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シンポジウム「いまこそ、リベラルアーツ!」開催報告

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1月9日、東工大リベラルアーツセンター主催のシンポジウム「いまこそ、リベラルアーツ!」が、大岡山キャンパスで開催されました。

遠山敦子元文部科学大臣・公益財団法人トヨタ財団理事長をゲストに迎え、三島良直学長、丸山俊夫理事・副学長をはじめ本学の教職員、学生が参加しました。また、リベラルアーツ教育に関心をもつ京都府立大学、秋田国際教養大学などからも参加を得ました。

遠山敦子元文部科学大臣
遠山敦子元文部科学大臣

三島学長は、開会の挨拶で、進行中の東工大教育改革の取り組みについて説明し、文系教育の重要性について話しました。

シンポジウムでは、リベラルアーツセンター・池上彰教授が進行役を務め、遠山氏、桑子敏雄同センター長、上田紀行教授、伊藤亜沙准教授が登壇し、「リベラルアーツの現在とこれから」について、白熱したディスカッションが繰り広げられました。

まず、伊藤准教授がセンターの教育体制と教育内容、海外のリベラルアーツ教育の視察や研究の実施報告、学生プロジェクトの活動状況などを紹介しました。それを受けて、日本の大学におけるリベラルアーツ教育が抱える課題について、また、センターの目指す教育・研究について議論を行いました。遠山氏からは、自身が取り組まれた大学改革についての逸話も交えながら、わが国のリベラルアーツ教育の必要性についてお話しいただき、また、センターの活動を高く評価するコメントをいただきました。シンポジウムの後半では、フロアの学生からも活発に意見が出て、登壇者がコメントをしました。

リベラルアーツセンターでは、本年2月も海外の大学視察を行うなど、今後一層、本学のリベラルアーツ教育の振興に貢献したいと考えています。

お問い合わせ先
リベラルアーツセンター事務室
Tel: 03-5734-3782
Email: liberal@liberal.titech.ac.jp

シンポジウム「いまこそ、リベラルアーツ!」


平成25年度東工大基金による「研究の種発掘」支援 採択者決定

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平成25年度東工大基金による「研究の種発掘」支援の採択者が17名決定いたしました。

「研究の種発掘」支援とは、従来にない画期的なアイデア等を含む、きわめて斬新な着想による研究を支援することを目的として、本学の基金により研究費の支援を行うものです。科学研究費補助金の「挑戦的萌芽研究」等の外部資金に出す前段階にある基礎的・基盤的領域の研究でいまだ誰も着手していない類の「研究の種」の発掘を目指します。

第2回目の今回は42名の応募があり、17名が選考されました。

所属部局
専攻
職名
受賞者
大学院理工学研究科(理学系)
化学専攻
助教
宮永 顕正
大学院理工学研究科(工学系)
材料工学専攻
助教
磯部 敏宏
有機・高分子物質専攻
助教
丸林 弘典
機械物理工学専攻
助教
鈴木 良郎
電気電子工学専攻
助教
庄司 雄哉
土木工学専攻
助教
千々和 伸浩
大学院生命理工学研究科
分子生命科学専攻
助教
正木 慶昭
生体分子機能工学専攻
助教
口丸 高弘
生体分子機能工学専攻
助教
重田 雅之
大学院総合理工学研究科
物質科学創造専攻
助教
松田 晃史
物質電子化学専攻
助教
鈴木 耕太
大学院情報理工学研究科
数理・計算科学専攻
准教授
山下 真
資源化学研究所
助教
武元 宏泰
応用セラミックス研究所
助教
山崎 義弘
助教
安井 伸太郎
助教
北條 元
原子炉工学研究所
助教
鷹尾 康一朗
お問い合わせ先
研究推進部研究企画課研究企画グループ
Email: kensen@jim.titech.ac.jp

JENESYS2.0 によりTAIST-Tokyo Tech学生たちが東工大を訪問

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三島良直学長
三島良直学長

1月28日(火)、JENESYS2.0 科学技術第1 陣プログラムによる、タイ人大学生・大学院生たちのグループが本学を訪問しました。

JENESYS2.0は2007 年に始まったJENESYS の後継として、アジア大洋州諸国との間で3 万人規模で実施される青少年交流事業です。日本経済の再生に向けて、日本に対する潜在的な関心を増進させ、訪日外国人の増加を図るとともに、クール・ジャパンを含めた日本の強みや魅力等の日本ブランド、日本的な「価値」への国際理解を増進させることを目指しています。

JENESYS2.0 によりTAIST-Tokyo Tech学生たちが東工大を訪問

今回、広くタイの大学生、大学院生から選ばれた48名が本学を訪問しましたが、この中には23名のTAIST-Tokyo Techの学生が含まれました。TAIST-Tokyo Techの学生たちは、ふだん本学教員の授業を受講し、研究指導を受けていますが、彼らの多くにとって今回が初めての東工大訪問です。

当日は、本学・三島良直学長の歓迎挨拶、国際室・藤井信生特命教授による大学紹介に続いて、TAISTを卒業して本学博士後期課程に進学した2名の学生による日本の大学生活の紹介などが行われました。

JENESYS2.0 によりTAIST-Tokyo Tech学生たちが東工大を訪問

その後、グループは二組に分かれて、最先端の環境エネルギー技術の研究が行われる「環境エネルギーイノベーション棟」、学生がものつくりの楽しさを経験できる「ものつくり教育研究支援センター」を見学しました。参加者たちは熱心に質問し、今回のJENESYS訪問のテーマでもある「日本の科学技術・ものづくり・先端技術」を満喫しました。

