高性能核融合炉ブランケットの新概念に見通し 900℃で機能する液体金属の合成法の開発とその腐食性に耐える構造材の発見
要点 高温の液体金属を用いることで、水素製造などもできる核融合炉発電ブランケットの高性能化へ見通し。 900℃で機能する高純度の液体リチウム鉛合金の大量合成に成功。 900℃の液体金属が生じる厳しい腐食性に耐える構造材の候補材料を発見。 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所の近藤正聡准教授と工学院 機械系 原子核工学コースの畑山奨大学院生(研究当時)、横浜国立大学...
View Article東工大学生衛星開発チームが米国電気電子学会の衛星用無線機のコンペにてファイナリストに選出
東京工業大学の学生衛星開発チームが、米国電気電子学会(IEEE)マイクロ波ソサイエティの衛星用無線機のコンペティション「エムティティ・サット・チャレンジ(MTT-Sat Challenge)」でファイナリストに選出されました。 東京工業大学の学生衛星開発チーム...
View Article無機物のみで形成された液晶デバイスの開発 ボロフェン類似物質からなる高温駆動が可能な液晶を発見
要点 ボロフェン類似物質からなる高温駆動する液晶の合成に成功 有機液晶にはない高い熱安定性を実現 フレキシブルな無機物を用いた熱耐性光学デバイスを実証 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院の神戸徹也助教、山元公寿教授らの研究グループは、同研究院の宍戸厚教授、久保祥一准教授らの研究グループ、神奈川県立産業技術総合研究所のYan...
View Articleノーベル化学賞受賞者 白川英樹先生の「中高生のための東工大公開講座」を開催 第5回Gateway to Science「プラスチックに電気が通った日...
東京工業大学国際フロンティア理工学教育プログラムは、1月22日に第5回「中高生のための東工大公開講座Gateway to Science プラスチックに電気が通った日」を開催しました。 リモートで講義される白川英樹先生...
View Article結合した2種高分子間の「つなぎ目」が鍵 半導体の微細加工に貢献する新しい高分子設計
概要 東京工業大学 物質理工学院 材料系 早川晃鏡 教授、難波江裕太 助教、京都大学大学院 工学研究科 大内誠 教授、吉村智佳 同修士課程学生、森下智文...
View Articleグラフェン原子層にカルシウム原子を挿れると特異な超伝導が発現
要点 シリコンカーバイド(SiC)[用語1]半導体結晶基板上に作られた、単一原子層グラフェンの下にカルシウム(Ca)原子が入り込むことで超伝導が発現することを発見し、そのメカニズムを明らかにした。 観測された超伝導の性質が従来想定されていたモデルでは説明できない特異なもので、非従来型超伝導[用語2]で予想される電子状態が関与している可能性がある。...
View Article学士課程2年生のための「ユニット同窓会」を開催 オンライン授業で一緒に学んだ仲間との初の「対面交流」
東京工業大学学生支援センターの未来人材育成部門学修コンシェルジュ窓口は、11月24日から1月26日にかけて、学士課程2年生を対象としたユニット同窓会をTaki Plaza地下2階のイベントスペースで計15回開催しました。このユニット同窓会は、一般社団法人蔵前工業会の支援を得て、学生支援センター未来人材育成部門に所属する学生アシスタントグループの学修コンシェルジュ・ジュニアが企画と運営を行いました。...
View Article吉沢道人教授が第38回井上学術賞を受賞
東京工業大学科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の吉沢道人教授が、公益財団法人井上科学振興財団(以下、井上財団)の第38回井上学術賞を受賞し、その贈呈式が2月4日にオンラインで行われました。...
View Article油糧藻類における遺伝子改変後に脱落可能なゲノム編集ベクターの開発 藻類バイオディーゼル生産のための外来遺伝子フリーゲノム編集技術の確立
要点 藻類バイオディーゼル[用語1]などの生産が期待される有用微細藻類、ナンノクロロプシスにおいて遺伝子改変後に脱落可能なTALEN[用語2]発現ベクターとキャリアDNAを使用しないエレクトロポレーション法[用語3]を開発しました。 上述の技術により外来遺伝子を含まず有用変異のみを持つナンノクロロプシスを構築することが可能になりました。...
View Article地下深部に広がる「超臨界地熱資源」分布の可視化に成功 より高出力な地熱発電につながる「地熱資源」を発見
要点 秋田県湯沢地熱域の地下深部(地下数km)に広がる「超臨界地熱資源」分布の可視化に成功 「超臨界地熱資源」の発達メカニズムを解明 発見した「超臨界地熱資源」を用いると大出力発電を実現できる可能性 概要 東京工業大学 理学院 火山流体研究センターの石須慶一研究員、小川康雄教授、東北大学大学院 環境科学研究科...
