表9チームを選考しました。全国9大学14プログラムの計37名の学生が3月5日に提案・プレゼンテーションを競うこととなりました。

3月5日の「第1回ビジネス構想コンペティション」には、学生42名、産業界から43名、文部科学省・日本学術振興会からの参加者とプログラムオフィサーを合わせて9名、大学教職員36名、計130名が参加しました。三島良直学長の開会の辞に始まり、文部科学省の義本博司大臣官房審議官(高等教育局担当)よりご挨拶を頂戴しました。審議官は、「これからの大学院教育では、専門知識に基づきながら、文理を超えた幅の広い視野をもって、知のフロンティアや新しい価値を創造・開拓し、社会を牽引する人材を育成するものへと変化する必要がある」と述べられました。続いて、丸山俊夫理事・副学長(教育・国際担当)が、開催趣意説明の中で、審査委員や学生提案のブラッシュアップのためメンターとして参加くださった多くの企業メンバーに対して、「学生との質疑や協働作業を行う中で、リーディングプログラムを通じて成長した学生の能力や情熱をご理解いただくとともに、さらには本人も気付いていないような能力を引き出していただきたい」と語りました。

三島学長による開会の辞
三島学長による開会の辞

文部科学省義本大臣官房審議官のご挨拶
文部科学省義本大臣官房審議官のご挨拶

引き続き、ファイナリストの10チーム(うち3件は留学生チーム、1件は日本人学生と留学生の混成チーム)が、4分間ずつの口頭発表により、提案の概要を紹介しました。地球環境、高齢化、少子化・保育、雇用、エネルギー、医療、IT活用、東京オリンピック・パラリンピックを利用した産業振興といった、今私たちが直面する大きな社会課題に対する斬新な提案が続きました。

その後、2会場に分かれ、ファイナリストの各チームには企業メンターが2名ずつ加わり、約3時間半をかけて提案のブラッシュアップを進めました。一方、ポスター発表の9チーム(うち2件は留学生チーム、2件は日本人学生と留学生の混成チーム)は、チームごとに審査委員2名1組×3巡の発表・質疑応答を行いました。2名1組の審査委員に対する質疑応答時間を20分間確保したことから、各審査委員の提案に対する理解は、口頭発表以上に深まりました。

ポスター発表者と審査委員のディスカッション
ポスター発表者と審査委員のディスカッション

各ファイナリストチームに企業メンター2名を加え提案をブラッシュアップ
各ファイナリストチームに
企業メンター2名を加え提案をブラッシュアップ

ファイナリストと企業メンターによる提案ブラッシュアップ、ならびにポスター発表が終了した後、参加者全員がファイナリストによる最終プレゼンテーションと審査委員との質疑応答を傍聴しました。その前段で、本学イノベーションマネジメント研究科の西條美紀教授が、東工大とリバネスの協働で開発した提案ブラッシュアップの方法について説明し「学生のオリジナル提案に対して企業メンターが加わりチームとして提案書の「破壊と再構築」を大胆に進めました。スタートアップに必要な価値の創出とマイルストーンを明確にするために開発したワークシートやホワイトボードなどの小道具をもっとうまく活用して欲しい。」と話しました。ファイナリスト10チームの5分間の最終プレゼンテーションは全てが、午前中の論理的・優等生的なプレゼンテーションから、提案の独創性、事業化への具体的道筋、社会へのインパクト等を解り易く説明した印象深い事業提案に変身を遂げており、いくつかは提案内容そのものが大きく方向転換していました。

今回、書面審査、ポスター発表審査、ファイナリスト最終プレゼンテーション審査には、大学関係者(本学・東京大学・慶應義塾大学のリーディングプログラムのコーディネーター等、本学・早稲田大学のEDGEプログラムの総括責任者等)5名に、大手企業・ベンチャーキャピタル協会・原子力安全協会等の事業企画・研究開発・人材育成部門の管理職や、起業経験のある経営者等、産業界から審査委員14名が加わっていただきました。多彩な審査委員から繰り出される市場志向型の視点での質問は、発表者本人だけではなく、会場で傍聴する学生・教員の多くにも大きな刺激を与えました。

ファイナリストによる最終プレゼンテーション
ファイナリストによる最終プレゼンテーション

今回の挑戦的な試みとして、協賛企業が主催する「企業人との交流会」をイベントの間に挟みました。この交流会には、本コンペティションの企画・運営を行った株式会社リバネス、ならびに本コンペティションに大きな期待を寄せていたエディットフォース株式会社が協賛くださいました。ポスター発表会場やこの交流会場では、発表者の学生は、提供した自己紹介用の名刺を活かし、企業人に対して積極的に提案や自身のPRを行い、また、多くの企業人が学生に提案内容の詳しい説明を求めておりました。