一行はこの後宮城県を訪問し、日本企業、地方自治体、教育機関などの訪問を通じて日本について学ぶほか、一般家庭でのホームステイを通じて、ホストファミリーとの交流を深める予定です。

JENESYS2.0 によりTAIST-Tokyo Tech学生たちが東工大を訪問

2014年4月学部入学の合格発表

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東京工業大学は、2014年4月学部入学に関する各選抜試験の合格者受験番号を、以下のwebページ上でも公開します。

各試験の発表日時は以下の通りです。

試験名
発表日
AO入試(第2類、第3類、第4類、第5類、第6類)第1段階選抜
2014年2月5日17:00頃
学部入学者選抜試験【後期日程】(第7類)第1段階選抜
2014年2月12日12:00頃
AO入試(第2類、第3類、第4類、第5類、第6類)
2014年2月12日13:00頃
推薦入試(第1類)
2014年2月12日13:00頃
学部入学者選抜試験 【前期日程】
2014年3月8日13:00頃
私費外国人留学生特別入試
2014年3月8日13:00頃
学部入学者選抜試験【後期日程】(第7類)
2014年3月20日13:00頃

なお、AO入試第1段階選抜及び学部入学者選抜試験【後期日程】第1段階選抜を除く合格者発表は、東工大大岡山キャンパス「なごみの広場」(附属図書館の先)にも掲示します。この掲示が正式なものですので必ず確認してください。

高温高圧下における水+炭化水素混合系の液液相転移を解明

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概要

東京工業大学大学院理工学研究科化学工学専攻の下山裕介准教授は、水の臨界点 (374 ℃,218 気圧、用語1) 付近の高温高圧下で形成される水+炭化水素混合系の液液平衡(用語2)において、水リッチ相と炭化水素リッチ相の上下位置関係が、圧力変化によって逆転する液液相転移(用語3)を発見した。

研究の背景

高温高圧下における水+炭化水素2成分系では、気液・液液・気液液平衡といった複雑な相挙動を示す。これらの相挙動は、軽質炭化水素や重質炭化水素といった炭化水素の種類によって大きく異なり、軽質炭化水素+重質炭化水素から成る炭化水素混合系では、水+炭化水素2成分系と比較して、より複雑な相平衡が形成されると考えられる。

研究成果

温度一定下において、水+軽質炭化水素+重質炭化水素系の液液平衡を形成させ、圧力を操作した結果、高圧条件では上相が水リッチ相、下相が炭化水素リッチ相となり、低圧条件では、上相が炭化水素リッチ相、下相が水リッチ相となることが確認された。さらに、液液相転移が生じる圧力について、重質炭化水素の供給組成や、軽質炭化水素の種類が及ぼす影響を把握した。これらの結果は、高温高圧水を利用したオイルサンドやビチュウメン(用語4)等の超重質油改質プロセスにおいて、改質反応工程や分離・精製工程での相状態を明らかにする上で不可欠な知見となる。

今後の展開

幅広い温度・圧力条件、ならびに多種の炭化水素混合系における液液相転移の把握を目指し、本研究で得られた実測データを基に、液液相転移を再現する理論モデルの構築が期待される。

用語説明

用語1: 臨界点
気液相が共存する蒸気圧線の終点。臨界点では、気相と液相の区別がつかなくなる状態となる。

用語2: 液液平衡
2液相が共存した状態で、無限時間放置した状態で液相が巨視的に変化せず、熱力学的に安定となる状態

用語3: 液液相転移
液液平衡において、上下相の位置が入れ替わる現象

用語4: ビチュウメン
堆積岩に含有される石油、タール、アスファルト等の重質油成分

高温高圧水+炭化水素混合系の液液相転移
高温高圧水+炭化水素混合系の液液相転移: 高圧条件において上相である水リッチ相が、低圧条件では下相となる。

論文

雑誌名
The Journal of Chemical Thermodynamics 55, 1-6 (2012)
論文タイトル
Phase transitions on (liquid + liquid) equilibria for (water + 1-methylnaphthalene + light aromatic hydrocarbon) ternary systems at T = (563, 573, and 583) K.
Digital Object Identifier (DOI):
執筆者
東郷昌輝、稲守由輝、下山裕介

温度が上がると収縮する負の熱膨張の材料を発見

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概要

東京工業大学応用セラミックス研究所の岡研吾助教、東正樹教授らと京都大学の研究グループは、ビスマス・ランタノイド・ニッケル酸化物(Bi1-xLnxNiO3用語1)という材料が樹脂材料の熱膨張に匹敵するほどの巨大な負の熱膨張を示し、さらに、その動作温度範囲を室温付近の400-200K(Kは絶対温度、0Kはマイナス273.15℃)の間でコントロールできることを発見した。

研究の背景

電子部品や光通信などのナノスケールでの加工精度が必要とされる産業では、熱膨張によるほんのわずかな位置ずれですら致命的な問題となる。この問題を解決するアプローチとして、温度を上げると体積が収縮する負の熱膨張現象を応用し、構造材の熱膨張を抑制する手法が注目を集めている。

研究成果

Bi1-xLnxNiO3 (Ln = La, Nd, Eu, Dy) は6 GPa(ギガパスカル)、1000 ℃という高圧高温条件で合成される。 一連の試料の負の熱膨張挙動を、平均格子体積の温度変化を調べる粉末X線回折法 (XRD、用語2) と直接試料片長さの温度変化を調べる熱機械分析法 (TMA、用語3) を用いて評価し、組成依存性を明らかにすることを目的として研究を行った。

