東京工業大学資史料館が、リーフレット「とっておきメモ帳」の第3回を刊行しました。
今回は、1987(明治30)年に本学(の前身)に設置された工業図案科がテーマです。
東工大と千葉大の意外な関係
本学は近代デザイン史に大きな足跡を残し千葉大にバトンを残した
カッコよくて使い易くなければモノは売れない。モノが売れなければ国は立ちゆかない。このように デザインに国の興亡がかかっているという考えのもとに いち早く本学に設置されたのが工業図案科だった(1897〔明治30〕年)。これが紆余曲折を経て、現在の田町キャンパスに工芸を専門とする新しい学校を創設することにつながり、それが戦災の影響で千葉県に引っ越していたことから、戦後の学制改革で、千葉大学ができる際の原資の1つとなった。戦災を免れ、田町に残っていた部分が本学に移管され、現在の附属科学技術高等学校になっている。附属高校が、一時期、千葉大の附属だったといわれるゆえんだ。工業デザインの“ゆりかご役” を果たした本学の工業図案科と“乳母役” を果たした人たちにスポットライトを当ててみることにしよう。
※ PDF版のみの発行です。
発行年月 2014年7月
発行 東京工業大学博物館 資史料館部門
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