ファイナリストに対して最優秀賞、優秀賞2件、特別賞、ポスター発表者にポスター賞3件の発表と表彰が行われました。審査委員長の経営工学専攻飯島淳一教授が、(1)課題の社会的・経済的重要性、(2)課題への取り組みの具体性・独創性、(3)提案の社会的効果・インパクト、(4)プレゼンテーションの完成度、(5)事業化の可能性、という5項目に対して5段階評価を行い、合計点の高い提案を上位表彰者とした経緯が報告されました。また、ファイナリスト特別賞は、審査委員19名が提案ブラッシュアップにより最も進化を遂げたと評価したチームに投票し、その投票数の最も多いチームに与えると加えられました。

ファイナリスト発表部門

以下の受賞者には、実行委員長である、本学大学院理工学研究科の岸本喜久雄工学系長より表彰状とトロフィーが授与されました。実行委員長は閉会の辞の中で、10時間にもわたるイベントへのご尽力に対する御礼を述べるとともに、「今後も多くの大学やプログラム、そして産業界の強い連携により、本コンペティションを育てていって欲しい」と語りました。

最優秀賞

岸本実行委員長、飯島審査委員長と受賞者
岸本実行委員長、最優秀賞受賞者、飯島審査委員長

「Blast from the Past」チーム

所属大学・プログラム
東京工業大学 環境エネルギー協創教育院
氏名(所属)
リ・チャンウェイ(大学院総合理工研究科 人間環境システム専攻 博士課程3年)
タイトル
Blast from the Past: A Water-Powered Acetylene Engine

優秀賞

優秀賞の2チームと岸本実行委員長、飯島審査委員長
優秀賞の2チームと岸本実行委員長、飯島審査委員長

「iFACTory」チーム

所属大学・プログラム
大阪府立大学 システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム
氏名(所属)
長野将吾(工学研究科・機械工学分野 修士課程1年)、大安晃(工学研究科・化学工学科 修士課程1年)
タイトル
【排ガス処理】×【植物工場】 ~排ガス処理技術と植物工場を融合させた次世代型農業の提案~

「CarryOtto」チーム

所属大学・プログラム
筑波大学 エンパワーメント情報学プログラム
氏名(所属)
佐藤綱祐(グローバル教育院 2年)
タイトル
小型インホイールモータを用いた新スポーツの開発と一般社会への普及 ~超人スポーツCarryOtto~

特別賞

特別賞受賞チームと岸本実行委員長、飯島審査委員長
特別賞受賞チームと岸本実行委員長、飯島審査委員長

「Kakons」チーム

所属大学・プログラム
長崎大学 熱帯病・新興感染症制御グローバルリーダー育成プログラム
氏名(所属)
医歯薬学総合研究科 新興感染症病態制御学系専攻
嶋田聡(熱帯ウイルス病学分野 博士課程3年)、シャミーナ・デローア(熱帯寄生虫学分野 博士課程3年)、森保妙子(熱帯寄生虫学分野 博士課程3年)
タイトル
新しい保育園 ~待機児童解消のために、はたらく保育士を増やす~

ポスター発表部門

岸本実行委員長、飯島審査委員長とポスター賞の3チーム
岸本実行委員長、飯島審査委員長とポスター賞の3チーム

「bananapancake」チーム

所属大学・プログラム
東京大学 統合物質科学リーダー養成プログラム
氏名(所属)
柳沢佑(工学系研究科 化学生命工学専攻 博士課程3年)
タイトル
環境負荷ゼロを実現する次世代低ファウリング材料の開発

「HBP ASK Learning Institute」チーム

所属大学・プログラム
筑波大学 ヒューマンバイオロジー学位プログラム
氏名(所属)
ステーシー・ジャキョン・キム(グローバル教育院 4年)、杉山夏緒里(グローバル教育院 1年)、モンホワ・ジャン(グローバル教育院 1年)
タイトル
A.S.K. Learning Institute Promoting Lifelong Learning and Continuing Education

「alertCorp」チーム

所属大学・プログラム
東京工業大学 環境エネルギー協創教育院
氏名(所属)
リーラワット・ナット(大学院社会理工学研究科 経営工学専攻 博士課程3年)、ウアー・アムノエイチャイ・ワリット(大学院理工学研究科 化学工学専攻 博士課程2年)、ウォンサオスップ・ナパトソーン(大学院理工学研究科 機械制御システム専攻 博士課程2年)
タイトル
alertDelivery -A sustainable information solution for disaster risk reduction-

受賞者全員と審査委員
受賞者全員と審査委員

参加者の学年・所属等についてはイベント開催当時の情報です

お問い合わせ先

リーディング大学院支援室

Email : lead.sui@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3117

平成27年度 東京工業大学 学位記授与式挙行

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3月28日、大岡山キャンパスの体育館にて、学位記授与式を執り行いました。