本研究により、Bi0.95Ln0.05NiO3 (Ln = La, Nd, Eu, Dy)というすべての組成で、線熱膨張係数αL = 70×10-6/Kを超える巨大な負の熱膨張が起こることを見いだした。この値は、熱膨張の大きな樹脂材料に匹敵する。Bi0.95La0.05NiO3では280-400Kという室温以上の実用性の高い温度領域で負の熱膨張を示す。これらの材料の負の熱膨張が起こる温度は、置換するランタノイドのイオンを小さくすることで高く、また置換量を増やすことで低くコントロールすることが可能であることを発見した。

今後の展開

Bi1-xLnxNiO3は樹脂材料に匹敵するほど大きな負の熱膨張を示し、さらにその特性はチューニングできる。よって、所望の温度範囲で構造材の正の熱膨張を抑制可能と期待できる材料である。

用語解説

用語1: Bi1-xLnxNiO3
ビスマス(Bi)、ニッケル(Ni)、酸素(O)がペロブスカイトと呼ばれる結晶構造をとった酸化物。本研究では、ビスマスの一部をランタノイド元素(Ln)で置換した材料の研究を行った。Ln は ランタン=La、ネオジム=Nd、ユウロピウム=Eu、ジスプロシウム=Dy

用語2: X線回折法 (XRD):
X線回折法 (XRD): X線が結晶格子で回折を示す現象を利用し、物質の結晶構造(格子体積の大きさ)や内容物の割合などを調べる手法。

用語3: 熱機械分析法 (TMA):
圧縮、引張り、曲げなどの荷重を加えながら、試料の温度を変化させ、試料の変形を直接的に測定する方法。

図 a,b,c
(a) Bi1-xLnxNiO3における温度誘起電荷移動相転移。
(b) 粉末X線回折パターンから求めた平均格子体積の温度変化。
(c) 熱機械分析装置で測定した試料片長さの温度変化。

論文

著者:
岡 研吾, 奈部谷 光一郎, 坂口 智可, 関 隼人, Michal Czapski,
島川 祐一, 東 正樹
論文タイトル:
Tuning negative thermal expansion in Bi1-xLnxNiO3 (Ln = La, Nd, Eu, Dy).
掲載雑誌:
Applied Physics Letters 103, 061909 (2013)
Digital Object Identifier (DOI):
所属:
東京工業大学応用セラミックス研究所、京都大学化学研究所

平成26年度AO入試を受験される方へ

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2月9日(日)に実施予定のAO入試ですが、前日の2月8日(土)は、関東地方に積雪の予報がでています。

試験当日、交通機関に乱れが生じることが予想されますので、試験開始時刻に間に合うよう、十分な余裕を持って試験会場に向かうようにしてください。

なお、現時点では、2月9日(日)のAO入試は定刻どおり実施予定です。

所定の試験日程による試験実施が困難になるような不測の事態が発生した場合、「高校生・受験生向けサイト」の新着入試情報で情報発信しますので、定期的に確認をお願いします。

ミリ波帯無線機で毎秒28Gbit の伝送速度を達成

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ミリ波帯無線機で毎秒28Gbit の伝送速度を達成
-64値変復調が可能な世界初の60GHz帯無線機を開発-

概要

東京工業大学大学院理工学研究科の松澤昭教授と岡田健一准教授らの研究グループは、28Gb/s(毎秒280 億ビット)伝送が可能な60GHz(600 億ヘルツ)ミリ波無線機を開発した。

無線信号の位相と振幅の両方を使って一度に6ビット分の情報を送る64QAMという変調方式に対応した世界初の60GHz帯無線機である。従来方式では変調帯域が広げられず、伝送速度を20Gb/s 以上にできなかった。同グループは広帯域化が可能なミキサファースト型の送信機を開発し、この問題を解決した。

開発した無線機は最小配線半ピッチ65nm(ナノメートル) のシリコンCMOS プロセスで試作した。IEEE802.11ad/WiGig 規格など60GHz 帯ミリ波無線通信の各種国際標準規格に準拠する無線通信が可能である。消費電力は送信機186mW(ミリワット)、受信機155mW、発振器64mW と低く、携帯電話などに搭載可能であり、ミリ波無線通信の実用化につながる。

本成果は9日からサンフランシスコで開かれる「ISSCC (国際固体回路国際会議)」で11日に発表する。

図

お問い合わせ先
大学院理工学研究科電子物理工学専攻 岡田健一
Tel: 03-5734-2258 Fax: 03-5734-3764
Email: okada@ssc.pe.titech.ac.jp


情報環境学専攻シンポジウム「社会が求める大学院教育のあり方 -企業と連携したOPL教育の挑戦-」開催報告

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1月29日(水) 13:00~17:30、東京工業大学大岡山キャンパス西8号館E棟10階大会議室にて、シンポジウム『社会が求める大学院教育の在り方 -企業と連携したOPL教育の挑戦-』が開催されました。このシンポジウムは情報環境学専攻が平成23年度より実施している「高度専門教育のためのOPLを核とした情報環境教育・研究システムの展開」プロジェクトの関連行事として開かれたもので、企業関係者、教員、学生、一般参加者をあわせて、およそ70名の参加があり活発な議論がなされました。

有信睦弘氏の講演

有信睦弘氏の講演

まず、情報環境学専攻廣瀬壮一教授が開会の挨拶として本シンポジウムの趣旨を述べた後に、東京大学監事の有信睦弘氏から「これからの大学院教育にむけて」と題してご講演をいただきました。世界の中における日本の課題など広く社会背景を踏まえて、大学教育における課題と方向性についてご説明がありました。また、現在文部科学省の実施している博士課程リーディングプログラムに言及されました。このプログラムでは大学院教育の新しいモデルの構築と牽引のために各大学の特性やプログラムの類型に応じた支援がなされており、これをモデルケースとして他の大学の博士課程の制度改革や新しいイノベーションモデルの構築の進展を期待しているとのことでした。

