東京工業大学は9月24日、令和3年度(2021年度)9月学位記授与式を大岡山キャンパス70周年記念講堂で行いました。
新型コロナウイルス感染症の感染予防対策の観点から、会場を例年の東工大蔵前会館より大きい70周年記念講堂に移しました。出席者数が収容定員の1/2以下となるよう午前と午後の2回に分け、卒業生約60名、修了生約250名、及び学長、理事・副学長、監事、来賓が出席しました。
学士課程は11時から、大学院課程は14時から行いました。ご家族の方にもご覧いただけるよう、式典の模様をYouTube本学公式チャンネルでライブ配信しました。
学士課程では81名(うち留学生11名)が卒業し、大学院課程では修士課程287名(うち留学生238名)、専門職学位課程14名(うち留学生1名)、そして博士課程91名(うち留学生58名)が修了し、総計473名の卒業生・修了生を送りました。
式典では、益一哉学長が英語で式辞を述べ、学士課程の卒業生と大学院課程の修了生、またご家族へのお祝いの言葉とともに、門出のメッセージを贈りました。
益学長は、新型コロナウイルス感染症の時代では世界の変化が今まで以上に速くなっていることを指摘した上で、「皆さんは生涯を通して学び続けることの重要性を学びました。いかに学ぶかを学んだのです。こうした能力こそ、これからどこへ行こうと、創造とイノベーションの引き金となるでしょう」と述べました。さらに、ロボット工学の世界的なパイオニアである本学の森政弘名誉教授がロボットコンテストを始めた歴史を紹介し、「次の世代に刺激を与え続けた森先生からみなさんもインスピレーションをつかみ取ってほしい」とよびかけました。東工大のシンボルマークの「窓ツバメ」に触れ、「東工大から世界への窓は開かれています。知識を求めてこの窓から入ってきたみなさんは、今日窓に立ち、世界に飛び立つ準備が整いました。より良き未来を創り出し、学び続けてください」と励ましました。
続いて、本学同窓会「一般社団法人蔵前工業会」の井戸清人理事長(昭和48年理学部数学科卒)より祝辞をいただきました。井戸氏は、社会が直面している様々な課題に対して、「東工大で知識と人脈を得たみなさんなら、これからの社会の変化に貢献できる」と、卒業生・修了生の活躍に期待を寄せました。
来賓祝辞に続き、卒業生・修了生への学位記授与が行われ、卒業生を代表して工学院情報通信系 学士課程卒業生の北原優平さん、修了生を代表して工学院機械系 博士後期課程修了生の田村麻人さんが謝辞を述べました。
卒業生、修了生のみなさん並びにご家族のご健康とご活躍を心よりお祈りします。
なお、益学長が述べた式辞は下記のページからご覧いただけます。