平成27年度 東京工業大学 学位記授与式

学長と来賓の方々、本学役員、研究科長等列席のもと、卒業生・修了生、教授陣、そして卒業生・修了生のご家族も多数出席し、午前より学部、午後より大学院の学位記授与式が開始されました。

学長式辞で三島良直学長は、卒業生・修了生・ご家族へのお祝いの言葉に続き、 学部の卒業生に向けては「今日東京工業大学から羽ばたく皆さんは社会からの期待に応え、信頼される人間となるために、自信を持って何事にも積極的に挑戦してください。教養を含めた幅広い知識と柔軟な考え方、グループで作業が出来る協調性等々、幅広い能力を付けるための努力を惜しまず、東工大の卒業生がグローバル社会において世界のトップレベルの若者たちと力を併せて持続可能な社会を作り、守り、そして人々が平和で幸福に暮らせる環境を作り出すことに貢献してくれることを信じています。」と語りました。

大学院の修了生に向けては「皆さんは日本一の理工系総合大学である東京工業大学の大学院修了生です。そのことを胸に、社会に出る人、博士後期課程に進学する人、それぞれに自覚と熱意をもって、世界を見ながら誇り高く、自分自身の新しい価値を育むための挑戦に取り組んでください。舞台は世界です。私は、そして東工大はいつも皆さんを応援しています。」と述べ、卒業生・修了生を激励しました。

学長式辞(三島良直学長)
学長式辞(三島良直学長)

来賓祝辞(石田義雄氏)
来賓祝辞(石田義雄氏)

また、多くの来賓の方々を代表し、本学同窓会「一般社団法人蔵前工業会」理事長で東日本旅客鉄道株式会社監査役の石田義雄氏(昭42年理工学部機械工学科卒)より祝辞をいただきました。

続いて、学部学位記授与式では各学科の代表者に学位記が授与され、大学院学位記授与式では修士課程・専門職学位課程については専攻代表者、博士課程は修了者全員に、学位記が授与されました。今年は、学部生、1060名が卒業、大学院では、修士課程1505名、専門職学位課程29名、博士課程214名が修了いたしました。

卒業生総代謝辞(学部)
卒業生総代謝辞(学部)

修了生総代謝辞(大学院)
修了生総代謝辞(大学院)

式後は、家族、友人たちと本館を背景に記念写真を撮り、穏やかな春の日の旅立ちを祝いました。

卒業生、修了生のみなさんのご健康と益々のご活躍を心よりお祈りいたします。

お問い合わせ先

東京工業大学 広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975

平成28年度 東京工業大学入学式 挙行

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4月4日、大岡山キャンパスにて平成28年度入学式が執り行われました。今年度の入学者数は、学士課程1,135名、大学院課程1,799名(修士課程1,545名(専門職学位課程を含む)博士課程254名)の計2,934名です。

平成28年度 東京工業大学入学式

午前の学士課程入学式、午後の大学院入学式の双方とも、アカデミックガウンを身にまとった学長、来賓の方々、本学理事・役員、各学院長、リベラルアーツ研究教育院長、科学技術創成研究院長の教授陣の入場で始まりました。末永隆一氏の指揮のもと本学管弦楽団が行進曲を演奏する中、厳かな入場となりました。開式のアナウンス後、本学混声合唱団コールクライネスとともに列席者一同で大学歌を斉唱しました。

学長式辞(三島良直学長)
学長式辞(三島良直学長)

東工大は、世界で活躍できる人材育成と世界をリードする研究を推進するために、今年度から様々な改革を進めています。今後の教育、研究のグローバル化を見据え、学長の式辞は、英語で行われました。

三島学長は学士課程新入生に向けて、「将来、科学・技術の力で世界に貢献するため、自ら進んで学び、鍛練する"志"を育てる教育を行うため教育改革を行いました。皆さんには、将来の自分の姿を描き、その目標のために自分の力をどこまで伸ばすことができるか、限界を作らず、挑戦する志を持ってほしい」と話しました。

大学院課程新入生へは、「自分の将来を見据え、積極的に様々な能力を身につけるという熱意を持ち、より高い目標へ挑戦し続けてほしい。国際感覚を身につけることを常に意識し、社会人になる暁には世界を舞台に活躍することを期待しています」と語りました。

その後来賓の方々を代表して、本学同窓会「一般社団法人蔵前工業会」理事長・東日本旅客鉄道株式会社監査役の石田義雄氏、マツダ株式会社 代表取締役会長の金井誠太氏より祝辞をいただきました。続いて来賓紹介、本学役員・部局長紹介が行われ、その後、新入生総代よりこれから始まる東工大生活での抱負が力強く宣誓されました。

新入生総代答辞(学士課程)

新入生総代答辞(学士課程)

新入生総代答辞(大学院)