次に、情報環境学専攻笹島和幸教授より、専攻で実施しているOPL(On the Project Learning) 教育の概要について説明がなされ、様々なPDCAサイクルを学生に提供するための仕組みを構築していることが紹介されました。

そして、学生からのプレゼンテーション発表が班ごとに行われました。各班の発表テーマは以下の通りです。

『防災訓練シミュレータ』

『外国人観光客を対象としたNFCタグ利用案内システム』

『Find Me!』

『若年層のネットリテラシー向上に向けた限定twitterによる教育システムの検討』

『大岡山駅前交差点におけるシミュレーションを用いた信号現示サイクルの検討』

『災害時助け合い促進アプリケーション』

学生発表

学生発表

これらの発表は、社会における問題発見から解決案の提示までを行う、後期授業科目情報環境プロジェクト第一の成果でもあります。本年度は、初めての試みとして授業期間を通じて各学生班が企業の方々と連携しディスカッションを重ねる仕組みを採用しました。発表テーマは多岐にわたり、活発な質疑応答が行われました。また、情報環境プロジェクト第一における海外からの留学生と本学日本人学生の混成チームによる国際班のポスター発表も行われました。

最後に講演・発表を受けての総合討論が行われました。情報環境プロジェクト第一における学生と企業とのディスカッションにおいて、異なる視点や考え方を持つ世代や立場を超えて意思疎通を図ることの大変さとその意義深さについての発言が多くありました。また、社会で何が求められているかについての感覚を共有することが重要ではないか、という意見もあり、その感覚共有のためにも本年度のプロジェクト及びシンポジウムは良い場となったことと思われます。

なお、参加者アンケートでは、学生から「企業の方の視点を学ぶことができ、貴重な体験ができた」との意見が多く寄せられ、学生にとって非常に有意義かつ、貴重な情報収集の場となりました。

最後に、本シンポジウムにご協力いただいた皆様に深謝いたします。

お問い合わせ先
OPLプロジェクトワーキンググループ
Email: opl@mei.titech.ac.jp

シンポジウム「トヨタの見据える未来 -次世代自動車戦略と燃料電池自動車-」開催報告

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1月24日(金)、シンポジウム「トヨタの見据える未来~次世代自動車戦略と燃料電池自動車~」が大岡山キャンパス西9号館ディジタル多目的ホールにて開催されました。

冒頭の基調講演では、トヨタ自動車株式会社で燃料電池自動車の開発に携わっていらっしゃる岡島博司氏と高橋剛氏から、自動車の燃費向上手法や各次世代自動車の展望、さらに水素をインフラとする社会の可能性にまで広がる将来的なビジョンについてお話しいただきました。

その後の討論会では、登壇した本学の学生、会場の参加者らと白熱した議論が繰り広げられました。

今回の参加者は、学生、教員、地域住民の方々など80名ほどでした。テーマに対して高い関心をお寄せいただき、「自分の専門と異なる話が聞けて自らの視野を広げるのに役立ったと思う」などのご意見をいただきました。

このシンポジウムを主催した東京工業大学理工系学生能力発見・開発プロジェクトは、文部科学省の特別支援プログラムの理数学生応援プロジェクトを前身とし、創造性の育成、国際的リーダーの育成を目標に活動しています。

シンポジウム「トヨタの見据える未来」

データ駆動型アプローチに基づく映像検索のための意味インデクシング開発

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概要

東京工業大学大学院情報理工学研究科計算工学専攻の井上中順(なかまさ)大学院生と篠田浩一教授らはキヤノンの協力で、インターネット上の映像データからタグやメタデータなどのテキスト情報を用いずに、必要な映像を検索する新手法「映像意味インデクシングシステム」を開発した。これは自動車・椅子などの「物体」、夕焼け・家族団らんなどの「シーン」、結婚式・花火などの「イベント」など、人間にとって意味のある「概念」を検出することができる。

研究の背景

インターネット上の映像データが急激に増加している。それらの大部分はユーザーが作成したもので、極めて多様であり、品質も良くなく、また、十分なテキストタグがついていない。このため、映像の画像特徴や音響特徴を利用した映像検索手法の開発が強く求められていた。

研究成果

井上院生、篠田教授らは確率論に基づくデータ駆動型手法による検出システムを開発した。概念を混合ガウス分布(Gaussian Mixture Model; GMM)でモデル化し、そのパラメータを事後確率最大化推定手法で推定した。そのGMMの平均ベクトルを連結したGMMスーパーベクトルを入力としたサポートベクターマシンにより検出を行う。東工大のスーパーコンピュータ「TSUBAME」がこのタスクの遂行に必要な大規模な計算資源を提供した。

今回、開発したシステムは、毎年1回米国国立標準技術研究所が開催する国際競争型映像検索・評価ワークショップ「TRECVID」において、世界各国の一流大学、研究所15チームと競い、2011年、2012年と2年続けて、映像意味インデクシングタスクで最も高い性能を示した。

今後の展開

開発したシステムは、テキスト入力で映像を検索するシステムを構築するのに役立つだけでなく、「自動車のタイヤを交換する」、「サンドイッチを作る」など、複数の概念から構成される複雑なイベントを検出するための重要なツールとなる。

