2015年10月31日から2016年2月6日までの土曜日8回にわたり、公開講座「ゴム・プラスチックの安全、安心 ―身の回りから先端科学まで―(後期)」が開催されました。会場は東工大蔵前会館ロイアルブルーホールで、学内外の13名の著名な講師による、合計16の講義が行われました。
近年モノやシステムの安全・安心が社会の重要なテーマであり、様々な製品とそのもととなる材料においても、安全・安心が求められる時代です。
本講座は、広く社会に浸透し私たちの身の回りにある、化学品を含むプラスチックやゴムと、その関連製品の安全・安心を取上げ、それらに関する情報と、やさしい科学を紹介し、正しい知識を広く一般の方に持ってもらうことを目的としています。さらに、最先端の安全性評価技術、劣化と寿命予測技術、耐性向上技術、高性能・高強度化技術・材料に関する科学を紹介しました。学生を含む専門家が、将来の安心・安全な材料の設計の基礎を学べることを目的として、各講義が組まれました。
学外からも一般企業の方、自営業の方など多数ご参加いただき、学内の全く異なる学科、専攻の学生を含め76名の受講登録者があり、各講義平均約50名が受講するという大変盛況な結果となりました。
また、それぞれの講義後の質疑応答時間には、多くの方から質問が寄せられ、講師の先生方からは丁寧な回答をいただきました。
最終の講義の後には修了式が行われ、16講義中13講議以上受講した9名の方(うち5名は16講議総て受講)に対し、本講座のコーディネーターを務める高田十志和教授(大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻)より修了証が授与されました。また、一般財団法人化学物質評価研究機構(CERI)の大武専務理事より、挨拶と来年度の公開講座の継続実施の説明がありました。そしてその後の懇談会は、多くの外部受講者と学生受講者による、諸先生方との有意義な意見交換の場となりました。
なお、この講座はCERIの全面的な支援の下、本学の大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻とCERIが共催で実施しています。
来年度前期の講座は6月4日に開始し、7月30日までの7回全14講義を予定しています。今年度も非常に役だったとのご意見が多かった講座で、参加費も無料ですので、ぜひご参加ください。募集を開始する際は、東工大webサイト新着イベント情報でお知らせします。