新入生総代答辞(大学院)

学士課程入学式に続いて、同会場で入学記念コンサートが開催されました。これは毎年、新入生の門出を祝う意味をこめて、プロのピアニストにお願いして演奏していただく催しです。今年のピアニストは田中翔平さんです。田中さんは、東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、同大学院修士課程を修了し、修了時に大学院アカンサス音楽賞及び藝大クラヴィーア賞を受賞されています。

入学記念コンサート
入学記念コンサート

大岡山キャンパスは、満開の桜とともに新入生やそのご家族の晴れやかな笑顔であふれました。

新入生のみなさま、入学おめでとうございます。

お問い合わせ先

東京工業大学 広報センター

Email : media@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2975

東工大―目黒区連携講座「色の世界を体験しよう 視覚と色のサイエンスを学ぶ」報告

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2月20日、東京工業大学大岡山キャンパスの百年記念館フェライト記念会議室にて、視覚情報処理・視覚認識・色彩工学を専門とする内川惠二大学院総合理工学研究科教授(2016年3月退職)による「色の世界を体験しよう 視覚と色のサイエンスを学ぶ」が開催されました。東京工業大学博物館と目黒区教育委員会との連携講座も、2010年から始まり今年で6回目となります。今回は中高生を対象に色彩科学を理解することを目的とした講座です。

内川教授による講義
内川教授による講義

内川教授の講義に続き、本学の学生9名が、7班に分かれた参加者を指導し、10通り以上の視覚実験を通して色の現象を体験しました。

内川教授の講義では、人間の視覚系の構造からその仕組みまで丁寧に説明が行われ、視覚実験では、普段何気なく見ている物がありのままの姿ではなく、実は光の情報が視覚系を通り脳で解釈された「視覚世界」であることを体験から学びました。

学生による実験指導
学生による実験指導

色コマ実験
色コマ実験

講座後のアンケートでは、「様々な実験の中で新たな見え方が生まれたりした」、「新しい色の見方を学べた」、実験アシスタントへの学生の評価も高く「親切で、丁寧に教えてくれました」「説明も簡潔で理解出来た」「お兄さんがおもしろかったです。とても積極的でした」など、率直な意見を多くいただきました。また、次回の連携講座に参加したい人の割合も5割近くで、リピーターの多さをうかがい知る結果でした。

参加者は「色は感覚」であることを今回実感し、数々の感動と「視覚世界」への第一歩をかみしめることが出来たようです。

お問い合わせ先

東京工業大学博物館

Email : centjim@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-3340

フィリピン拠点主催 超短期派遣プログラムを実施

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3月1日から3月10日にかけて、グローバル理工人育成コースにおける留学プログラムの一つとして、フィリピンへの超短期派遣プログラムを行い、学部1年生から4年生までの学生計6名が参加しました。

デラサール大学マニラ校やフィリピン大学ディリマン校では、現地の学生に交ざって授業を聴講し、英語のリスニング能力の向上を図りながら、積極的に発言する現地学生に刺激を受けました。また、同じ理工系に所属する学生が学生視点でキャンパスを案内してくれました。学生交流では、工学部や日本研究会の学生に対して、日本や東工大についての紹介のプレゼンテーションを英語で行うとともに、学生と意見交換をしたことでスピーキング能力が向上しました。本プログラムを通じて、文化の違いを学ぶことができ、今後、長期留学した場合の具体的なイメージを掴む貴重な機会となりました。

デラサール大学マニラ校の学生と
デラサール大学マニラ校の学生と

フィリピン大学ディリマン校での学生交流の様子
フィリピン大学ディリマン校での学生交流の様子

スケジュール

日付
プログラム内容
3月1日(火)
東京国際空港(羽田)発―ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)着
3月2日(水)
デラサール大学マニラ校訪問・見学・講義参加
3月3日(木)
デラサール大学マニラ校訪問・見学・講義参加
3月4日(金)
デラサール大学マニラ校訪問・講義参加・在学生との交流会(発表)
3月5日(土)
アヤラ博物館、グリーンベルト、ユニカセ(社会的企業)訪問
3月6日(日)
イントラムロス、マニラオーシャンパーク訪問
3月7日(月)
デラサール大学カンルーバン校(Science and Technology Complex)訪問・見学、Asurion(Techlog Center Philippines)訪問・工場見学
3月8日(火)
JICAフィリピン事務所訪問、フィリピン大学ディリマン校訪問・見学・講義参加、在学生との交流会(発表)
3月9日(水)
フィリピン大学ディリマン校訪問・見学・講義参加、在学生との交流会(発表)
3月10日(木)
ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)発―東京国際空港(羽田)着

お問い合わせ先

東京工業大学 国際部 国際事業課 国際事業グループ

E-mail : kokuji.jig@jim.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-7607

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