Examples of video search results

論文情報

執筆者:
Koichi Shinoda, Nakamasa Inoue
論文タイトル:
Reusing Speech Techniques for Video Semantic Indexing
雑誌名:
IEEE signal processing magazine, vol. 30, no. 2, pp. 118-122, Mar, 2013
執筆者:
Nakamasa Inoue, Koichi Shinoda
論文タイトル:
A Fast and Accurate Video Semantic-Indexing System Using Fast MAP Adaptation and GMM Supervectors
雑誌名:
IEEE Transactions on Multimedia, vol. 14, no. 4-2, pp. 1196-1205, Aug, 2012
DOI:

お問合せ先
理工学研究科計算工学専攻
教授 篠田浩一
Tel 03-5734-3480

朝永-ラッティンジャー流体の励起素過程の観測に成功

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概要

東京工業大学大学院理工学研究科の鎌田大博士研究員と藤澤利正教授、日本電信電話株式会社物性科学基礎研究所の村木康二上席特別研究員らの共同研究グループは、半導体ナノ構造中において、朝永-ラッティンジャー流体の励起素過程の観測に世界で初めて成功しました。一次元プラズモン回路である量子ホールエッジチャネルを複数用いて、人工的な朝永-ラッティンジャー流体を形成し、プラズモン波束の反射波の時間分解測定を行うことによって観測しました。

朝永-ラッティンジャー流体の励起素過程の観測は、複数の一次元プラズモン回路の間で信号が伝達されることを示しており、プラズモン集積回路への応用の道を開 く成果といえます。

この成果は英国時間2014 年2 月9 日PM6:00 に英国科学雑誌「Nature Nanotechnology(ネイチャーナノテクノロジー)」のオンライン速報版で公開されま した。

朝永-ラッティンジャー流体
通常の伝導体では素電荷e の電子の運動が重要であ るが、一次元伝導体では有効電荷e*をもつ電子集団の運動が支配的で あり、その電子集団を朝永-ラッティンジャー流体という。1950 年に朝永振一郎 博士によって、1963 年にホアキン・マズダク・ラッティンジャー博士によって、 理論が構築され、様々な一次元伝導体(カーボンナノチューブや量子細線など) でその存在が確認されている。しかし、電子またはプラズモンが朝永-ラッティ ンジャー流体に変化する素過程は今まで観測されておらず、その基本的性質を正 しく調べることはできなかった。

量子ホールエッジチャネル
強磁場中の二次元電子系の試料端に沿って形成される 一次元一方向伝導チャネル。電子が伝播する方向は磁場の向きによって一方向に 決まり、原理的に逆方向に伝播することがないため、優れた性能を示すことが 様々な実験によって明らかにされている。

プラズモン
電子の密度の濃い部分・薄い部分が波のように伝搬する電子の集団運 動。プラズモンの応用研究分野は、エレクトロニクスやフォトニクスに対応して 「プラズモニクス」と呼ばれる。

時間分解測定
量子ホールエッジチャネル上のプラズモン波束の電荷量が時間とと もに変化する様子を測定する手法。プラズモンは電子密度の粗密波であるから、 量子ホールエッジチャネルの電荷量に比例した信号(電流)の時間変化を測定す ることにより実現した。

素電荷・有効電荷
電子のもつ電荷を素電荷(e*= 1.602×10-19 クーロン)という。素電荷e*の電子を朝永-ラッティンジャー流体に入れようとしても、その素電荷より小さい電荷量の励起しか発生しない。この電荷を有効電荷とよび、素電荷e*より小さくなりうる。有効電荷が素電荷と異なることによって、朝永-ラッティンジ ャー流体特有の物理現象が発生する。

量子ホールエッジチャネル用いた人工的な朝永-ラッティンジャー流体の模式
量子ホールエッジチャネル用いた人工的な朝永-ラッティンジャー流体の模式

論文情報

雑誌名
Nature Nanotechnology (2014)
Digital Object Identifier (DOI):
論文タイトル
Fractionalized Wave Packets from an Artificial Tomonaga-Luttinger Liquid
執筆者
H. Kamata, N. Kumada, M. Hashisaka, K. Muraki, and T. Fujisawa

お問い合わせ先
大学院理工学研究科 物性物理学専攻
教授 藤澤利正
TEL 03-5734-2750
fujisawa@phys.titech.ac.jp


博士研究員 鎌田 大
TEL 03-5734-2809
kamata.h.aa@m.titech.ac.jp

クロック生成回路をディジタル回路で構成

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概要

東京工業大学大学院理工学研究科の松澤昭教授と岡田健一准教授らの研究グループは、ディジタル回路で構成する新方式のクロック生成回路の作製に成功した。発振器が注入信号に同期して発振をおこす「注入同期現象」を安定的に利用し、フィードフォワード制御による位相同期を行うことにより実現した。従来のクロック生成回路は、帰還(フィードバック)制御による正確な位相同期が必要なため、ディジタル回路では構成できなかった最小加工寸法65nm(ナノメートル)のシリコンCMOS プロセスで試作した新型クロック発生回路は、0.4G~1.4GHz(ギガヘルツ、1GHz は10 億ヘルツ)のクロックを生成可能であり、0.9GHz 出力時の消費電力は0.78mW と非常に低い。0.0066mm2 の極小寸法で実現した。クロック生成回路は、ほぼすべての集積回路に内蔵されており、新方式のクロック生成回路を使えば、身のまわりのあらゆる機器に超小型バッテリーレスセンサーを組み込むことが可能となる。

この成果は9日からサンフランシスコで開かれる「ISSCC (国際固体回路国際会議)」で11日に発表する。

図 論文データとの性能比較

図: 論文データとの性能比較

特徴: 国際会議で報告された最新の研究成果との比較において、大幅な小型化・低ジッタ化を実現した。灰色字のものは手設計によるPLLで、黒字のものは自動設計PLLである。星形の本成果によるPLLは、自動設計が可能で且つディジタル回路のみで構成できるため、大幅な小型化および低消費電力化を実現している。