View Article新型コロナウイルスの増殖に必須な酵素を阻害するペプチド様ではない新規化合物群を発見 既存薬と骨格の異なる構造新規性の高い薬剤開発への活用を期待
要点 SARS-CoV-2を含むコロナウイルスのウイルス複製に必須な酵素3CLプロテアーゼの活性を生化学的に阻害する、ペプチド様ではない6化合物を新規に発見 生体内での望ましい薬物動態を実現するため、ペプチド結合を持つ化合物を取り除いた大規模化合物ライブラリからヒット化合物を選抜 ヒット化合物は既知の3CLプロテアーゼ阻害剤の化合物空間に含まれない一方、既報[参考文献]で示したファーマコフォアに適合...
View Articleオンライン科学教室2021「植物の構造 ―葉脈のしおりを作ろう―」を開催
東京工業大学生命理工学院は、東工大基金事業のサポートを受け、植物の構造を学び、葉を観察する科学教室をオンラインで2月6日に開催しました。小学4年生から6年生までの親子30組が参加し、あらかじめ郵送した工作キットを利用した実験と工作を行いました。オンライン開催のため、参加者は端末・通信設備を用意する必要がありましたが、関西、四国、九州など遠方からも参加が可能となりました。...
View Article哺乳類の胎盤獲得に至る分子進化プロセスの一端を解明 進化学の発展や、妊娠時の異常診断・治療への応用にも期待
要点 胎盤形成を制御するタンパク質NRKの哺乳類祖先における大規模かつ急速な分子進化を発見 分子進化により獲得した配列を介してNRKが胎盤細胞の増殖を抑制する分子機構を解明 胎盤細胞の増殖制御メカニズムの解明により、胎盤形成異常が胎児に与える影響などの診断や治療法確立にも期待 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系のベニ・レスタリ(Beni Lestari)大学院生、内藤聡美大学院生、同...
View Articleベルト構造を有する環状分子の精密合成法を開発 触媒の力で環を「組み立て」ベルトの輪を「閉じる」
要点 カチオン性ロジウム触媒によって芳香環パーツを「組み立て」、ベルト分子の輪を「閉じる」:ベルト構造を有する環状分子の合成法を開発 シクロフェナセン類縁体やキラル型ベルト共役分子の(不斉)合成を達成 これらの合成メカニズムを計算化学的シミュレーションによって解明 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の野上純太郎大学院生、永島佑貴助教、田中健教授、理学院...
View Articleファンデルワールス力による"つよく"・"しなやか"な新しい結合 強磁性トンネル接合素子の構成材料としてグラフェン二次元物質/規則合金の異種結晶界面に期待
要点 ファンデルワールス力により、異種結晶界面が"つよく"・"しなやか"に結合することを発見 グラフェンとL10規則合金の界面に垂直磁気異方性が誘起されることを発見 六方晶グラフェンと正方晶L10規則合金の異種結晶界面の原子位置を理論と実験の両方により正確に決定 X nm世代のMRAMに向けたグラフェン/L10規則合金記録層に期待 概要...
View ArticleDNA中で機能する新たな人工塩基対の創製に成功 DNAの構成要素を増やす新たな設計概念を提案
要点 自然界のDNAに含まれるA, G, T, Cとは異なる4種類の人工的な核酸塩基を開発し、これらを組み込んだ二重らせんDNAの形成に成功した。 新たに開発した人工塩基対は、二重らせんDNAの外側で互いを認識し、選択的かつ安定な塩基対を組むことを明らかにした。 これらの人工塩基対を連続して組み込んだDNAは、非常に安定な二重らせん構造を形成できる。...
View Article固体と分子の境界サイズの物質を合成する新たな手法を開発 超分子カプセルを用いて巨大な金属クラスターを合成
要点 サブナノとナノの中間に位置する準サブナノ領域の微粒子を高精度で合成 2種類の樹状分子を混合して自発的に構築させた超分子カプセルを利用 粒子サイズがさらに大きい材料の開発も期待 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院の塚本孝政助教(科学技術振興機構...
View ArticleバイオDX産学共創拠点で川崎市に微細藻屋外培養施設を設置 JSTによる産学共創拠点への採択を受け企業敷地内で研究推進
東京工業大学 生命理工学院 太田啓之教授を研究開発課題リーダーとする研究グループ※が、科学技術振興機構(JST)より、産学共創拠点「Bio-Digital Transformation(以下バイオDX)で持続可能な発展を導くバイオエコノミー社会を実現」(プロジェクトリーダー:広島大学 ゲノム編集イノベーションセンター長...
View Article目黒区連携講座「ナノファイバーとウイルスを捕らえる技術 ―最新のマスクのしくみ―」開催報告
東京工業大学博物館は2月5日、目黒区教育委員会と連携して、生涯学習講座「ナノファイバーとウイルスを捕らえる技術 ―最新のマスクのしくみ―」を中目黒住区センター(東京都目黒区)で対面にて開講しました。この講座は、2010年より続く目黒区教育委員会との連携講座の一環として開催されました。...
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