お問い合わせ先
大学院理工学研究科電子物理工学専攻 岡田健一
Tel: 03-5734-2258 Fax: 03-5734-3764
Email: okada@ssc.pe.titech.ac.jp

「テニュアトラック教員 研究成果発表会」開催報告

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2月4日、東工大テニュアトラック教員の研究成果発表会が大岡山キャンパスで開催されました。

テニュアトラック制度とは、教員を一定の任期(5-7年)をつけて採用し、その期間内の研究成果などが評価された場合に任期の定めのない教員とする雇用形態です。この制度はアメリカ合衆国の大学などで多く採用されています。

テニュアトラック制度では、研究者として、独立して研究を進める機会が得られるため、特に若手の教員が独創的なアイディアを生かして成果をあげることが期待されています。東工大では平成18年度からこの制度を開始し、これまでに27名のテニュアトラック教員を採用しています。

発表と質疑応答の様子
発表と質疑応答の様子

発表と質疑応答の様子

また、この制度では、各教員の成果を公正に評価することが極めて重要です。この発表会は、その機会のひとつとして、毎年開催され、今年で第8回目となりました。第1回目の発表会以来、成果発表の講演、質疑応答もすべて英語で行っています。

今年の発表会では、6名のテニュアトラック教員がそれぞれの研究成果について発表しました。有機・高分子、機械工学、情報通信工学など、専門分野は広範囲にわたっており、いずれもこの1年間にかなりの進展があったことを示す内容でした。

本学でテニュアトラック教員として採用された後、他の機関で職に就いているOBの方たちからの発表もありました。名古屋大学 准教授のMaturana氏と、理化学研究所国際主幹研究員のHeddle氏からの、本学を出てからの研究の進展についての報告です。

最後に、この制度の運営責任者である岡田理事・副学長による東工大のテニュアトラック制度全体にわたる話でこの会を締めくくりました。

本学では、優秀な若手研究者を採用・育成するための公正で透明性の高い人事制度として、テニュアトラック制度の普及・定着事業に取り組んでおり、今後も更なる普及・定着を目指しています。

発表者

大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻准教授
松本 英俊
大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻准教授
早水 裕平
大学院理工学研究科機械物理工学専攻准教授
葭田 貴子
グローバルエッジ研究院テニュア・トラック助教
村上 陽一
グローバルエッジ研究院テニュア・トラック助教
山田 浩也
グローバルエッジ研究院テニュア・トラック助教
ニコデムス レディアン
名古屋大学大学院生命農学研究科生命技術科学専攻准教授
マツラナ アンドレス
理化学研究所へドル国際主幹研究ユニット 国際主幹研究員
ヘドル ジョナサン

お問い合わせ先
テニュアトラック制度事務局
tenure.track@jim.titech.ac.jp

発表会終了後、岡田理事・副学長とテニュアトラック教員、制度を支えるスタッフたち
発表会終了後、岡田理事・副学長とテニュアトラック教員、制度を支えるスタッフたち

「大道芸ロボットコンテスト」開催報告

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1月31日(金)、大岡山キャンパスにて第23回大道芸ロボットコンテストが行われました。

このコンテストは機械宇宙学科3年次の講義「機械創造」の一環として毎年開催しており、学生は観客を楽しませるコンピュータ制御のロボット「大道芸ロボット」を4~5人のチームで製作します。

11チームが参加し、今年はフライパンをあおってご飯を炒めるチャーハン製作ロボットが優勝しました。練習では上手くできていたのですが本番では皿に盛られたのはたったお米2粒で会場は大爆笑。今年も創意工夫を凝らした様々な大道芸ロボットが登場し、コンテストは大いに盛り上がりました。

1位チャーハン製作ロボット 演技
1位チャーハン製作ロボット 演技

1位チャーハン製作ロボット 集合写真
1位チャーハン製作ロボット 集合写真

2位スーパーネギシ
2位スーパーネギシ

2位スーパーネギシ 説明
2位スーパーネギシ 説明

3位ARシューティングゲーム
3位ARシューティングゲーム

ブーメランロボット 演技
ブーメランロボット 演技

集合写真
集合写真


事故発生について(お詫び)

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近隣の皆様、関係の皆様へ

東京工業大学長 三島 良直

事故発生について(お詫び)

2月20日(木)13時30分頃に大岡山キャンパス実験廃液保管庫の屋外(東工大グラウンド脇、東急電鉄沿い)において、廃液・廃棄物回収の作業中に容器から炎が噴出する事故が発生し、委託業者の社員1名が火傷を負いました。なお、初期消火活動により対処し、消防署による消火活動はありませんでした。

近隣の皆様、関係の皆様には、多大なるご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。原因につきましては、現在、関係機関により調査中ですが、事故原因が判明次第、 関係機関のご指導を仰ぎつつ、適切な対策を実施いたします。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

C12A7電子化物担体触媒の高活性を解明

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概要

東京工業大学フロンティア研究機構の細野秀雄教授らの研究グループは、セメントの成分である石灰とアルミナの化合物、12CaO・7Al2O3(C12A7)のエレクトライド(電子化物)「C12A7:e-表面にルテニウム(Ru)を担持した触媒が、アンモニア合成に対して高い触媒活性を示すメカニズムを解明した。反応を単純化したモデルにより第一原理計算で検討し、Ru を担持したC12A7:e-の電子供与性が触媒活性に威力を発揮していることを明らかにした。

電子がアニオン(陰イオン)として働く化合物であるエレクトライドは、ユニークな物性を有することが明らかになりつつある。その典型例がアルカリ金属のように電子を与えやすく、それでいて化学的・熱的に安定なC12A7:e-だ。細野教授らはこの物質の表面にRu を担持すると、優れたアンモニア合成触媒になることを2012 年に発表した。

今回のメカニズム解明は、より電子供与能の高い担体やより汎用な金属の組み合わせにより、さらに高性能で実用性に優れた触媒の実現につながる成果といえる。

C12A7 エレクトライド「C12A7:e-

電子が正に帯電した骨格とイオン結合した化合物であり、電子が陰イオンとして機能する。C12A7 は直径0.5ナノメートル程度のカゴ状の骨格が繋がった構造をしており、カゴの内部に電子を入れることで安定なエレクトライドとなることが2003 年に細野グループによって発見された。この物質は金属のようによく電気を通し、低温では超伝導を示すこともわかっている。

図1. 反応のモデル
図1. 反応のモデル

論文情報

Enhanced N2 Dissociation on Ru-Loaded Inorganic Electride, Navaratnarajah Kuganathan, Hideo Hosono, Alexander L. Shluger, and Peter V. Sushko
J. Am. Chem. Soc., (Communication) DOI: 10.1021/ja410925gouter

お問い合わせ先
フロンティア研究機構・元素戦略研究センター
教授 細野秀雄
Email: hosono@msl.titech.ac.jp

平成25年度手島精一記念研究賞授与式

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平成25年度手島精一記念研究賞の受賞者が決定し、2月18日(火)に東工大蔵前会館(TTF)のくらまえホールにおいて、授与式が行われました。

授与式には、本学の三島良直学長をはじめ理事・副学長、事務局長、監事、部局長および旧手島工業教育資金団役員の方々のご出席をいただきました。

授与式では、21件29名の受賞者に対して、学長から賞状と副賞が授与されました。

引き続いて、ロイアルブルーホールにおいて、受賞者を囲んでの祝賀会が行われ、出席者全員和やかな雰囲気のうちに閉会いたしました。

手島精一記念研究賞は、理工系大学における研究を奨励するために設けたものであり、特に優れた研究業績をあげた本学関係者に対して、賞状並びに副賞の授与を行っています。

この賞は、東京工業大学の前身である東京工業学校及び東京高等工業学校の校長であった手島精一先生の功績を記念して、財団法人手島工業教育資金団の事業の一つとして行われてまいりました。この財団法人手島工業教育資金団は、手島先生の功績を記念するため、政界、財界、教育界の多数の諸名士の賛同を得て創設されたものです。

平成25年度手島精一記念研究賞授賞式

受賞者

(敬称略)

研究論文賞(1件)

関澤 佳太
((株)豊田中央研究所・客員研究員)
前田 和彦
(理工学研究科・化学専攻・准教授)
堂免 一成
(東京大学・教授)
小池 和英
(産業技術総合研究所・主任研究員)
石谷 治
(理工学研究科・化学専攻・教授)
Artificial Z-Scheme Constructed with a Supramolecular Metal Complex and Semiconductor for the Photocatalytic Reduction of CO2

博士論文賞(14名)

数学関係部門

四之宮 佳彦
(理工学研究科・数学専攻・日本学術振興会特別研究員PD)
Veech groups of flat surfaces and Veech holomorphic families of Riemann surfaces
直川 耕祐
(理工学研究科・数学専攻・教務補佐員)
Geometry of Möbius strips

物理学関係部門

今野 智之
(首都大学東京・日本学術振興会・特別研究員)
Measurement of reactor anti-neutrino disappearance using the Double Chooz detector

化学関係部門

本多 智
(東京理科大学工学部・工業化学科・助教)
Construction of Nanostructures by Cyclized Amphiphilic Block Copolymers for the Amplification of Topology Effect

生命理工学関係部門

伊藤 尚基
(国立精神・神経医療研究センター・流動研究員)
nNOSにより誘起されるCa2+シグナルが筋肥大を促進する
-A pivotal role of calcium signaling in skeletal muscle hypertrophy-
本間 大悟
(McGovern Institute of Brain Research・ MIT・Postdoctoral Fellow)
Studies on the role of tetrahydrobiopterin in brain development and aging

材料工学関係部門

加茂 祐一
(JFEスチール株式会社)
Al-Mg-Si系合金の連続溶融めっきにおける鋼板の酸化・還元前処理と初期めっき反応に関する研究

応用化学関係部門

田原 淳士
(九州大学・助教)
三核ルテニウム錯体上での金属-金属結合の開裂を伴う炭素鎖メタセシス反応及び芳香族化合物の分子変換反応の開発

機械工学関係部門

佐藤 泰貴
(日本学術振興会・研究員)
大型膜の収納過程において形成される折り目の力学特性を考慮した巻きつけ折り畳み
関口 悠
(精密工学研究所・助教)
固体間凝着力制御による把持と脱離

電気・電子工学関係部門

涌波 光喜
(情報通信研究機構・研究員)
Computational holography using ray-sampling plane

情報学関係部門

謝 寧
(情報理工学研究科・研究員)
A Machine Learning Approach for Automatic Stroke Generation in Oriental Ink Painting

建設関係部門

地元 孝輔
(総合理工学研究科・助教)
強震動評価のための地下構造のモデル化における地震波干渉法の応用に関する研究

環境関係部門

服部 祥平
(総合理工学研究科・助教)
Analysis of the stratospheric sulfur cycle using stable isotopes, experiment and modeling

留学生研究賞(3名)

Abdul Wadood
(物質材料研究機構)
Effect of uniform distribution of α phase on mechanical, shape memory and pseudoelastic properties of Ti-6Cr-3Sn alloy
林 興安
(総合理工学研究科・物質電子化学専攻)
Molecular or Nanoscale Structures? The Deciding Factor of Surface Properties on Functionalized Poly (3,4-ethylenedioxythiophene) Nanorod Arrays
Miranda Martin Santiago
(理工学研究科・物性物理学専攻)
All-optical transport and compression of ytterbium atoms into the surface of a solid immersion lens

発明賞(1件)

岩本 正和
(資源化学研究所・教授)
春藤 聖二
(日野自動車(株)・車両実験部・主管)
佐藤 信也
(日野自動車(株)・技術研究所・グループ長)
平林 浩
(日野自動車(株)・技術研究所・主管)
細谷 満
(日野自動車(株)・技術研究所・室長)
窒素酸化物の炭化水素による選択還元法の開発とそれに基づくディーゼル排ガス浄化システムの実用化

中村健二郎賞(1件)

岩崎 孝之
(理工学研究科・電子物理工学専攻・助教)
カーボン材料の大面積制御合成および電子・エネルギーデバイスへの展開

藤野志郎賞(1件)

山本 拓矢
(理工学研究科・有機・高分子物質専攻・助教)
環状高分子の自己組織化による機能発見:トポロジー効果を利用した高機能材料の開発

平成25年度手島精一記念研究賞授賞式

手島精一記念研究賞の概要

研究論文賞

論文内容の独創性、学術技術上の寄与と波及効果の点で特に優れた研究論文を執筆、発表した本学の教員又は教員のグループを対象とし、学術雑誌に掲載された研究論文の内容に対して授与される。

博士論文賞

30歳以下で、博士後期課程に1年以上在学し学位を取得した者を対象とし、大学院指導教員等の推薦を受けて応募した者の中から、論文内容の独創性と研究の発展性の点で特に優れた博士論文に対して授与される。

留学生研究賞

特に優れた研究成果を上げた博士後期課程に在学する留学生又は修了若しくは単位取得し退学後2年以内の留学生を対象とし、学術雑誌に掲載又は掲載可として受理された論文を審査の対象として授与される。

発明賞

特に優れた発明(原則として特許登録されたもの。国有、個人保有を問わない。)を行った本学の教員又は教員のグループを対象として授与される。

中村健二郎賞

故中村健二郎氏(当時東京工業大学助教授、一般教育等担当)の遺族からの寄附(3千萬円)により平成元年に設置された賞で、広義な科学分野で特に優れた研究成果を上げた35歳以下の若手研究者を対象として授与される。

藤野志郎賞

故藤野志郎氏(当時大同化成工業株式会社取締役会長、東京工業大学応用化学科卒業)が生前、ご本人からの直接の寄附(1億円)により平成13年に設置された賞で、科学技術分野において特に優れた研究成果を上げた45歳以下の若手研究者を対象として授与される。

「学生ワークショップ」開催報告

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2013年12月25日~26日、学部の文系発展科目「英語で学ぶ日本事情 (Topics on Japan) I」及び大学院留学生科目「Study on Japanese Companies and Industries I」の受講生の希望者を対象としたワークショップを熱海にて開催し、学生35名が参加しました。

Do Ngoc Hungさん

Do Ngoc Hungさん

Riski A Wirawanさん

Riski A Wirawanさん

1日目には、アサヒビール神奈川工場を見学し、夜には、本学を卒業し日本で就職した、ベトナム出身のDo Ngoc Hungさんとインドネシア出身のRiski A Wirawanさんを招き、就職活動、現在の仕事、後輩への助言を語っていただき、その後、グループ討論を行いました。

2日目には、本学卒業生の齊藤栄 熱海市長に、「Renewal of Atami(新生熱海に向けて)」と題し、熱海の歴史、現状と課題、新生に向けての政策、及び留学を含むご自身のキャリアについて英語でお話をいただきました。学生達からの質問にも丁寧にご回答いただき、学生一人一人にご著書『まちづくりから日本を変える』(海南書房)を贈呈していただきました。午後は5グループに分かれ、国際観光専門学校熱海校の学生と熱海市内を巡りました。

参加した学部生及び留学生の感想を紹介します。

将来留学を希望し、現在は社会工学科で都市計画や町おこしの勉強をしている私にとって、齊藤市長はあこがれの先輩であり、今回学んだ熱海市の今と昔については今後の研究の参考にさせていただきたく思いました。齊藤市長の考え方は、熱海に限らず、様々なところで応用することができると思いました。

(工学部社会工学科3年 佐生明佳)

All in all the study tour was very inspiring and relaxing. Those who wish to work for a Japanese company should really give it a try. The cases of Mr. Do and Mr. Wirawan prove that there is a good chance to be accepted. I also hope that an enjoyable city like Atami will succeed in attracting more tourists.

(訳: 今回のワークショップは全てが非常に刺激的で、アットホームでした。日本企業に就職を希望している学生は、ぜひ参加したほうが良いと思います。Do Ngoc HungさんやRiski A Wirawanさんのケースが、留学生に日本で就職するチャンスがあることを証明しています。また、熱海のような楽しい街が、観光客誘致に成功することを願っています。)

(海外交流学生(アールト大学) Jasmin Wang)

グループ討論

グループ討論

齊藤栄 熱海市長との記念撮影

英語で講演する齊藤栄 熱海市長

英文ニュースレター Bulletin No. 33 配信

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Tokyo Institute of Technology Bulletinは3か月に一度本学が配信している英文ニュースレターです。 東京工業大学の研究成果やニュース記事、学生の活動などを国内外へ広くメールで配信をしております。

この度、Tokyo Institute of Technology Bulletin No. 33 が発行されました。

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